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ニュートンの絶対空間の否定について
ニュートンの絶対空間について質問なんですが、絶対空間とグーグルなどで検索してみるとニュートンの絶対空間は後にアインシュタインによって提唱された相対性理論によって否定されたとでてきます。これは具体的に相対性理論のどのようなところが絶対空間を否定しているのですか?私はそこの知識があまりないので詳しく教えてほしいです。よろしくお願いします。
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ニュートン力学では、宇宙のどんなところでも、どんな速さで移動していても、同じ時間で時刻を共有できます。例えば、時計合わせした全く誤差が出ない時計を複数の人が持っているとして、その人々がどこへ行こうと、どんな速さで移動していようと、ある人の時計が2014年7月8日19:44なら、他の人の時計も2014年7月8日19:44です。 同様に距離についても、ある人から見てある物体と別の物体が1km離れているなら、他のどんな人(異なる場所、異なる速さ)であっても、その二つの物体の間は1km離れています。 そのため、宇宙のどこでもいいので原点を決め、xyz軸も決め、さらに原点に置いた時計があれば、その一つの座標系と時刻を宇宙至る所で使うことができます。もちろん、その座標系を使いさえすれば、宇宙のどこにいても、いつでもある一つ物理現象は誰が記述しても同じになります(同じに見える、と言ってもOK)。 座標系と時計はたった一つあれば足りる。それが絶対空間です。 ところが、光速度はどんな場所のどんな速さの誰が見ても光速度が同じだということが出て来ました。上記の考え方、見方では説明できません。ニュートン力学の絶対空間で考えれば、光に向かって進めば光は速くなり、光から逃げれば光は遅くならないと辻褄が合わないのです。 光速度が誰から見ても同じであるとするためには、宇宙を見る人(観測者)ごとに座標系を設定しなければならないというのが、相対論の結論です。宇宙を見る人ごとに言い分が違ってしまい、ある二人が互いに「お前の時計の進み方が遅い」「お前の1メートルの物差しは1メートルより短い」と言い合い、普通(ニュートン力学の絶対空間的見方)はそんなことは矛盾なんですが、相対論ではそれで正しいとします。 座標系と時計は見る人(観測者)ごとに個別に設定しなければならない。それが絶対空間の否定です。
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- kichi8000
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アインシュタインは、「とにかく実験結果が違うのだから、物理学の法則自体を変えてしまえ」という暴挙にでた。 これを読んだらよろしいかと思いますが。 http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/theory-of-relativity.htm 絶対空間を否定したはずの相対性理論の矛盾によって、絶対空間が否定できなくなっています。 レーザージャイロなどはその一例。
お礼
とてもわかりやすい説明でした。ありがとうございます。