• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:センター試験古文の問題(問6)の答えについて質問)

古文の問6の答えについて疑問、岩波書店の古い方の「日本古典文学大系」の記述との相違点を解説

このQ&Aのポイント
  • 先日の古文の問題の問6(解答番号28)の答えについて疑問があります。
  • 岩波書店の「日本古典文学大系」に記載されている「夕霧」の頭注には、「すがすがしき」は夕霧の気質ではないと書かれています。
  • しかし、正解とされている選択肢4の文面では、「すがすがしき御心」は夕霧の気質として説明されています。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.2

見落としていましたが、前回挙げたサイトの注釈に    注釈949 [すがすがしき御心にて]  ○以下「渡したまはむ」まで、雲居雁の心中。(したがって夕霧の性格)  ○『集成』は「まっすぐなご性分だから。以下、雲居の雁の心中。(同上)   子供を全部取られはしないかと恐れる」。  ○『完訳』は「夕霧の思いきりのよい性格。(これも同上)   一説に、雲居雁は素直な性格」と注す。(これだけが雲居の雁の性格) 「集成」「完訳」は省略名でもっと長いタイトルだと思いますけれど、通常の書物なら「凡例」があって分かるのですが、ここでは見つけられませんでした。  【「一説に、雲居雁は素直な性格」と注す】が古典文学大系と同じ考えなのしょうね。  なお、このサイトの 底本は「角川文庫 全訳源氏物語」とありました。

その他の回答 (1)

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.1

 参考までに。 さすがに、部分的な現代語訳はありますが、「夕霧」を含んでいるものは、これだけのようです。   第三十九帖 夕霧 http://www.genji-monogatari.net/html/Genji/combined39.7.html#paragraph7.2   このサイトは、与謝野晶子の訳と澁谷栄一他の訳を照合したものです。晶子の訳の底本は「湖月抄」とされます。  原文に二つの訳が並べてあります。最初が渋谷らの訳で、後が晶子の訳でしょう。   原文の問題の箇所には「 」が付けてありません。つけるなら「…きこえたまへば」の直後から、「と」(引用の助詞)の直前までと思います。しかし、ここは心中の思いとして「 」を付けなかったと思います。 対して、センター試験の問題は考えが違っているようです。 「日本古典文学大系」では、どういう区切りになっているのでしょう?   【原文】  と、脅しきこえたまへば、 すがすがしき御心にて、 この君達をさへや、 知らぬ所に率て渡したまはむ、と危ふし。姫君を、   【訳 1】  と、脅し申し上げなさると、いかにもきっぱりしたご性格なので、この子供たちまで、知らない所へお連れなさるのだろうか、と心配になる。姫君を、   【訳 2】  とまた多少威嚇いかく的なことを夫人へ言ってやった。一本気なこの人は自分の生んだ子供たちまでもほかの家へつれて行くかもしれぬという不安を夫人は覚えた。  ご質問には、直接答える能力も知識もありませんので、悪しからず。

babanyann
質問者

お礼

お答えいただき有難うございました。大学時代の先生にお聞きしたところ、次のことが分かりました。「すがすがしき」が(夕霧の心)か、(雲居雁の心)かについて、簡単に要点だけ述べますが、以下のような変遷があるようです。   1673年『湖月抄』では(夕霧の心)   1938年『対校源氏物語新釈』では(雲居雁の心)   1962年 岩波書店『日本古典文学大系』では(雲居雁の心)   1996年 岩波書店『新日本古典文学大系』では(夕霧の心) 従って、現在は(夕霧の心)が優勢のようです。 また、カギかっこの場所ですが、古い方の大系本では、「すがすがしき御心にて」の後にありますから、当然(雲居雁の心)と解釈されますが、問題文では「すがすがしき御心にて」の前にカギかっこがついていますので、この場合は当然(夕霧の心)ということで、問6の正解は4で間違いないと言うことになります。 ただ、センター試験の問題を作成なさる先生方にひとこと言わせていただくと、このように変化している箇所を正解として選択させないでほしいということです。

関連するQ&A