韋駄天に限って言えば、持国天などと同じ天界に所属していないからです。
日本に所属していないから、日本人ではない、というのと同じです。
日本人でないからと言って、人間ではないことにはならないのと一緒で、四天王と呼ばれなくても、「天」と呼ばれる仏教を守護する神様の一柱です。
日本人でないからと言って、人間としての品格や価値が下がるわけではないのと一緒で、四天王と呼ばれなくても、韋駄天の力、才能はたいしたものです。りっぱに威名が伝わっています。
そういう形式面での話ではなくて、韋駄天がなぜ○○四天王とか○○会長の飛車角などと呼ばれる「グループ」に入れてもらえなかったのか、というと能力の分野が違うからです。
四天王は、眷属を率い武力をもって仏教を守護することを任務としている「天」です。人間で言えば、武将、歩兵師団長です。
それぞれに長短・特徴はありますが、その根本的任務において共通であり、また甲乙つけがたい力量をもつので、それゆえ「並び称される」存在です。
四天王というのは、例えば技術とか、戦闘力とか、同じ分野で並び立つものに与えられる名称なんですねぇ。
ところが、韋駄天の能力は、その走力というか、速さです。彼は武将ではありませんし、彼と並ぶ走力を持った天はいません。
相撲の「○○部屋四天王」「世界の早食い四天王」とかいう言い方はあっても、相撲取りと絵描きと早食いとそろばんの能力者を並び称して四天王と言わないのと一緒で、韋駄天をほかと並び称しようとしても、その能力において並ぶものがありません。独立峰です。
ゆえに彼は、四天王など「グループ」の中に数えられる(五天王などと称される)資格がないのです。
将来、エライお坊さんが韋駄天クラスの走力を誇る神様を創造すれば、「走力四天王」などと並び称されることになるかもしれません。
お礼
ありがとうございます あなたも「すばらしい回答の四天王」に