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CH3-Mg-BrのC-Mg間とMg-Br間の結合は?
CH3-Mg-BrのC-Mg間とMg-Br間の結合名はなんというのでしょうか? 理由と合わせて教えてください。
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溶液中では共有結合です。 マグネシウムは二つ価電子を持っていますから、 メチル基やブロモ基側からの各1電子との間で共有結合が 形成されれば、 H3C:Mg:Br と書けます。上の式だと上下に空の軌道が残っていますが、 そこへ溶媒分子(THF、エーテル、ピリジン)のOやN原子が2つ 配位します。固体結晶としては、 [PhMgBr・2(OEt2)]、[PhMgBr・2(THF)]、[EtMgBr・2(OEt2)] のほか、[EtMgBr・3(THF)]のように3分子溶媒が配位した ものも知られていようですが、これはMgと3つのO原子間で、 sp2混成軌道による配位結合が形成され、残りのpz軌道の 2電子がエカトリアル方向でC、Br原子と共有結合を形成した、 三方両錐型の構造を取っています。 なら、MeMgBr単体が固体状態となった場合の結合については 詳しく調べていませんが、おそらくメチル基とブロモが複数の マグネシウム原子間を共有結合(配位結合を含む)で架橋した 多核構造を取っていると思います。 グリニャール試薬に限らず、いわゆる「有機金属」と称される 試薬は、金属-炭素共有結合を含むものです。 またイオン結合は基本的に複数のイオン成分が集まって 出現する結合様式です。 [MgMe]+にしてもカルバニオンCH3^-にしても 溶媒中で安定に存在できません。
補足
ひゃ・・・ひゃ・・・120パーセントの回答ありがとうございます! あんな短い質問に対してここまで書いて頂いて感激&恐縮です。 しかも私の知りたい事にピンポイントの回答(配意結合状態の電子状態にしろ、グリニャール試薬単体での電子状態にしろ)! 何度読み返してみてもぴったりです。 この質問と回答はハードディスクに保存させて頂きます。(^-^)ありがとうございました。