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「裏門切手番頭」について調べています
江戸時代の役職「裏門切手番頭」について調べています。 この役職について知ることができる資料(史料)はないでしょうか? 特に、この講座 https://www.hosei.org/kouza/A074002.php で言及している四つの史料を読んでみたいのですが、何かの本に収録されたりしていませんでしょうか。 よろしくお願いいたします。
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こんにちは 「裏門切手番頭」についてまとまっている資料は、『古事類苑 官位部三』のP717~719の記述(採録)だと思います。この中で、江戸幕府の役人研究の中での基本資料である『吏徴』と『明良帯録』の記述が載っています。また、切手番頭及び同心についての資料を抜書きしていますので、講座の解説に、「江戸城城門や番士に関わる史料や研究」と記述されていますから、同心についての記述も関連を持つのではないかと思います。なお、上司である留守居役についても詳細な記述が切手番頭の前にあります。 *『明良帯録』の切手番頭の記述については、中略があるので、『明良帯録』の元本を読まれる事も必要になるかもしれません。 また、『古事類苑 居處部』の「柳営下」が、江戸城についての史料の採録になっています。P360、361の徳川柳営図は分かり易い図で、その上、P360の右下には関連の門が記載されています。さらに、P384~は江戸城の諸門についての記述があります。 さらに、『古事類苑 官位部三』のP1688の「幕府警衛」の項目からは、江戸城の主要門の警備状況・備えられている武器などに付いて記述されていますので、「勤務形態、備え武器・道具類や備品」の比較参考になると思います。 役職・勤務形態・実態などに付いては明治に入り、旧幕臣を招いて回想を採録した『旧事諮問録』が参考になると思います。 ただ、四冊の史料については、講座の開設の中に、「新出の貴重な物です」とあるので、出版等はされていないのではないかと思います。 さて、『古事類苑』については、大きな図書館には常備されています。『旧事諮問録』については岩波文庫から出版されているのですが、品切れ状況なので、古書を見つけるか、図書館等で探すかです。『明良帯録』については、『史籍集覧』に乗せられています。『吏徴』については『続々群書類従』に採録されていて、『史籍集覧』と共に、大きな図書館には所蔵されていると思います(データベースで公表している機関もあるようですが)。ちなみに私が居住している市町村の図書館の蔵書には上にあげた全て書籍がのありましたので、その他の図書館でもあると思いますが、出かける前に、図書館の資料検索のページで確認されるとよいと思います。また、この頃は古文書に関心を持たれる方が増えているので、古文書理解の関連の書籍も充実している図書館もありますので、参考になると思います。 『旧事諮問録』 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/6/334381+.html 以上、参考まで。
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- ithi
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e-kurageさん、こんにちわ。 「裏門切手番頭は400石高、焼火間詰席で定員は6人、下に同心が19人つく、裏門を守衛して通行を監査する職務で得に大奥女中は外出を願うと許可の切手が渡されるから、それを改めるのである。」と江戸幕府役職集成 笹間良彦著 雄山閣 に書かれています。 四つの史料を読んでみたいのですが、何かの本に収録されたりしていませんでしょうか。 私もその方面は詳しくないのですが、徳川禁令考に記載されているかもしれません。 詳細は下記のURLを参照してください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E7%A6%81%E4%BB%A4%E8%80%83
お礼
ありがとうございます。参考にさせていただきます。
お礼
大変に丁寧で具体的なご回答、ありがとうございます。 国立国会図書館や都立中央図書館で調べる宛もあるので、ピックアップしていただいた本はあらかた読めるかと思います。 参考にさせていただきます。 >「新出の貴重な物です」とあるので、出版等はされていないのではないかと思います。 残念ですが、確かにその通りでしょうね。この点もご指摘ありがとうございます。