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お疲れ様とご苦労様の使い分けが成立した経緯は?

 現在の日本語では他人を労わる時に使う言葉として主に「お疲れ様」と「ご苦労様」が使われており、「お疲れ様」を目上の人に、「ご苦労様」を目下の人に使うという使い分けが常識として定着しつつあります。  と江戸時代以前はもちろん、明治時代の文献を見ても目上の人に「お勤めご苦労様です」や「お役目ご苦労と存じます」といった目上の人に対して「ご苦労」「ご苦労様」を使う例は普通に見られ、「ご苦労様」が目下の人に対して使う言葉という位置づけがされていた様子は見受けられません。第二次大戦当時の文献にも「お疲れ様」は無かったように重います。  そして、元々「おつかれさま」は水商売や芸能界の業界用語で、少なくとも1970年代ぐらいまでは一般人は使わない言葉だったはずです。  ということは、1970年代ぐらいから「お疲れ様」が一般に広まったのだと推定できます。  ですが不思議なことに「お疲れ様」が広まり始めた1970年代ぐらいには既に社会人だったはずの年代の人たちまで、「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い分けを何の疑問もなく常識のように考えています。   「お疲れ様」に限らず芸能界の業界用語が一般に広まっていくことは別に珍しいことではありませんし、それだけなら不思議には思いません。  ここで疑問なのは何故「『お疲れ様』は目上の人に対する言葉」「『ご苦労様』は目下の人に対する言葉」という位置づけが、いつごろどういう経緯で出来上がってしまったのか?ということです。  ご存知の方がいらっしゃいましたら回答をお願いします。

みんなの回答

回答No.4

時代と共に変わってきています。 いつ会っても「おはよう」「お疲れさま」は芸能界、水商売の言葉でしたが 最近何処でどうなったのか目上には「お疲れ様」目下の場合「ご苦労様」が 定番(これもある職業の丁符)になりました。 昔の映画では一般社会は「ご苦労」に様、さんを付けていました。 天皇陛下にも「ご苦労様です」と言っているのを見た事が在ります。 軍隊、警察、主な公務員社会は「ご苦労様」が常識ですが 民間はどこからかマナーと称して「お疲れ」が主流のようです。

NURU_osan
質問者

お礼

>軍隊、警察、主な公務員社会は「ご苦労様」が常識ですが これは知りませんでした。 ありがとうございました。

回答No.3

初めにお尋ねの点についての明確な回答ではないことをお断りしておきます。 長い孤独な戦いに得難い援軍を得たような気がしております。 >  おそらく、最初はどこかの間抜けが間違った知識をしたり顔で広め始めたのだろうとは思いますが・・・ 私もそんな気がしています。 いつから広め始められたのかは残念ながら存じませんが。 そして、たとえば「人という字は、人と人とが支え合っている」とか「木の上に立って見る親心」などと同様に、「へえ、知らなかった、そうなんだ」と感心して無批判に受け入れて、「ねえ、知ってる……」と得意げに受け売りを吹聴する輩が増えて、いつしか燎原の火の如くに広まっていったのでしょうね。 其れ猶撲滅すべけんや、です。嗚呼。

