- ベストアンサー
「賜っていただき」と「授けていただき」の適切な表現は?
- 「賜っていただき」と「授けていただき」の違いや意味について考えました。二つの表現は適切な表現と言えるのでしょうか?
- 「賜っていただき」と「授けていただき」の使用について混乱してしまった経験があります。どちらが正しい表現なのか知りたいです。
- 「賜っていただき」と「授けていただき」の意味について疑問があります。適切な表現方法を教えてください。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
わたしの場合、違和感を覚えますが、しかし、それは「もらう」の謙譲語として使われる場合が殆んどだから、という理由なのだと思います。 つまり、単なる「慣れ」の問題ではないかと。 「与える」という意味として読み直してみると違和感無く受け止めることができます。 また、 「(相手から自分に)祝福を賜ってくださり、ありがとうございます」 であれば最初から違和感を覚えないような気がします。 これも「賜っていただき」が正しい表現であることを証明していることになると思います。なぜかというと、 「わたしの絵をごらんになってくださり、ありがとうございます」 「わたしの絵をごらんになっていただき、ありがとうございます」 「わたしの手料理を召し上がってくださり、ありがとうございます」 「わたしの手料理を召し上がっていただき、ありがとうございます」 などはいずれも正しい表現のはずなので、 「(相手から自分に)祝福を賜ってくださり、ありがとうございます」が正しい表現だと仮定できれば、 「(相手から自分に)祝福を賜っていただき、ありがとうございます」が正しくないとする根拠を求めることは難しいからです。 こうしたことからも、やはり慣れの問題ではないかと考えます。 文法的な側面としては、「尊敬語+謙譲語」という「敬語連結」という構図になっていると思います。 因みに、 話者が祝福をお願いしたような場合には「賜っていただき」、先方の意志で祝福をしてもらった場合には「賜ってくださり」のように使い分けるのが適切でしょう。 「祝福を賜り(いただき)、ありがとうございます」がすっきりした表現になりますが、これは、あくまで、「自分側の、もらったという行為」に重点を置いた表現です。 「相手側による、与えたという行為」に直接的に言及したい場合には、「賜っていただき」「賜ってくださり」という表現の出番もあり得ると思います。 「祝福が授かっていただき」は、「授かるという動詞の向かう先」が敬意を払うべきとは言えない人物(=自分自身)という状況での謙譲表現なので誤りでしょう。
その他の回答 (5)
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
追加の回答を求められているのに、気が付きませんでした。 改めて、「やり」「もらい」動詞の話から始めます。この二つに「くれる」という動詞を加えた動詞が人間と人間の間での、気持ちや物や言葉のやり取りを表す代表です。これに動作主体を加えて考えてみましょう。とりあえず、中心は「わたし」としておきます。 やる(わたし→相手)動作主体はわたし、わたしが相手に「やった」のです。 もらう(相手→わたし)動作主体はわたし、わたしが相手から「もらった」のです。 くれる(相手→わたし)動作主体は相手、相手がわたしに「くれた」のです。 (「くれる」には別にわたしが主体になる用法がありますが、ここでは不必要として除きます) この三つを敬語化します。 やる―あげる・差し上げる もらう―いただく くれる―くださる(下さる) この敬語たちを使って、同じような文を作ります。 助けて差しあげる。(わたしが)・助けていただく。(わたしが)・たすけてくださる。(あいてが) 「差し上げる」は謙譲語、いただくは謙譲語、くださるは尊敬語ですね。 この中で、相手にお礼を言う時には「差し上げる」は無視しましょう。「いただく」か「くださる」のどちらかですね。 現代では「いただいて、ありがとうございます」が多いようですが、「くださって、ありがとうございます」という言い方が本来だと、わたしは思います。相手の行為に直接お礼を言うのがいい、ということです。
お礼
追加のご回答、ありがとうございました。 しかし私の表現がまずかったせいか、言いたいことが伝わっていません。私が言いたかったのは補助動詞としての「くれる」の意味用法です。大辞林では、次のように載っています。 [3](補助動詞) 動詞の連用形に助詞「て(で)」が付いた形に付いて、その動作者が話し手または話題の人物のために何らかの動作をすることを表す。 (ア)他者が話し手または話題の人物に、その利益となることをする意を表す。 おおい、助けて―・れ 部長が僕らを食事に呼んで―・れた これを見て―・れ、大したもんだろう ちょっと来て―・れないか 傘を貸して―・れませんか (イ)他者が話し手または話題の人物の不利益となることをする意を表す。 とんでもないことをして―・れたもんだ 恨んで―・れるなよ (ウ)話し手が他人に対して、その者の不利益となることをする意を表す。…てやる。 にっくき親のかたき、どうして―・れようか この用法が私の念頭にあるため、「祝福を授けていただき」を「授けるという行為をしていただいて」という意味に解釈しておかしいと思っていません。それと同様に「くださる」の意味の「賜っていただき」も、「賜るという行為をしていただいて」という解釈で違和感を覚えていないのです。それとも、私は考えすぎて判断がずれているのでしょうか。 この用法との関連も含めて、さらにご回答いただければ幸いです。
