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「思いつく」と「考えつく」の違いについて

辞書の中では、「思いつく」も「考えつく」も他動詞とされているが、 今、使っている教科書に ○ いい考えが (思いつか) ない。 ○ 武は新しいいたずらを(考えつく)のが、得意だ。 のような問題がありました。 文法の面から見れば、最初の例は、「が」でなく、「を」を使うべきですが、 「が」を使っても別に違和感がないような気がしますけど、学生にどう説明すればよいでしょうか。 また、「思いつく」と「考えつく」は、意味的にはとても近いと思いますが、 上の文で、両者は互いに入れ替えることができるでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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  • hakobulu
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回答No.4

1. 「いい考えが (思いつか) ない」 「が」の基本的な用法は【特定】ではないかと思います。 特定と言っても多様ですが、ご質問の例文の場合は、 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%8C&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=02711700 の辞書にある、 「2 希望・好悪・能力などの対象を示す。」 という用法になるでしょう。 つまり、これは、「思いつく能力がないとする対象」を【特定しようとする意図】の文です。 「何が思いつかないの?」など、思いつかない対象を特定して答えるのが適切な質問に対応しています。 それに対して、 「いい考えを (思いつか) ない」の場合は、思いつかないという動作の対象を単純に表わしているだけで、特定しようとする意図のない文です。 「特定する意図がない」というのは、「特にそれと断定する意図がない」という意味です。 どちらも対象を表わすわけですが、特定する必要のある文の場合には「が」が必須ですし、どちらでも使えるような例文の場合には「が」のほうが(特定という要素を含むため)対象を強調的に表わしたい意図があることになるでしょう。 「いい考えが (思いつか) ない」は非常に困っているというニュアンスで、 「いい考えを (思いつか) ない」は比較的冷静に話しているというニュアンス、になると思います。 2. 「武は新しいいたずらを(考えつく)のが、得意だ。」 という文の場合、得意なものは何かを特定する意図の文です。 「新しいいたずらを考えつく」という動作は、得意なものは何かを特定する対象になっているため、「考えつくのが」と「が」を使っているわけです。 しかし、「新しいいたずら」は、あくまで「考えつく」という動作の対象を単純に示しているにすぎません。 「考えつく対象は何であるのか?」ということを特定する意図の文でないことは明らかなので、ここで「が」を使うと不自然になるわけです。 「得意だ」という述語が無ければ、 「武はまだ新しいいたずらを考えつかない」 「武はまだ新しいいたずらが考えつかない」 など、どちらの表現も可能になります。 思いつくと考えつくの違いについては、他の方がおっしゃるとおりと思います。      

その他の回答 (3)

  • DJ-Potato
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回答No.3

考えつく、思いつく、はさておき、これは助詞の使い方の問題ですね。 日本語は文法が結構乱れます。 平気で省略するので、目的語なしの他動詞でも文として成立しますし、 意味上の 目的語が主格の格助詞を伴って現れることもあります。 さらに外国語には助詞がなく、語順が助詞の働きをしているので、外国語話者に説明するのはさらに難しいです。 格のブレを見極めるには、英語なんかに翻訳して品詞分解するとわかりやすいかもしれません。 いい考えが思いつかない 「いい考え」は明らかに目的語で、主語は省略された「私」か何かですね。

回答No.2

『広辞苑第六版』によれば、 「思いつく」は、自動詞となっていますが、他動詞としても用いるとの補足もあります。 「考えつく」は、他動詞としか書かれていません。 ご質問の「思いつく」「考えつく」のもととなっている「思う」「考える」についてですが、 「なぜ・どのようにして」といった問いに答えるために、頭を使うことが「考える」です。 一方の「思う」は、心の中で、ある人・物事について判断・推量・願望・回想などをすることになります。 やや詳しく説明すると、 「考える」は、精神活動一つで何か疑問や解決すべきことなどがあり、その原因・理由・方法などを、いろんな外的内的条件・状況などを頭に描きながら長い時間をかけて論理的に分析して探し出すことです。 「思う」は、感情・意志を中心とする心の活動の一つで、外からの刺激に反応した「感覚・判断・推量・意志・欲望」、心に湧き起った「感情・願望・思い出」など、瞬間的に直感を働かせる・他のことには脇目も振らずに一つのことに没頭する・情緒的なイメージを心に浮かべることでしょう。 「考える」と「思う」の置き換えは不能です。 ご質問に対する直接の回答ではありませんが、「考える」と「思う」の違いは、上記のようなものではないでしょうか。

  • papafuji
  • ベストアンサー率24% (50/203)
回答No.1

思いつくは、ひらめきからくる言葉で経験値が含まれませんが、考えつくは、経験をもとに何かにたどり着く事ですね。またいい考えが(を)思いつかないは (が)ですと現在進行形ですが、(を)ですと過去形ですね。ですから、がからをに変える事は時間が違いますね。