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巤者の意味が分かりません
明治時代の次のような文章の中に出てくるのですが、ネットで検索しても出て来ません。 どういう意味でしょうか? 前略--火ヲ焚キ暖ヲ取リタルモ猶巤者ノ堪ヘル所ニ非ズ--後略 宜しくお願い致します。
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「巤(リョウ)」は1)「鬣(リョウ/たてがみ)」に同じ、また2)「鼠の毛」を指すとされます。 参照:「大辭典」平凡社 そこから、旧仮名遣いの時代には「鼠」「鼡」(ショ・ソ/ねずみ)の義で用いられています。 そして、「鼠輩(ソハイ)」は、鼠で「ちいさい/粗末な」の意味で「粗」と同様の扱いにも用いられ、「取るに足らない輩(やつばら)」を指します。そこで、「鼠者(ソシャ)」は「粗者」と同様、自称の卑下表現ですから、同義の「巤者(リョウシャ)」もまた、「拙者」「小生」「下拙」「迂生」「愚生」「やつがれ」などと同様の意味合いを指しています。 どうにか火を焚き暖は取れたとはいうものの、なお愚生のごとき未熟者にはとても耐えられるものではありませんでした、と。
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- SPS700
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「巤」は、レフ > リョウ で、下記は『小篆』の「獵」(=猟)を挙げていますので、巤者は、狩人の意味ではないかと思います。 http://jigen.net/kanji/24036 火を焚いて、暖を取ったけれども、なお、狩人が耐えうる(=我慢が出来るほど暖かい)ものではなかった。 と言う意味では無いでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 「猟人」の意味でも取れますね。 でも、これは学校の先生の日誌ですから、この場合はそうではないようです。 ありがとうございました。
- Willyt
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取るに足らない者というところから私という意味だと推察されます。
お礼
回答ありがとうございます。 「私」の謙遜語のようですね。
- CC_T
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回答ではなく推測で。 「巤」は何かが沢山が集まる様子を表した字ですから、「集った者たち」といった意味合いではないかと推測します。
補足
巤は猟や、時に鼠の意味で使われると辞書にありましたが、 猟や鼠の意味はないわけですね。
お礼
回答ありがとうございます。 >旧仮名遣いの時代には「鼠」「鼡」(ショ・ソ/ねずみ)の義で用いられています。 これでこの言葉が、自称の卑下表現であることがよく分かりました。 ありがとうございました。