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進化において、上陸するため「体内に海を抱える」こと
進化についての書物に次の事項が書いてありました。 生物が、 <陸に上がるために必要な準備がありました。それは、「体内に海を抱える」ことです。> <体の「外」を取り巻いていた海を「中」に取り込むことができたから、陸に上がれるようになった> と書いてあり、その後に羊水の説明ありました。 <「体内に海を抱える」> ということについて、もう少し説明して下さい。
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動物が上陸を果たすことが出来たのは,内部環境(体液の恒常性)で人工的な海を擬似的に作り出さないと果たせませんでした。骨(カルシウム)は確かに重要です。体を支えるためだけで無く,陸上で不足するカルシウムの貯蔵をにないます。ですから骨なくしては動物は上陸を果たせませんでした。 しかしながら,さらに完全なる陸上動物であるハ虫類は,卵を陸上に産み,陸上で育て,世代交代する必要があります。そのために,羊膜を作りまして人工的な海(羊水)で胚を育てる必要がありました。卵殻はカルシウムで出来ていましてカルシウム貯蔵もおこなえますし,物理的にも胚を保護できます。 分類学的には,これら羊膜があって完全に陸上生活に適応した動物を「有羊膜類」と言います。胚にとっての外部環境を「羊水」という人工的な海にしたわけです。有羊膜類は,ハ虫類,鳥類,ほ乳類です。 その成書については,読んでいませんから全くわかりませんが,成書といえども,また,文献でさえ,盲目的に信用できない時代であることは事実と思います。何を信用して良いのか全くわからない時代になりましたね。
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- ORUKA1951
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とても長い生物の進化の過程でいくつものブレークスルー(Breakthrough)が必要でした。 生命 ・自己と外界の境界 ・代謝 恒常性 ・コピーを作る ・・・ ★強烈な電磁波である光に耐えること ★植物が嘆じ要したことによる有毒な酸素から身を守ること それを利用すること ★大きくなった体を支え運動能力を身につけること ★刻々と濃度が高くなる海水の塩分濃度から身を守ること <陸に上がるために必要な準備がありました。それは、「体内に海を抱える」ことです。> は確かにそうかもしれませんが、生物の恒常性にとってそれ以前に原始の海を維持する必要があったので必ずしも上陸の条件とは言い切れないと思います。 陸に活路を見出そうとした生物にとって必要だったのは、 ・乾燥から守ること ・浮力が働かない陸上で身を支えること ・卵を乾燥から守ること も重要なのじゃないかと思います。それぞれにブレークスルーが必要でした。 【科学】って、役に立つか立たないかじゃないです。観察などで生じた疑問--なんでそうなるの??---という人が人として生きていく好奇心の発露です。 その疑問を説明する理論を立て--推論し、それを客観的な観察や実験で証明(あるいは否定)していく手続きそのものが科学です。その好奇心にどれだけ時間や金銭を負担できるかは、個々人、国家や組織の素養、余裕でしょうね。 科学(という手順)によって現代文明は発展しましたが、それは科学の成果である科学技術であって科学じゃないです。 子供のとき、なぜ?そうなるの??なんで?なんで?と疑問を感じたでしょ。貴方の「<「体内に海を抱える」>ということについて、もう少し説明して下さい。 」こそ、その科学する心・・好奇心です。大事にしてくださいね。1文にもならないかもしれませんがね。
お礼
回答ありがとうございました。上陸する以前に「体内に海を抱える」が必要であったので、 <必ずしも上陸の条件とは言い切れない> ということですね。また <進化の過程でいくつものブレークスルー> があったのですね。ブレークスルーレ―を見るたびに、私はその画期的さ・巧妙さに驚いています。ダーウィンの唱えた進化論ばかりでなく、神(創造主、設計者)の存在が時々欲しくなります。そして、私は、大小の好奇心に小さく悩み、楽しんでいます。
- 雪中庵(@psytex)
- ベストアンサー率21% (1064/5003)
