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「いただき」と「ください」の使用
仕事で、お客様に機械の操作方法を案内するときに、 以下の表現をよく使用します。 以上の操作を行っていただき、 動作をご確認ください。 私はこの表現に違和感を覚えます。このような表現は正しいのでしょうか。 謙譲語や尊敬語の使い方について、いろいろ調べてみたのですが、どうしても分かりません。よろしくお願いします。
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この文章はおかしいです。 間違いの原因は、利益の受け渡しを表す補助動詞 「~てもらう」(その謙譲語「~ていただく」)を使っていることです。 「AがBに~してもらう」は 「AがBに~させると同時にAが利益をこうむる」という意味です。 「(私は)母に弁当を作ってもらった。」 弁当を作るのは母ですが、その利益を受けるのは作るようにお願いした主語の「私」です。 「(私は)先生に本を貸していただいた。」 の主語も貸した先生でなく、先生に貸すことをお願いした「私」です。 ですから「~ていただく」は謙譲語です(「私」がする行動を低めて、「先生」に敬意を表しています)。 この文章は命令・依頼の文章ですから、特別、利益の授受を表す表現を使う必要はありません。 また、上の文章の主語は「私」、下の文章の主語は「お客様」と主語が入れ替わっているため、奇妙な印象を受けます。 下の文章に命令形の尊敬表現がありますから、ただ「て」で二つの動詞をつないで、「行って」としてもいいし、尊敬語を使って「なさったあと」「されたあと」「行われたあと」「行いになり」などとしてもいいと思います。
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- he-goshite-
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皆さんのおっしゃるように,前半の文は「いただき」で主語が当方の,謙譲語。後半の文は「ください」で動作を確認する主体はお客様の,尊敬語。 というところが,すっきりしない原因だと思います。 でも,いまどきの日本語はこの「いただく(謙譲語)」が全盛で,本来「くださる(尊敬語)」を使うべきところに堂々と「いただく」が使われています。これを,わたしのように古い人間は「誤った日本語」あるいは「乱れ」と感じるのですが,もしかすると長い目でみた日本語の歴史的変化の真っ只中に立ち会っているのかもしれません。 また,敬語の乱用(使い過ぎ)傾向(しかも多くは「いただく」が好まれる)も見られます。 ご質問の例文では, 「以上の操作を行って、動作をご確認ください。」 で十分なのに,わざわざ(丁寧に表現したいとの意図からか)「いただき」(「いただく」の連用形で文を中断して次へつなげる形)を入れています。
お礼
「いただく」の表現は、とてもよく目にしますし、 敬語の多用もよく見るような気がします。 今回の件とは違うのですが、いろいろな言葉に 「される」をつけているものもかなり氾濫しているようで、気になってます。ありがとうございます。
- ull_tak
- ベストアンサー率52% (12/23)
ちょっとこれが謙譲語にも適用されるのかよくわからないんですが、、、 活用語の語尾変化です。 頂かない 未然形 頂きます 連用形 頂く 終止形 頂くとき 連体形 頂けば 命令形 となって五段活用しているんですが、頂きというのは連用形の語尾変化の形なので、用言に連帯するのが原則だと思います。口語では助動詞にくっつくのがセオリーです。文章を一旦止めるときにも使用されるのですが、今回の様にその使用には注意が必要かもしれません。日本語は、ニュアンスを大切にしていますので、使用方法として間違ってはいないのですが、できるだけ不自然さが残らないようにするのがいいのではないでしょうか。 私も接続の方法に問題があるという意見に賛成です。 ○○していただいて、○○してください。等とするか、○○していただきまして、○○してください。のほうがソフトに丁寧に聞こえると思います。
お礼
連用形で終わっているにもかかわらず、用言につながらないからおかしいってことは、気づきもしませんでした。 ありがとうございます。
- tttt23
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「以上の操作を行っていただく」も「動作をご確認ください」も日本語としては正しい文章です。 ただし、前者は謙譲語で、後者は尊敬語なのでそのつなぎ方に問題があるのだと思います。 「以上の操作により、動作をご確認ください」ではだめでしょうか。 あるいは多少くどくなりますが、「以上の操作を行っていただき、動作をご確認くださいますようお願いします」でもいいと思います。
お礼
謙譲語と尊敬語が混在していることにより、不自然さを感じるような気もします。 アドバイスをいただいたように表現を変えてみたいと 思います。(私一人の意思では変えられないのですが) ありがとうございます。
- raccoon_dog65
- ベストアンサー率32% (51/159)
おはようございます。 > 以上の操作を行っていただき、 > 動作をご確認ください。 では一つの文章でありながら、二つの主語を勝手に切り換えているように感じます。 一行目は「(貴方がお客様にお願いして)以上の操作を(お客様に)行っていただき、」 つまり、主語はお願いする「貴方」なので「いただき」という謙譲語になっていますが 二行目は「(お客様が)動作をご確認ください。」と何の前触れもなく主語を「お客様」にして主語を省略して丁寧語である「ご確認」としているので違和感が生じるのではないでしょうか? 私は、国語が専門ではありませんので正解である自信がないのですが、 「以上の操作を行われまして、動作をご確認ください。」 のほうが違和感がないように思います。
お礼
一文中で主語が統一されておらず、しかも、両方が省略されていることにより、すっきりしない文になっているんですね。ありがとうございます。
- hijyousyudan
- ベストアンサー率12% (342/2653)
厳密に言えば間違った表現です。 正しい用例は、 「以上の操作を行って、動作をご確認ください。」 となります。 「いただく」という言葉は、 いくつも意味がありますが、 上の文では、 恩恵を受けるという意味の、 補助動詞として使っているのだと思われます。 しかし、その行為自体が、 話し手または動作の受け手にとって、 恩恵となるモノでなければ使えませんので、 誤用だと思います。 また、それでなくても、 敬語の連用で、表現がくどくなっているので、 あまり美しい文章ではないですね(^^;
お礼
今回の例では、「操作を行う」に「いただき」を 使用すること自体が、すでに不自然なんですね、 ありがとうございます。
「頂く」は、「(目上の人から何かを)もらう」ときに用いる謙譲語。例、「私は先生から英和辞典を頂いた」。「…てください」は、人に何かを勧めたり、そうしてほしいというときに用いる丁寧語。 と説明があります。
お礼
さっそく、ご回答いただき、ありがとうございます。 「いただいてください。」のような使い方はおかしいのですね。 「○○していただき、○○してください。」も、 やはりおかしいと考えられるのでしょうか。
お礼
shangyanさんや、みなさんのおかげで、私の疑問が すっきりしました。実は、答えが出せず、困っていました。 これだけ情報があれば、なんとかなりそうです。 本当にありがとうございます。