事務所を賃借した場合の経理処理
事務所を賃借した場合の経理処理
3月決算の中小企業です。
今年10月1日に事務所を賃借しました。
契約期間は3年で、礼金189万円(消費税込)と敷金150万円を払いました。
契約条文によると、礼金189万円は一切返還されません。また、契約更新時に再度189万円を支払うことにはなっていません。
敷金150万円は、契約満了時に返還されますが、現状復帰のために修繕費等の経費がかかる場合には、その分差し引かれるそうです。差し引かれるかも知れない金額は、現時点では不明です。
ところで、当期の経理処理は、以下のとおりでよいのでしょうか。
〔考え方〕
・敷金は、全額資産に計上する。以後、契約満了まで仕訳なし。
・礼金は、税務上の繰延資産、つまり、(長期)前払費用に計上し、償却する。
・礼金の償却は5年間で月割で行い、課税仕入として毎期その分を仕入控除する。
〔仕訳〕
(契約時)
・敷金(B/S)1,500,000/現金1,500,000
・長期前払費用(B/S)1,890,000/現金1,890,000
(当期末)
・雑費180,000(P/L)+仮払消費税9,000/長期前払費用189,000
・前払費用(B/S)378,000/長期前払費用(B/S)378,000
ちなみに、
(翌期末)
・雑費360,000(P/L)+仮払消費税18,000/前払費用(B/S)378,000
・前払費用(B/S)378,000/長期前払費用(B/S)378,000