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ひきこもりの世界的状況
ひきこもりやフリーターという言葉を耳にしますが、ひきこもりを翻訳するとIt pulls and is filled.とあります。そもそも欧米のような多様な生き方を尊重する社会でもある概念なのでしょうか。あまりにひとくくりにし過ぎのように感じます。家にいる人は自己追求型、研究室にいるひとは原理探求型、同じ集団にいる人は集団内ひきこもり等、ほとんどの日本人が、程度の大小はありますが ひきこもり(同じ状態から抜け出せず、多様な価値観も認めたくない)にあるように感じます。正社員とパートという言葉も何か差別意識を感じます。海外と日本の受けとめ方の違いをご存知ありましたら教えて下さい。
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「ひきこもり」という言葉はおそらく斉藤環という精神科医が、アメリカの精神医学用語を日本語訳したもので、私は、一種の造語だと解釈しているんですが、この言葉が日本国中を蔓延しすぎていると思うんですね。 一頃の「おたく」「根暗」といった言葉に近いニュアンスで語られていると思うんです。 これは一種の差別語として使われている感があると思いませんか。 ただ、ひきこもりという言葉のあてはまる人間と言うのは単に何かひとつの物事を単独で突き詰めている人というより、対人接触を避けるという点が指摘される問題なのだと思うんです。 だから、何か一人で没頭している状態をひきこもりと呼ぶのではなく、対人関係や社会との関わりを避ける、といった精神的な面で病状態とは言い難いが、問題のある状態を持った一群の人々という意味あいがあると思うんです。 しかし、この「ひきこもり」と言う言葉が現れたことで、悪い意味での流行のような現象がうまれ、ひきこもりの人間はますますひきこもらざるを得ないような流れを生んだように思います。 ひきこもりに対応するための策がうまれたという功績もありますが、罪も決して少なくはないと思います。
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- akamanbo
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抽象的に「ひきこもり」という言葉だけ見て考えるといろいろな論考ができると思います。 しかし、現実に問題になってきたのは、自分で生きていくための仕事ができなくなる、という点なのです。
- tetsuwanpinoco
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ご質問の趣旨に合っているかどうかいまひとつ自信がありませんが、日本で一般的にいう「ひきこもり」(部屋にひきこもって何年も出られなくなる状態)は、日本独特の症例だと聞きました。 私は2年前まで、家族が何らかの依存症やひきこもり、家庭内暴力などを抱えている人たちの、グループカウンセリングに参加していました。信田さよ子さんという、テレビにも時々出演される(NHKやテレビ朝日など)、臨床心理士の先生が主催しているグループで、そのときに信田先生がそのような話をされていました。 日本の親子関係は、子どもに早くから自立を促す欧米と比べ、子どもを親が長いこと守ろうとする特徴がありますが、そのため「ひきこもり」という症例も欧米には見られず、ほとんど日本のみ、かろうじて、韓国に似た症例があるかというくらいだ、ということでした。 ただし、2年前の話ですので、正確に「今」の世界的状況、とはいえないかもしれませんが。 信田さよ子さんはいろいろ著書も出しているので(中公新書「依存症」など)、それらの中にご参考になる記述があるかもしれません。また、この分野は専門家の間でも、考え方がまだ多岐にわたっているようで、さまざまな人の著書をあたるほうがいいかと思います。