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集団の有効な大きさ
集団の有効な大きさがどういうものなのかイメージできません。これを求め、実際の集団のサイズと比較すると何かがわかるのでしょうか?教えてください
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こんばんは。どなたからも回答がつきませんね。ごく図式的に極端な事例を考えれば、そういう概念が有用なことは理解できると思います。 たとえば、ある絶滅寸前の種が地球上に100個体だけ残っていてそれぞれ出会うことができるとして、 (a)雌雄同じ50個体ずついて、全部が繁殖年齢の範囲内である (b)雌雄同じ50個体ずついるが、雌雄あわせて90個体は高齢で繁殖できず、雌雄5個体ずつの合計10個体のみが繁殖年齢である という(a)と(b)を比較すれば、今生き残っているのが同じ個体数でも絶滅しそうかどうかの度合いは全然違うと思いませんか。 同じように、100個体生き残っているとして、 (p)一夫一妻で終生つがいの絆が守られる種で、繁殖年齢の雌雄が50個体ずついる (q) 一夫一妻で終生つがいの絆が守られる種で、繁殖年齢の雄が95個体と雌が5個体いる という(p)と(q)では、やはり絶滅しそうな度合いが違いそうな気がしませんか。 (b)の例も、(q)の例も、次世代をのこす力という意味では、100個体生き残っているというより、10個体だけしか生き残っていないと考えたほうがより実情を反映しているわけです(これにたいして、(a)と(b)は、おそらく100個体全部がみんな次世代をのこすことに関与できそうです)。ごくおおざっぱに言うとこういったことが有効集団サイズの考え方だと思います。 実際には集団遺伝学の手法を用いてもっとずっと緻密に計算するのは保全生物学の教科書等をご覧になればおわかりのとおりです。
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- kumagerasu
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すみません。No. 1です。間違えました。 > (これにたいして、(a)と(b)は、おそらく100個体全部がみんな次世代をのこすことに関与できそうです) これは、 (これにたいして、(a)と(p)は、おそらく100個体全部がみんな次世代をのこすことに関与できそうです) でした。訂正します。
お礼
おぉ!回答ありがとうございます!!集団の有効な大きさは専門書など読んでみてもなかなかピンとこなくて悩んでいたのですが実際に例を挙げて考えるととても分かりやすかったです。本当にありがとうございました!