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排水口に飲み込まれていくアリさん達…
夜分に失礼いたします。 やむを得ず排水口に飲み込まれていく蟻たちを見るといつも気の毒に思います。 この罪悪感、どうしたらよいですか? 哲学的な考え方があれば教えてくださいm(_ _)m
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哲学的なことは苦手ですが、自然のままに生きている生物に対して「気の毒だから~してあげる」というのは往々にして生態系の破壊に通じるものがあります。もっと大規模に絶滅などを招きます。 もちろん、「目に見える限りのアリは全て殺してやるぞ」、さらには「探し出せる全てのアリを滅ぼしてやる」などと思い、それを実行するのは生態系を破壊します。開発のためにアリの生存できる環境を根こそぎ奪うような行為も同じです。倫理的にも問題があるでしょうけど、生態系の破壊は巡り巡って多種多様な生物の絶滅を引き起こします。 例えばアリは土地表面の植物や、虫などの小動物(死骸が多いが、生きているものを襲うこともある)を地中に持ち込み、食糧としますが、それはそのまま、あるいはアリの排泄物として土に養分として還ります。そこを断ち切ってしまうと何が起こるかわかりません。 一方、水に流されるアリなどをすべからく助けようと奮闘しても、問題を引き起こします。排水口・溝くらいですと自然の雨で流されるのと同等程度です。その程度のことは、アリの繁殖力に織り込み済みで、そういう事故によるものを含めて、アリの数は一定に保たれ、増えすぎてしまうことを防いでいます。 もし、そういうアリを助け、全て天寿を全うさせるようにしたとすると、アリは増えすぎることになります。今まではあまりもので充分だったのが、それでは足りなくなります。活動範囲を広げて、今までアリ無しで安定していた生態系を乱し壊したり、植物が枯れるほど食い荒らしたり、小動物を過剰に狩ったりします。それが行き着く先は、アリが過剰になった地域での生体家の破壊による生物種・数の異常減少、さらにはアリ自身も含む生物の全死滅になります。 人間は火と道具を使いだして以来、生物を何種も絶滅させてきました。道具が高度化し、危険な物質も扱い、開発を急速、大規模に進めるようになって、地球の生物の歴史が始まって以来の急速な生物種の絶滅速度になっていると言われています。その点は反省し、生態系の破壊を避け、できれば修復して行かねばなりません。 しかし、感情だけで行うのはよくありません。自然はあるがままが最高度に安定しており、「可哀そう」あるいは逆に「嫌いだ」「怖い」といった感情だけで、生態系のバランスを考えることなく介入してはいけないのです。それは乱開発同様、結局は生態系を破壊し、大量の生物の死を招きます。「可哀そう」だと思ってしたことが、さらに可哀そうな結果を招くわけです。自然は人間より賢いことを忘れるべきではありません。あるがままで置いておけるなら、それが一番よいのです。
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- 0fool0
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助けようと、手を尽くす事 気の毒に思うならば、出来る事をする。 助けられないならば、せめて全力で哀れむ。 「蟻の不幸を納得する方法を模索」するのは、得策ではない。
お礼
誤解を招いたようであればすみませんが、決して「蟻の不幸を納得する方法」を模索しているわけではありません。(それでも、同じ意味になるのかもしれませんが…)。ご回答感謝します。
- 雪中庵(@psytex)
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あなたも含め、全ての生き物は、必ず死に尽きる。 過去の先祖が死ぬ事で進化し、あなたがいる。 働き蟻は生殖能力がなく、種を維持する事(生殖)と 個体を維持する事が、完全に分かれている。 いかにアグレッシブに生きる=死ぬから、自己を 可能にした“種”を維持する事に貢献するのだ。 排水口を恐れなかった資質は、その遺伝子を共有 する仲間たちを、より繁栄させるだろう。 リスクを避ける生物は進化しない。
お礼
世界を周られているのですね。その行動力に感銘します。 >排水口を恐れなかった資質は、その遺伝子を共有 する仲間たちを、より繁栄させるだろう。 まさに、死と隣り合わせで餌を求める姿にまいっているのですが、それが他の個体を支えているのですね。自然に学ぶことが多そうです。ご回答感謝いたします。
お礼
文章四段目の内容で腑に落ちました。 他の方の回答も含めて考えると、 「危険を覚悟で狩りにいった結果、水災に遭遇してしまった」と捉えるべきであるという考えに至りました(ごう慢ですが…)。 分量的にも大変時間を費やして頂いたようですので、また、内容的にも四段目が最も質問に合致していたので、こちらをベストアンサーにさせて頂きます。ご回答感謝いたします。