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この史料を現代語に訳してください。

皇室関連の史料(表文)の一部です。大体の内容は分かりますが、ところどころ訳せないところがあります。 現代語に訳してください。よろしくお願いします。 恭惟 皇上登極以来乾綱始強庶政一新黎庶皇恩ニ浴シ歓欣鼓舞セサルナシ尚泰南陬ニ在テ伏シテ盛事ヲ聞キ懽抃ノ至リニ勝ヘス今正使尚健副使向有恒賛議官向維新ヲ遺シ謹ンテ朝賀ノ礼ヲ修メ且方物ヲ貢ス伏シテ 奏聞ヲ請フ 皇后に上れる表に曰く 恭惟 皇后位ヲ中宮ニ正シ徳至尊ニ配シ天下ノ母儀トナリ四海日ニ文明ノ域ニ進ミ黎庶生ヲ楽ミ業ニ安ス尚泰海陬ニ在テ伏シテ盛事ヲ聞キ懽抃ノ至リニ勝へス(以下天皇に上れるに同じ)

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回答No.1

こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 昨日まで取材旅行をしていて、本日このサイトを開けたら、あなたの質問がありました。 恭惟(きょうい)・・・・謹んで申し上げます。  皇上(こうじょう)・・・天皇(に) 登極(とうぎょく)・・・登り詰めて 以来(いらい)・・・・・以来 乾綱(けんこう)・・・・国家の政治の要綱(は) 始強(しきょう)・・・・・強力になり始めた     (ここにはレ点があると思われるので) 庶政(しょせい)・・・・庶民に対する政治(も) 乾綱・庶政・始強・・・国家の政治は庶民にいたるまで強権となった。(天皇の力が確固たるものとなった) 新(しん)・・・・・・・・・新たに 黎庶(れいしょ)・・・・人民(は) 皇恩(こうおん)ニ浴(よく)シ・・・・天皇の恩恵によって 歓欣鼓舞セサルナシ(かんきんこぶ)・・・大喜びをせざるをえない 尚泰(しょうたい)・・・(人名)琉球最後の王 南陬ニ在テ(なんすう)ニ(あり)テ・・・南の端に居て 伏シテ・・・・・・・・・・・謹んで 盛事ヲ聞キ(せいじ)ヲ(き)キ・・・・・・盛大な出来事(行事)(があることを)を聞き 懽抃ノ至リニ(かんぷ)ノ(いた)リニ・・繰り返し全力を傾けるようになり 勝ヘス(しょうヘス)・・・・・この上ない喜びです 今(いま)・・・・・・・・・・・・いま 正使(せいし)・・・・・・・・正式な使い(の者として) 尚健(しょうけん)・・・・・・(人名) 副使(ふくし)・・・・・・・・・副の使い(として) 向有恒(こうゆうこう)・・・(人名) 賛議官(さんぎかん)・・・介添え使い(として) 向維新ヲ遺シ(こういしんヲつかわシ)・・・・(人名)を遣わし 謹ンテ(つつしんで)・・・・謹んで 朝賀ノ礼ヲ修メ(ちょうがノれいヲおさメ)・・・・元旦の儀式にも出席して礼をつくし ★朝賀・・・元旦に天皇が大極殿であらゆる役人から受ける新年の祝辞を受ける儀式 且(かつ)・・・・・・・・・さらに 方物ヲ貢ス(ほうもつ)ヲ(けん)ス・・・あらゆる宝物を献上した 伏シテ(ふ)シテ・・・・・もったいなくも 奏聞ヲ請フ(そうもん・または・そうぶん)ヲ(こ)フ・・・天皇に申し上げることの(許しを)請うた 謹んでお知らせします。 天皇陛下が国家のみならず庶民にいたるまで、政治力が確固たるものとなり、(琉球国民が)新たに人民となり天皇の恩恵に浴することは大変喜ばしいことであります。尚泰(人名)は南のかなたに居りますが、(日本で)盛大な行事が繰り返し行われると聞き、この上ない喜びであります。そこで、正使として尚健(人名)を副使として向有恒(人名)を介添えとして向維新(人名)を遣わして、謹んで、朝賀の礼を修めさせていただき、かつ、あらゆる宝物を献上し、天皇に直接お話ができるようお願い致しました。 皇后に上れる表に曰く 皇后についての事を表(おもて=皆さんに・国民に)曰く(お報せします) 恭惟(きょうい)・・・・・・謹んで申し上げます 皇后位ヲ中宮ニ正シ(こうごうい)ヲ(ちゅうぐう)ニ(ただ)シ・・・皇后の位を中宮に変更し ★尚泰の皇后(妻)を明治天皇の中宮として差し出したのかな? 徳至尊ニ配シ(とく しそん)ニ(はい)シ・・・・この上ない孝徳を(皆に)与え 天下ノ母儀トナリ・・・・(てんか)ノ(ぼぎ)トナリ・・・・・天下の母として 四海(しかい)・・・・・・あらゆる方角に 日ニ文明ノ域ニ進ミ(ひ)ニ(ぶんめい)ノ(いき)ニ(すす)ミ・・・・・日に日に文明(学問や芸術など)が進み 黎庶(れいしょ)・・・・人民(は) 生ヲ楽ミ(せい)ヲ(たのし)ミ・・・・生きることを楽しみ 業ニ安ス(ぎょう)ニ(あん)ス・・・・仕事に安心して携わることができる 尚泰(しょうたい)・・・・(人名) 海陬ニ在テ(かいすう)ニ(あり)テ・・・・海のかなたに居て 伏シテ(ふ)シテ・・・・・謹んで 盛事ヲ聞キ(せいじ)ヲ(き)キ・・・・・・・盛大な行事(があることを)聞き 懽抃ノ至リニ勝へス(かんぷ)ノ(いた)リニ(しょう)ヘス・・・この上ない喜び ★勝(まさる・しょう・かつ)・・・・・数えきれないほどの、至上の・・・などの古典用語です。 謹んでお知らせします。 皇后の位を(今後は)中宮と呼ぶようにします。(中宮は)天下の母として孝徳をあらゆる方面に与え、日に日に学問や芸術などが発展をし、(琉球の)人々は生きることの楽しみを見つけ、仕事も安心してできるようになりました。尚泰(人名)は海のかなたに居ますが、(日本で)盛大な行事があることを聞き、この上ない喜びであります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%9A%E6%B3%B0%E7%8E%8B

sayuluvme
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 単語一つ一つとてもとても丁寧に説明していただいてほんとうに感動しました。 大体の意味は分かったつもりでしたが、これほど深い意味があったとは! 実は中でも「皇后位ヲ中宮ニ正シ」、この行がとても理解できず、悩んでいました。 私の知っているかぎりでは、あの時期にもともと中宮だった呼称を皇后に改めていたとのことでしたが、 どうして皇后位を中宮に正したというのか、おっしゃるようにここでの皇后は尚泰の妻のことだったのでしょうか。

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