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
すでに回答があるように「祝福を賜り、ありがとうございます」でいいと、わたしも思います。 質問者がお調べになったとおり、現代語としては(古文で使うのではなく)1.「もらう」の謙譲語 2.「与える」の尊敬語の二つがあります。 1.の場合、 意味的には(敬語の度合いは別にして)「いただく」と同じになります。だから、その後にまた「謙譲」の意味を持つ補助動詞「いただく」を付けるのは、明らかに変です。 2.の場合も、意味的には「くださる」同じです。「くださっていただき」も明らかに変です。 結局、このように「いただく」と「くださる」を区別する時は、その「いただく」「くださる」という動作をしているのは誰かを考えると、分かりやすくなります。もう少し説明すると、「いただく」のは「わたし」であり、「相手」ではありません。「くださる」のは「相手」であり、「わたし」ではありません。これは「動作の主体」を考えることです。 このことは、「尊敬語」(相手の動作)・「謙譲語」(わたしの動作)を考えるのと同じです。 話は変わりますが、「いただく」や「いただける」を使えば敬語ができるいうのは、間違いです。そうはいかないことがあるのですよ。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 それなら「祝福を授けていただき」についてはどうでしょうか。私は「授けるという行為をしていただいて」という意味に解釈して、おかしいと思っていません。それと同様に「くださる」の意味の「賜っていただき」も、「賜るという行為をしていただいて」という解釈で違和感を覚えていません。 これについては、どのようにお考えでしょうか(私の感覚がずれているのでしょうか)。追加のご回答をいただければ幸いです。
まず「祝福を賜っていただき」だと、意味的に相手がもらったことになってしまいますよね。なので「祝福を賜り」がいいと思います。「祝福をいただき」でもいいと思いますが、少しだけ軽い感じがします。 「祝福を授けていただき」という言い方は、普通はしないと思います。 「授ける」の意味を辞書で調べてみました。 (1)神仏や目上の人からかけがえのない大切なものを、目下の人に与える。 (2)学問や技術を師から弟子に教え伝える。 ということで、「祝福を授ける」というのは(1)の用法です。この場合は、与える側に使う言葉なので、もらう側が使うと違和感があると思います。 文法的には「授けていただき」という謙譲表現は可能ですが、「授ける」というたいそうな言葉を使うなら、ちゃんと「賜る」という謙譲語にする方がいいのではないでしょうか。 まして「祝福が授かっていただき」というのは、助詞の使い方を含め、意味がごちゃごちゃになっていて、正しい表現とは思えません。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 質問文に(相手から自分に)と書いたのは、相手がもらったということを明確化したかったのです。だから私としては適切なのかなと思っています。 「祝福を授けていただき」も、相手がもらったという設定の表現なので「いただく」をつけることによって適切な表現にしたかったのです。 「祝福が授かっていただき」は、明確な間違いでしょうね。
重複と言うより、賜わるのが相手になってしまうのでおかしなことになりますね。 「祝福を賜っていただき、ありがとうございます」 (自分の代わりに?相手が)祝福を受けてもらってありがとうございます・・・・と言うことになるので、自分が祝福を受けるのを辞退せねばならぬ理由があったのかと思います。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 「賜り」に、自分が相手に与えるという意味もあるけど、逆の意味もあるらしいことが、私が混乱している原因なのです。できることなら、そのあたりのことにも言及していただければ幸いです(無理に、とは言いません)。
「祝福を賜り」ありがとうございます。で良いんじゃ無い? 賜っていただきはかなりヘンだと思う。 祝福を授かり・・・も、ちょっと違うような・・・
お礼
ご回答、ありがとうございました。 確かにご指摘の点で混乱させられてしまいました。「賜り」には、自分が相手に与えるという意味もあるけど、逆の意味もあるらしいですからね。 だから「前後関係を踏まえた解釈次第で正しい表現になることもあるし、不適切な表現になることもある」と理解していいのでしょうか。
お礼
いつも明快なご回答、ありがとうございます。 私には気がつかなかった角度からご説明いただき、いい勉強になりました。他の方の回答も参考にさせていただきたいので、もうしばらく待ってから締め切りたいと思います。