• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:記事に書かれている意味が分かりません。)

中国の富豪の現状と国家の方針について

このQ&Aのポイント
  • 中国の富豪の大半が経済危機を感じている一方、国家は鄧小平の指導方針に固執している。
  • 1985年に鄧小平が語った「まずは、一部の人々を裕福にさせる」という言葉が重要視されている。
  • 中国は経済危機に直面しているが、富豪の状況と国家の方針は異なる状況である。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • phj
  • ベストアンサー率52% (2344/4489)
回答No.2

この鄧小平の言葉の原語版は 「我們的政策是譲一部分人、一部分地区先富起来、以帯動和幇助落伍的地区、先進地区幇助落伍地区是一個義務。」 (可能な者から先に裕福になれ。そして落伍した者を助けよ。) wikiより:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%88%E5%AF%8C%E8%AB%96 でこの中の先富を取って「先富論」と呼ばれています。 鄧小平は、1980年代に最高権力を手に入れると、すぐに改革に乗り出します。それは従来の共産主義をある程度開放し、資本主義を部分的に取り入れることです。 このTIME誌の1985年のインタビューも、深圳やアモイなどの経済解放区へ外国資本を呼び込むためのインタビューだったはずで、中国が本気で(一部ですが)資本主義開放し、それを中国全体に波及させる効果を狙ったのが「まず先に裕福になれるものは裕福になれ、そして貧しいものを助けよ」という言葉なのです。 ただ、経済解放区で資本開放された企業の多くは元の国営企業であり、国営企業には多くの公務員(共産党員)がそのまま在席していましたので、結果として共産党員だけが裕福になっていったのです。 そして、経済解放区だけでなく、いろいろな地域が経済開放されて外国資本と合弁で(中国では外国資本だけの企業は許可されない)結局、多くの共産党員が裕福になり、汚職や不正がはびこることになりました。 また一般の庶民、特に産業もないような貧しい地域は、農民戸籍のまま経済開放区に出稼ぎに行き、安い賃金でこき使われるのに、まともな行政サービス(健康保険など)は受けられず、子供も学校に行けない、などのゆがみが生じています。 この背景には、地域で戸籍を固定する中国独特の戸籍制度があり、地方からの出稼ぎ者が経済解放区などの裕福な地域の住人になることはできないという仕組みがあります。 一般的な多くの人民はこれらの制度に縛られて困窮しているのに対して、共産党員=公務員は国営企業を外資と合弁させて裕福になり、鄧小平が先富論を提唱した1980年初頭より国全体は裕福になったものの、格差は極端に広がり、富裕者は貧しいものを助けるのではなく、ますます"let some people get rich first"を実践しているように見えることから、TIME誌が文章にしたものだと思います。 そしてこの格差と現実に対する不満が「愛国無罪」なら許される反日デモという形で爆発しているのが、今の現状です。共産党政府を批判することは許されないからです。 反日デモが多発するということは、それだけ中国内部の不満が高まっているということなのかもしれません。

noname#175561
質問者

お礼

早々に、ご丁寧なご回答を下さり、本当にありがとうございました。 お恥ずかしながら、鄧小平の『先富論』、存じませんでした。 でも、今の中国では、先に裕福になった者が、落伍した者を助けては いませんね。 そう遠くない将来、貧しき者たちが一丸となって、政府へ不満を ぶつける日が来るかもしれませんね。 最近になって、タイム誌を読み始めたのですが、タイム誌を 理解するためには、中国に関する知識は必須であることを、 痛感いたします。 もっと、中国について勉強して、中国に関するあらゆる知識を 得たいと思います。 わざわざ、他のサイトを検索して下さり、URLまで貼り付けて 下さって、ありがとうございました。 phi さまにいただいたご回答、とても参考になりました。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • dragon-man
  • ベストアンサー率19% (2711/13692)
回答No.1

1980年代までの中国は、毛沢東ら独裁的指導者の非合理な国家運営により、経済は壊滅、貧困を極めました。毛沢東亡き後、中国の国家指導者になった鄧小平が日本を訪れた際、新幹線や自動車、電気製品など、はるかに進んだ日本の技術力、経済力に圧倒され、帰国後日本に倣った経済躍進を政治目標にしました。その際鄧小平が言ったのが、このタイム誌記事の後半にに書かれた、「先に豊かになれる人が豊かになり、豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」と言う有名な政治スローガンでした。 経済躍進が成功した今では、広東省など中国沿海部には日本人より裕福な金持ちが、日本の人口を上回る2億人ちかくいます。その一方、地方には世界の最貧国レベルの貧しい人たちが12~13億人います。その人達を、鄧小平が言ったように、先に豊かになった金持ち達が助けようとしません。自分の金儲けしか考えません。共産党政府もそれをしようとしません。現在の中国の経済躍進はとてつもなく不合理で矛盾に満ち満ちているのです。汚職がはびこり、国富の大部分が一部の共産党幹部とその系列企業に収奪されてています。やがては国民の不満は矛盾が爆発し、経済を含めた国家レベルの大混乱が起きるでしょう。事情通の金持ち階級はそのことをよく知っていて、恐れています。それが記事前半の文脈です。この記事は、今の中国の経済躍進と矛盾を、短いセンテンスで的確に表現しています。

noname#175561
質問者

お礼

早々に、ご丁寧なご回答を、本当にどうもありがとうございます。 お恥ずかしながら、鄧小平の「先に豊になれる人が豊になり、 豊になった人は他の人も豊になれるように助ける。」といった 言葉は、知りませんでした。 最近になって、タイム誌を読み始めたのですが、タイム誌を理解 するためには、中国に関する知識は必須であると痛感いたします。 これから、もっともっと、中国に関して、勉強していきたいと 思います。 dragon-man さまにいただいたご回答、とても参考になりました。 ありがとうございました。

関連するQ&A