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賃貸住宅のカスタマイズについて
欧米諸国では、賃貸といえども入居者は壁紙やペンキなどで自由に部屋をカスタマイズするのが一般的と聞きます。 一方日本では厳しい原状回復義務があるので、ペンキなどもっての他、壁紙はおろかフロアタイルでさえカビを気にして控えるのが現状で、お仕着せの部屋で鬱々とした気持ちで過ごすことになります。 (最近ではカスタマイズ可能な賃貸も出ているようですが、まだまだごく一部でしょう) このような違いが生まれた背景について、詳しい方いらっしゃいましたら教えて下さい。
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質問者が選んだベストアンサー
欧米と日本では、住宅との関わり方が違うと思います。 欧米の人達は、賃貸だけでなく持ち家でも、自分でそこそこのリフォームまでやってしまう人達が多いです。 現地のホームセンターなどに行けばわかりますが、壁紙やフロアタイルはもちろん、水周りの設備(バスタブや便器)、窓枠やドアなども普通に陳列されていて、多くの人が現物を買って車に積み込み自分で入れ替えます。模様替え感覚みたいな。それが一般的なんです。 自分の個性を住まいに反映させるのが当然の文化なんでしょう。 逆に日本では基本、業者に頼むケースが多いですよね。壁でも床でも。 自分でコツコツとリフォームする人も増えては来ましたが、まだまだほんの一部だと思いますから。 業者に頼む以上、資材費+高い人件費がかかります。 ただでさえ引っ越しにはお金がかかる上、高いリフォーム代かけてまで数年~住むだけの賃貸物件を自分好みにする気力や余裕のある人はあまりいないのが日本の現状なのではないでしょうか。 もうひとつは他の方の回答にもある通り、日本人は他人の痕跡みたいなのを好みません。 個性よりも協調性、突出するよりも標準、横にならえを美徳とする文化があります。 インテリアや家具、雑貨などにしても、この数十年で多様化はしてきましたが、欧米のソレに比べると選択肢が全然少ないと思います。 その時代によってヨーロピアン、アジアン、北欧風、ジャパニーズモダン、、、個性というよりも流行ですよね。気がつけば、みな同じ。 結局、没個性でも清潔で機能的で標準的な住まいが一般的に好まれるのでしょう。
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大家しています。 大家しています。 すべてはNo1の回答者様がお書きの『極端な「清潔信仰」』でしょう。 クロスをご自由に張って頂くのは構いませんが、「前の居住者さんのお好みで・・・」なんて壁で満足してくださる借主さんなんか皆無でしょう。それなら当然『原状回復』はしていただかなければ。 最近驚くのは便座の交換です。ほとんどの方が何らかの理由をつけて交換なさいます。「残置物として置いていきますので許可してください。」って。私の方は、それなら許可しない理由もない。でも業者さんはクリーニングの上に消毒までしている。一昔前には考えられませんでしたね。どこのだれかわからない方が座って用を足していた便座に座るのが“気持ち悪い”のでしょう。 ちなみに私のマンションではほとんどの方が飲料水はサーバーを置いておいでです。これも水道の水が気持ち悪い? とにかく日本人って潔癖なんです。おそらくエントランスのノブ?さえ自分で消毒したいくらいなんでしょう。中国の鶏肉の画像なんて見たら吐き出したくなるんでしょうね。でも一方では「安いから」で買われる人もいる。格差社会なんですかね。あるいは一部の方が我慢が出来なくなった?
お礼
大家さん、ご苦労されている様子がうかがえますね。 私のような「汚くてもいいからその代わりカスタマイズできる自由が欲しい、息苦しい」という者と、「お仕着せでいいからきれいで清潔、お金もがけたくない」という者、後者の方が圧倒的に多いんでしょうかね。 便座のお話は驚きました。
- MURAI YASUSHI(@yasudeyasu)
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皆さんで回答を出しあって 納得できる回答が得られれば と思っております。 不動産、建設関係に従事しております。 ・日本はヨーロッパに比べ高温多湿の国であり カビの問題があること ・高温多湿で「木と紙」の家であり 家の耐用年数が20~40年と極端に短いこと ヨーロッパは石造りで、街並みが数百年前から 変わっていないことも珍しくありません。 いい木を使えば日本家屋も長持ちしますが 今の住宅の多くは戦後に大量伐採→植林された スギ等が多いです。 ・日本人の「新築」信仰 前の人が住んでいた痕跡を極端に嫌います。 新築住宅と中古住宅では 前の人が数カ月住んでいただけでも 30%以上価格が下がります。 ・日本人の近年の極端な「清潔信仰」 原状回復義務につながります。 傷なども含めて家の歴史として 受けつげる素地が出来れば変わってくるのでしょうね。 シェアハウスブームもありますし。
お礼
早速のご意見ありがとうございます。 なるほど、気候の影響というのはあるのでしょうね。 古くて味わいがある建物でも、日本に住む以上耐震も気にしてしまいますね。 私は借りる側なので「日本は厳しすぎるんじゃないか?」という立場ですが、引き続き他の方のご意見も伺えればと思います。
お礼
興味深いお話ありがとうございました。 なぜ日本では自分でやらず業者に頼むケースが多いのか?を考えてみましたが、時間がない(仕事で忙しい)、作業スペースがない(家が狭い)、個性より清潔さと完成度を求めるなら業者がいい、といった具合でしょうか? 住まいに限らず、どの分野でも画一的で選択の余地があまりない気がしますね。(でも食事はバリエーションが豊富ですね!)