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海中に住む鮭が、なぜ淡水の川を遡上し、産卵するので
魚類は、当初海中に住んでいたが、進化の過程により、淡水の川に住む種類ができたのですね。ただし、ご先祖の面影に導かれ、産卵・受精・成長の段階では、海中に戻るのもありますね。(これは「個体発生は系統発生を繰り返す」風ですね。) ところで、日頃は海中に住んでいる鮭が、産卵などの状況で、なぜ、わざわざ淡水の川を遡上するのですか?(もちろん、鮭は自分の成長した川を選んでいるのでしょうが)
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サケは,元が淡水魚です。そう判断出来る理由は,サケの卵は淡水性卵です。海水で産卵しますと,浮遊卵になります。多くの海産魚が浮遊卵ですが,ほとんど食べられてしまいますので,膨大な産卵数が必要です。サケ程度の産卵数では,食べられまして絶滅してしまいます。また,サケの卵は,溶存酸素の多い冷水でないと育ちません。海水では溶存酸素量が少なすぎで発生出来ないのです。この事が,サケが産卵は河川で行う理由です。 次に何故海に下るのかですが,これには理由が二つあります。一つは,大きく成長するためには,ミネラルが必要ですが,時間をかけて流れる大河でないと,ミネラルが不足します。ですからミネラルの少ない河川の地域では,海に下ることが原則になります。日本の河川水は,軟水ですから,下ることが当然なのですが,河口の水温が高くなり,海に下れなくなった一部のものだけが,陸封型になります。日本は陸封型の種が少ない国です。 次に餌の問題です。海域の方が圧倒的に餌は多くなります。サケは外洋に出ますが,マスノスケのようなものは,外洋に出ませんで,汽水域で成長するものもあります。 蛇足ですが,サケの卵は,溶存酸素の多い冷水域でないと成長出来ませんが,このような水域は栄養も少ないのです。ですから全てではないですが,親魚は,産卵後に死にまして,翌春孵化した稚魚の栄養になるのです。このようにして運ばれた栄養が森を豊にし,豊かな森は,豊かな海を作ると言った,栄養の循環が生じます。サケの果たす役割は,極めて大きなものです。
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- tanuki4u
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AC%E9%AA%A8%E9%AD%9A%E7%B6%B1 現生の硬骨魚は、淡水で発生し、二次的に海水でも生息できるようになった。
お礼
ご回答ありがとうございます。 tanuki4u様には、あちこちのカテでお世話になっております。 鮭という種(ここで種の使い方が正確なのかどうか分かりませんが)は、淡水で生れたのですね。引用していただいた説明によると、 <体液の塩分濃度は約0.9%> だそうですね。その後、海へ進出したのですね(海へ戻ったのではなく)。産卵等の場合には、淡水へ戻るのが、残ったのですね。これは「個体発生は…」に相応しいのですね。
- ORUKA1951
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>日頃は海中に住んでいる鮭が、産卵などの状況で、なぜ、わざわざ淡水の川を遡上するのですか? この発送が逆なのです。あなたが 「個体発生は系統発生を繰り返す」 を正しく理解されていれば、鮭鱒類は元々は川に住んでいた魚と言うことになりますね。 魚という生物が適応拡散していく中で、海面の縮小した氷河期に新たな生活圏を淡水に求めた魚がいた。そのなかで、成長するためにより豊富な餌を求めて川を下るものが出てきた。 (しかし、川での産卵は海と異なり捕食者が少ないために残しておいた。) 降海型(学術的には現在は残留型)の誕生 基本的に、陸封型と降海型がいます。 アマゴ⇔サツキマス ヤマメ⇔サクラマス イワナ⇔アメマス? 変異が大きく、より冷水を好むため降海型は少ない。それが変異の多さにも関係? オショロコマ⇔ より北方:ほとんど陸封 ヒメマス⇔ベニザケ ⇒サケ類 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B1%E9%A1%9E#.E3.82.B9.E3.83.A2.E3.83.AB.E3.83.88.E5.8C.96.E3.81.A8.E9.99.8D.E6.B5.B7 ) 氷河期が終わり、冷水に適応した彼らは海水温が高くなると海に下りられなくなった。 鰻は、ずうっと海で生活してきた。その中で競争者の少ない川などに餌を求めて俎上するものが現れた。
お礼