noname#195146
noname#195146
回答No.2

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?dtype=0&dname=0na&index=02433150 >◆文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」では、(1)自分より職階が上の人に「お疲れ様(でした)」を使う人が69.2パーセント、「ご苦労様(でした)」を使う人が15.1パーセント。 >また、(2)自分より職階が下の人に「お疲れ様(でした)」を使う人が53.4パーセント、「ご苦労様(でした)」を使う人が36.1パーセントという結果が出ている。  数年前の調査ですが、上記のような感じで明確に目上・目下で使い分けられているわけではないようです。何らかの時点で用法としての目安が決まったということではなく、個々のケースでの議論などの積み重なりと思われます。  その用法の理由や意見はいろいろあるとは言え、「ご苦労様」が目上に不適当だという根拠の一つには、「労」という字にあるとする意見があります。「労る」は「いたわる」「ねぎらう」ですが、意味と用法は以下のようになっています。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%82%8B&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=00936800 >いたわ・る〔いたはる〕【▽労る】 >弱い立場にある人などに同情の気持ちをもって親切に接する。気を配って大切に世話をする。「病人をいたわる」 http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E3%81%AD%E3%81%8E%E3%82%89%E3%81%86&stype=0&dtype=0 >ねぎら・う〔ねぎらふ〕【▽労う/×犒う】 >[動ワ五(ハ四)]苦労や骨折りに感謝し、いたわる。現代では、同等または下の人に対して用いる。「従業員の労をねぎらう」  同情というのも目上に対して持つ感情の表現として不適切とされることもあります。労るは、どうも対等か目下に対する態度を表すニュアンスを持つようです。そのため、目上には「ご苦労様」ではなく、「お疲れ様」とする意見が強くなってきているのかと思われます。  しかし、郵便や荷物の配達、集金に来た人には立場的な関係によらず「ご苦労様」で問題ない、あるいは、むしろ適するという見解も見聞きしたことがあります。職務・役目上、当然するべきことを普通にしているような場合ということですね(そして、知り合いではない場合は特に)。 P.S.  個人的には、人それぞれの解釈がややこしそうなので、誰に対しても無難そうな「お疲れ様」で統一するようにしています。

NURU_osan
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  一応、リンクを張っていただいたデータについては存じておりますし、言葉と言うものは時代と共に徐々に変化していくものであると言う事も理解はしております。  ただ、現実に○○コンサルタントだとか××アドバイザーだとかいう職業の人たちや教師らも「『ご苦労様』は目下の人に『お疲れ様』は目上の人に」と、さも常識であるかのように人に教えている現実があり、一部の辞書にも同様の使い分けが記述されるようになっています。  おそらく、最初はどこかの間抜けが間違った知識をしたり顔で広め始めたのだろうとは思いますが・・・ > 個人的には、人それぞれの解釈がややこしそうなので、誰に対しても無難そうな「お疲れ様」で統一するようにしています。  私も付き合いの浅い人に対してはそのようにしています。

  • Tasuke22
  • ベストアンサー率33% (1799/5383)
回答No.1

私の主観です。 昔は目上の者が目下の者に命令して終ると労う言葉として「大儀であった」だと思います。 なので目下の者に「ご苦労様」は自然に思います。 逆に目下の者は目上の者に命令も作業依頼もする形は有り得ないので、労う言葉を使うこと事態が私には不自然に感じます。 な~んかエラそうな言葉だな~と感じます。 なので目上の方に「お疲れ様」と決めつけた言葉も私には使えません。 「お疲れですか?」と問う言葉なら使えます。聞いた限り、お茶は如何ですか?とか聞きますけど。

NURU_osan
質問者

お礼

>昔は目上の者が目下の者に命令して終ると労う言葉として「大儀であった」だと思います。  それがそもそも誤解というか思い込みと言うか、事実と異なるんですけどね。  ある程度の立場の人が出てこなければ解決しない問題もあるんですよ。そうした問題を解決するために役目とはいえわざわざ目上の人に動いてもらった、結果的に迷惑を掛けてしまったという感謝から「労いの言葉」を使うことは普通にあります。 >逆に目下の者は目上の者に命令も作業依頼もする形は有り得ないので、労う言葉を使うこと事態が私には不自然に感じます。  したがって、↑の記述も一種の思い込みによる誤解であろうと考えます。恐らく「労う」ということを余りにも限定的な狭義でしか理解していないのでしょう。  ただ、これはあなた個人ではなく多くの日本語話者に共通した誤解であり、その誤解があるからこそ「お疲れ様」と「ご苦労様」を使い分けるという奇妙な常識が定着しつつあるのだろうと考えています。  私が知りたいのは、そういう使い分けが定着させるほどの誤解が日本語話者の間に広まっていった経緯であって、どういう誤解が原因になっているかではありません。  とはいえ、わざわざのご回答ありがとうございました。

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