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「齢を若菜につみそへて」の意味は
明治時代の本の中に、 千歳をかけて若水をむすび 齢を若菜につみそへて という文言がありました。 どういう意味でしょうか。 ネット検索すると「雪を若菜につみそへて」というのはあったのですが。 よろしくお願いします。
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明治時代の教養のある人は現代人より古典の知識が優れていますので、その文例は千載集にある源俊頼の「君がためみたらし川を若水にむすぶや千代の始めなるらむ」という歌と、ご指摘の「春日野の雪をわかなにつみそへてけふさへ袖のしほれぬるかな」という歌の両方を踏まえているのだと思います。 新年の手紙にふさわしい、おめでたい表現例として挙げられているのでしょうから、「千歳をかけて若水をむすび 齢を若菜につみそへて」の意味としては「千年の長寿を願って元旦に若水を汲み、(正月の七草粥に入れる)若菜を年齢を重ねるように摘んで」くらいではなかろうかと考えます。 「千歳」と「若水」、「齢」と「若菜」が対になり、さらに「千歳」と「齢」、「若水」と「若菜」が対応しています。「つみそへて」は、とし(年齢)を「積む」と若菜を「摘む」を掛けているのだと思います。もちろん元日の朝に汲む若水には若返りや邪気を払う霊力があり、数え年ではみな正月にひとつ年齢が上がるという明治時代には広く知られていたことが前提となっています。
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- sakuramasu50
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私流の解釈ですので参考程度に。 これって詩ですか、「齢を若菜につみそへて」は ”年齢を一つ、二つと数えるように、若菜を一つ、また一つと摘み取り、それを繰り返し繰り返し少しづつ時間を掛け積み(添え)重ねてゆくように” でしょうかね。
補足
詩ではなく、女子手紙模範例の新年の部のところにあったものです。 調べたところ 「春日野の雪をわかなにつみそへてけふさへ袖のしほれぬるかな 」 の解釈として、 『 ○若菜…春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)。 ○つみそへて…若菜の縁語の「摘み」に「積み」を掛ける。上条注では、これに「罪」を掛けているとする。「て」は接続助詞で、条件接続の関係で続ける。~ので。~のに。 「つみそへて」という用例は、俊頼の歌以前には見当たらない。』 というものがありました。 掛詞だとすると「齢を積み、ながら、摘んだ若菜に添えて」という意味でしょうか? 「千歳をかけて若水を結ぶ」もわかったようでわからない表現です。
お礼
完璧な解説ありがとうございます。 古典は奥がふかいですね。 不明の身を恥じるばかりです。