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「黄泉」とかいて「よみ」と呼ぶのは
「黄泉」とかいて「よみ」と呼びますが、その由来はなにでしょうか? 黄色い泉伝説でもあるんでしょうか? 中国からの伝来のような気がしてます。
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広辞苑第5版は 『よみ【黄泉】 (ヤミ(闇)の転か。ヤマ(山)の転ともいう) 死後、魂が行くという所。死者が住むと信じられた国。よみのくに。よもつくに。こうせん。冥土。九泉。万葉集9「ししくしろ―に待たむと」』 と説明しています。 手元にある、「暮らしの言葉語源辞典」(山口佳紀編、講談社)によると、 「問題はヨミの語源であるが、よくわかっていない」 として (この前の段落で、ヨミがヨミの母音交替(*)であることを説明してから) 「一節に、ヨモはヤマ(山)の母音交替型で、山岳を他界とする古代人の概念に基づいて成立した語とする」 と書いてあります。 また、続いて(ちょっと飛びますが)、 「なお、黄泉の国は地下にある世界とするのが一般の考え方であるが、古くはそうとは限らず、『古事記』では地上にある世界のように描かれている」 とあります。 そして、いよいよ、回答になります(ここまでは前フリってことでもないのですが)。 質問者さんの疑問、「中国からの伝来」とある部分、つまり、この質問そのものの答えが書かれてあります。 「古代中国では、地下の泉、死者の霊魂の行くところを「黄泉(こうせん)」といった。「黄泉(こうせん)」はのちに、インド伝来の仏教の地獄観と融合して、閻魔王の住む地獄の世界(冥土)が成立した。 日本でヨミを「黄泉」と書くのは、中国の「黄泉(こうせん)」に日本語のヨミを結びつけたものである」 としています。 納得していただけました?(って、全部山口先生のおかげですけどね) *…ある言葉の中の母音が、文法上の機能の変化や意味の分化などによって、他の母音と入れ替わる現象。フネ(舟)-フナ、シロ(白)-シラ、アサ(朝)-アス(明日)などの類。:暮らしの言葉語源辞典より
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#2です。先ほど、 「納得していただけました?(って、全部山口先生のおかげですけどね)」 と書きましたが、間違えていました。 この#2で引用した「黄泉の国」の説明は、金子先生が書いたものでした。 金子 彰(かねこ あきら) 1948年生、広島学院大学大学院卒、現在(この本の書かれた時点)東京女子大学教授 というお方です。 訂正して、金子先生にはお詫びします。
お礼
金子先生、山口先生ありがと。
読みについてはちょっと不明ですが意味は 「地面の下にあり、死者が行くといわれている所」 を「黄泉」というそうですよ。
お礼
ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。 日本では山が異界だったのですね。 それを中国の黄泉の字にあてたと。 クリアになりました。