ご回答ありがとうございました。 「個体発生は・・・」は、使い方が誤っているかもしれませんが、魚族は、最初は海に住んでいたが、一部川へ進出した。その種は、産卵などの事態では、「個体発生は・・・」に影響をうけて、元の海に戻る、といこともありうる、という意味で引用しました。 <川での産卵は海と異なり捕食者が少ないために残しておいた。> のですね。私の理解できたことは、鮭は、氷河期に淡水に移動し生活を始めた。しかし、餌を求めて、海へ下った(戻った)のですね。ただし、産卵などは、川に残しておいた、ということですね。
- kaitara1
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ご質問に答えるよりもなるほどと思っています。ウナギなどは逆に産卵のために南の海、しかも深いところへ行くようですが、海で世帯交代を行う種類では産卵がどのようなところでどのように行われているかを今まで考えたことがないことに気がつかされました。全くの想像ですが、オスとメスとが出会う確率が海よりも川のほうが高いというようなことはないでしょうか。セミなども地中よりも空中のほうが出会う確率が高いのだろうと思います。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 <オスとメスとが出会う確率が海よりも川のほうが高い> ですね。この回答を読んでいて、思ったのですが、人間でも、狭い農村から、若い男女が上京して、東京で出会いの場を求めますよね。生き物は、いずれも苦労しているのですね。、
- 植松 一三(@jf2kgu)
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鮭鱒類は海降形と陸封形が有りますが 海に降りる理由は餌でしょう 顕著に出るのが 身の色と大きさです 身の色は本来は白身なのに赤みなのはオキアミ等甲殻類をたくさん食べ 陸封形は昆虫、魚がほとんどで甲殻類をほとんどで食べていない 自然界では体の大きな方が子孫を残すのが有利だからです 例えばクマノミは 群れで一番大きな個体がメスに性転換して卵を沢山産むことによって 子孫を残そうとすると言われています ですから海に降りる事が自分の子孫を残そうとする行為ではないかと推測します 川に戻って来るのは 腎臓の関係ではないでしょうか 卵や幼魚にとって塩は細胞の浸透圧の関係できついために 川で生んでいた鮭鱒類は残ったが 海で産卵していた鮭鱒類は残れなかった 実際に海に降りた鮭鱒類は川に昇るときに河口で淡水に慣らすために 少しの間いるそうです 只自分が生まれた川になぜ帰って来るかは分かりません もしかすると自分が生まれた川だから安心するんですかね? 私も生まれ故郷に帰ると、何故か安心して心が落ち着きます
お礼
早急なご回答ありがとうございました。 <海に降りる理由は餌> ですね。これ以降は、教えていただいた餌に触発され、私が勝手に考えるのですが、川での成長が終わった鮭は、産卵段階以降のために、栄養のある餌を求めて(擬人化の表現になりますが)川を下り、より大きくなるのですね。 <自分が生まれた川だから安心する> のかもしれない鮭にも共感できます。(これも擬人化ですね)
- dogday
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まず、根本的に、生物に生きる意味が個人的には無いように、なぜ、わざわざ淡水の川を遡上する意味は、鮭個人の意志には無い。 本能的に遡上するべきだとインプットされているから、考えもせずわざわざ登る。 陸封型や残留型の鮭もいる。ベニサケとヒメマスは同種、サクラマスとヤマメも同種。形は全く違うのに、種族は同じ、交尾もできる。 環境によって移動するだけ、移動できなきゃそのままマスとして過ごす。メスだけほとんど降海して、オスは残留する種もある。その中でも降りない個体もいる。 成長した川を自分で選んでいるわけでもない。帰れるから帰るだけ。帰れないと他の川にも遡上する。選ぶほど個性や自立した意志はない。全然もちろんじゃない。 人間の心理と鮭が同じだと擬人化して当てはめるから、理由がある気がするだけで、 自然の理に、なぜ?とか、わざわざ?の理由はない。そこ在ることが先だから。 学問自体、人間がなぜ?の答えを当てはめるだけに自然科学を客観的に探求するのであって、あくまで人間用の人間に都合の良い学問。 他の動物にとっての主観的な自然科学は人類に存在しないし、他の動物は文明を持たず、客観性を持たない。
お礼
早急なご回答ありがとうございました。 確かに、擬人化は正確ではない考えです。しかし、この質問は、学術論文にはほど遠いものですので、大目に見て下さい。ただ、素人が、 <そこ在ること> を知りたかっただけです。
お礼
鮭という種(ここで種の使い方が正確なのかどうか分かりませんが)は、淡水で生れたのですね。その証拠は、 <淡水性卵> なのですね。そして、大きく成長するため、 <ミネラル分>や<餌> を求めて川を下るのですね。そして、産卵等の場合には、産まれ故郷へ帰るのですね。これは「個体発生は・・・」に相応しいのですね。酒も苦労をしているのですね。