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漢文のふりがなについて質問します
日本語では難しい漢字や子供が初めて習う漢字などにはふりがなを打っていますが 簡単なひらがなやカタカナが無い中国ではどのようにしているのでしょうか?
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日本語の仮名まじり漢字文になぜルビが必要かというと、文中の意味やつけられる送り仮名などの状態で意味が変わるからです。 たとえば生は 送り仮名なしでも ナマ・キ などの読み方がありますし 送り仮名を付けられば 生まれる(ウマレル)、生じる(ショウジル)、生産(セイサン)などいくつも読み方があります。 しかし中国語では「生」の読み方は一つ、ショウ(sheng1)しかありません。ですから漢字を覚えるときに読み方を覚えればふりがなをふる必要はないのです。 ただ逆に、ひらがな・かたかなのように「音」だけを当てたくても音だけで意味を持たない漢字はありませんので、便宜上当て字とする漢字を決めて利用しています。 たとえばアは「阿」を使う、という感じです。意味を無視して音(この場合はア)だけを利用するのです。 ですから中国の子供は漢字を習うときに、先生の発音する「音」だけを聞いて漢字の音を覚える必要があります。大変なように感じますが、一つの文字に読み方がたくさんある(しかも大人はけっこう覚えている)日本語のほうが覚えるのは難しいかもしれません。 また蛇足ですが、英語も中国語に似たような難しさがあります。英語はアルファベットを使う西洋言語の中で、例外的に発音とスペルが一致しないからです。 フランス語やドイツ語・スペイン語・イタリア語などの主な西洋言語は、アルファベットの組み合わせの読み方を覚えれば、すぐに発音は出来るようになります。 日本人がローマ字を習えば、イタリア語とスペイン語はかなりそれに近いのが分かると思います。 しかし、英語は発音だけではスペルが分からないため、単語を習うときにスペル・発音・意味を習う必要があります。 もちろんふりがなもありませんので、結構難しいようで、スペリングコンテスト(日本語で言えば漢字検定)もあるぐらいです。
お礼
早速の回答ありがとうございました 音だけの当て字があるんですね また他の言語などのついても易しく詳しく解説していただきまして色々と勉強になりました。