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最新の物理学で生命現象は説明できますか?
特に物理学を先攻している人にご質問します。 生命の誕生も物理現象の1つとみるなら、生命誕生の過程を物理学的、数式的に説明できると思うのですが、最新の物理学でこの生命現象を説明できますか?例えばコンピュータ上で最新の物理学を忠実にシミュレートさせたとして、生命らしきものの生成を確認できたという事例はありますか? また生物が死ねばその体は腐敗して土に帰りますが、生きている間肉体を腐敗させずに維持している力を物理学的に説明できますか?
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まず、生命とは何かを定義してからでないと議論になりません。 ・自身と外界を区別する境界がある。 ・活動や成長に代謝を行う ・自身と同じコピーを作れる。 これをコンピューター上の仮想資源に置き換えると、コンピューター内で生物の淘汰・進化をシミュレートできます。これはコンピューターが登場した当時から様々なアプローチが行われてきました。 ⇒人工生命( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%94%9F%E5%91%BD ) 一方、生命自体を人工的につくる方法も上記リンクの ⇒人工生命/生物学 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%94%9F%E5%91%BD#.E7.94.9F.E7.89.A9.E5.AD.A6 ) に。 >た生物が死ねばその体は腐敗して土に帰りますが、生きている間肉体を腐敗させずに維持している力を物理学的に説明できますか? 物理ではなく、生物学、生化学、化学の範疇でしょう。 ホメオスタシス(恒常性)ですね。 ⇒恒常性 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%B9 )
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- tohoho2
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全細胞シミュレーションというのがあるな。 http://www.cell.com/retrieve/pii/S0092867412007763?cc=y を参照。
お礼
なるほど、情報有り難うございます。
- i_am_a_god
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言っている意味が通じなかったようなので、シミュレーションの意味合いとしては、微小な時間を刻んで次の状態を計算することの繰り返しです。 多体問題を解くことになるでしょうから、いくら待っても >確認できたという事例はありますか? の回答は出てこないでしょう。 ちなみにいうと、「生命現象」の詳しい指定がないと回答はできません。
お礼
ありがとうございました。
- i_am_a_god
- ベストアンサー率20% (14/68)
物理専攻ではありませんが、物理を趣味でやってます。 「ファインマン物理学 V 量子力学、岩波書店」の34頁にあるように、例えば古典的なニュートン物理学であってもダムから放出される水滴の挙動ですらシミュレーションのごくごくわずかな誤差によってそれが積算されるため、予知することは不可能である。 従って、"忠実にシミュレート"することは不可能。
補足
忠実にシミュレートというのは、現在の物理学の知識で明らかになっている物理法則を可能な限り盛り込んでシミュレートする、という意味です。それによって生じる結果を現実のものと忠実に一致させようという意味では、勿論ありません。そんなことは当然無理でしょう。 要するに、コンピュータシミュレーションで生命の誕生に相当するような現象を確認できた事例があるかということを聞きたいのです。もちろんそれが、現実を完全にモデル化できていなくても結構なので、ともかくせめて仮説として成り立つような、生命誕生のプロセスをシミュレーションで確認できた事例はありますかということです。
お礼
ご回答ありがとうございましす。ご回答の中で、特にこの恒常性に関心があります。これは物理の範疇にはないということですが、これは生命現象であるとともにひとつの物理現象でもあるわけですから、物理学的なアプローチから説明を試みた人もいたかと思うのですが、それについて何かご存じないでしょうか?