まず、直列につながっている三つのコンデンサを上から順に Cd, C2d, C3d と命名。
Cd, C2d, C3d は各電極間隔に反比例するので、Cd:C2d:C3d = 3:2:1 。
つまり Cd を基準とした場合、C2d = (2/3)Cd, C3d = (1/3)Cd 。
「図の状態」{K on, S off} にした直後、三コンデンサに同量の充電電流が流れて定常状態に達し、同量の電荷 Q が充電されるだろう。
その結果、Cd, C2d, C3d の両端電位差はそれぞれ Q/Cd , Q/C2d = (3/2)Q/Cd, Q/C3d = 3Q/Cd 。
総和は電源電圧 V らしいから、V = Q/Cd + (3/2)Q/Cd + 3Q/Cd = (11/2)Q/Cd 。
これから、各コンデンサの両端電位差は
Vd = Q/Cd = (2/11)V
V2d = Q/C2d = (3/11)V
V3d = Q/C3d = (6/11)V
これが、「図の状態」における各コンデンサの両端電位差。
「図の状態から K を開き、次に S を閉じた」とき、C2d の電荷は S で放電され、K は開いているので再充電はされず、Cd, C3d の電荷量はそのまま。
つまり、
Vd = Q/Cd = (2/11)V
V3d = Q/C3d = (6/11)V … B & C の電位
A の電位は、V3d + Vd = (8/11)V になる勘定かな?
補足
各電極の電圧をVを使って表すと、 D=0 C=(1/2)V B=(1/2)V + (1/3)V=(5/6)V A=(5/6)V + (1/6)V=V となるのはなぜですか?