- ベストアンサー
古文
中宮や宮は天皇の妻という意味ですよね? 2009年センターで兵部卿宮という人がでてきますが その人は男ですよね? どうゆうことですか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんばんは。古典の背景を単なるデータとして記憶したがために生じた誤解ともいえます。 結論から言えば「宮」は必ずしも女性であるとは限りません。実例を見るならば「秋篠宮」という方がおられます。現在の天皇陛下の次男にあたる方です。また古文の世界でいえば『源氏物語』の「匂宮」の物語があります。登場するのは光源氏の子孫として匂兵部卿宮と薰大将が登場します。共に男です。 また「准后」との日本史用語もあります。質問者の論理からすれば、全て女性であるとのことになりますが、実際は異なります。「准后」とは太皇太后、皇太后、皇后の三后(三宮)に准ずるという意味を持つ称号のことであり、准后は経済的に優遇する目的で天皇の夫人、皇族、公卿、将軍家、高僧に与えられ、三后に準じた年官・年爵・封戸を賜っていますから、それは性別に関係ないとの結論になります。 定式化して記憶することにさほどの意味はありません、反って有害となる場合すらありますので、データはデータとして利用する位のスタンスで臨む姿勢が必要です。
お礼
とてもわかりやすい例と詳しい説明ありがとうございます! 十分に理解できました。 これからは古文を暗記という形ではなくてしっかりと 背景を考えながら、学んでいきたいです。 本当にありがとうございました!