体液以前に、細胞膜に包まれた細胞内液自体が、 細胞膜形成当時(単細胞生物が誕生した30数億年前) の海水の塩分濃度を代表していると言われている。 そして、体液濃度は、生物が陸上に上がって海と縁が 切れた当時の海水の塩分濃度で。 なぜ、塩分濃度が保存されるかというと、塩分濃度に 適応して、酵素の機能が発揮されるからである。 よほど淘汰圧がかからない限り、塩分濃度は保存される。 そこにおいて、海水の塩分濃度は、陸から塩分を溶かして 海に流れ込んでは蒸発する事によって、どんどん濃くなる。 海ができた直後の30数億年前に囲われた、細胞内液の ナトリウム濃度が12mMol/Lなのに対し、4億年前に海水と 縁が切れた細胞外の体液は145mMol/L(塩分濃度0.9%)、 現在の海水は470mMol/L(塩分濃度3.4%)と濃くなってい る事に表れている。
お礼
回答ありがとうございました。 生物の塩分濃度は、細胞内と細胞外の体液とは、異なっているのですね。各その誕生などの当時の、海水の濃度を保存している(引きずっている)のですね。われわれ(私だけかもしれませんが)は知らずにも、昔の海を背負っているのですね
- Tacosan
- ベストアンサー率23% (3656/15482)
体液とその恒常性について言ってるんじゃないかなぁと思ってみる. ちなみにですが, 硬骨魚の進化から読み取れる「骨」の本質的な意義は「カルシウムの貯蔵」です. たまたまカルシウムをためた「骨」は硬かったので体型の維持にも使えますが.
お礼
早速の回答ありがとうございました。 <体液とその恒常性> ですね。骨は、本来 <カルシウムの貯蔵> のためにであったが、たまたま <体型の維持にも使え> たのですね。
- 久保 泰臣(@omi3_)
- ベストアンサー率24% (254/1030)
長沼毅は、高校講座や放送大学 で拝見します。 火星での(バクテリアみたいな)生命の探査、を研究していて、 夢も小さく、人間社会に役立たず、税金を浪費する、研究者と思ってます。 講義内容は、網羅的でないので役立たず、気を引くのが目的のようです。 最初は、面白いと思っていましたが、 今は、この顔をみるとチャンネルを変えます。 ので、お礼は不要です。
お礼
再度の回答ありがとうございました。 著者の人物像を教えて頂きました。
- 0fool0
- ベストアンサー率18% (134/738)
原初の生物は海水をそのまま体液として利用していたと考えられます。 なので我々の体液の組成や、ミネラル成分も海水に近い物になっています。 海の環境内で生活している場合、水分やミネラル分は周りから直接調達可能ですが、陸上に揚がるとなると勝手が違います。 淡水域に進出する場合も同様ですが、住環境が大きく違う場所で生活するには体内環境と体外環境の隔絶、及び体内環境の維持(これを恒常性と言います)が必要になるのです。 これは別に考えると、生物は根本的には海の中でしか生きる事が出来ないという事にもなるかと思います。 我々は皮膚と言う皮袋で海水を包むチューブ状の水槽のようなものと言えるでしょう。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 皮膚という袋のなかに、海の中のような環境を作っておかねばならない、ということですね。
- 久保 泰臣(@omi3_)
- ベストアンサー率24% (254/1030)
魚も人間も、体液の濃度に大きな差はありません。 数億年前の方が、海の濃度は少し薄かったはずです。 陸に上がるために必要な準備「体内に海を抱える」、とは 骨格の事ではないでしょうか? 海中では、神経にも必要なカルシウムが豊富なのですが、 食糧が豊富だった川から上陸しようとしたとき、 浮力の助けが無くても体型を維持するためもあって、 カルシウムを蓄積する骨格を発達させました。 陸に上がったのは、両生類ですからねぇ、 羊水は関係ないかと。 あれは赤ちゃんのオシッコだし。 出典をご紹介ください。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 体型の維持のため <カルシウムを蓄積する骨格を発達させました。> なのですね。種 出典は、長沼毅著 「生命とはなんだろう? 」の124ページです。
お礼
回答ありがとうございました。 <胚にとっての外部環境を「羊水」という人工的な海にした> のですね。この羊水が、陸上動物にとって命の源(故郷)なのですね。 なお、この書は成書(本格的な教科書という意味)でなく、一般人向けの解説書です。