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釋超空のうたについて
釋超空に下記のうたがあります。 『犬の子の鳴き寄る声の 死にやすき生きのをに思ふ恋ひは、さびしも』 このうたの、『死にやすき生きのをに』の意味が分かりません。 特に『のをに』の意味が分かりません。 どなたか、教えてください。
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参考意見です。 先の回答者様と同じ様な内容なので申し訳ないのですが… 出遅れてしまったので蛇足かと思い、このまま断念しようとも考えたのですが、かなり関心を持って書いていたので、失礼かもしれませんがこのまま参加したいと思います。 長くなりましたが、補足と捉えていただければと思います。 ここでいう “を” とは「緒」のことであり、 “生きのを=生きの緒=息の緒” と捉えて良いと思います。 ------------------------------------------------------------------------ いきのお[―を]【息の緒】 [1] 〔補説〕 「緒」はとぎれることなく長く続いている物、の意 命。玉の緒。 〔補説〕 万葉集では「息の緒に」の形でのみ用いられ「命のかぎり」の意を表す http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E6%81%AF%E3%81%AE%E7%B7%92&stype=0&dtype=0&dname=0ss より抜粋 ------------------------------------------------------------------------ “生きの緒”を「息の緒」としても歌の意味は変わりないと思います。 また、「緒」と「息」どちらにも“命”“生命”という意味があり、「緒」には “そのもの” という意味があることを考えると、 “生きの緒(息の緒)” とは正に「命そのもの=生ある存在(犬の子)」を指していると言えると思います。 また、ここで “生き” の字を当てたことで、それと対を為す「死」をより強く読み手側に意識させることとなり、リアルに “死にやすき犬の子” に思いを巡らせることを可能にさせています。 そのことが歌にいっそう、切なさ、儚さ、哀れみを持たせています。 【緒】http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E7%B7%92&dtype=0&dname=0na&stype=0&index=02053100&pagenum=1 【息】http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E6%81%AF&stype=0&dtype=0 「犬の子の鳴き寄る声の」の後の空白は、「(哀愁を帯びた声を持つ)犬の子」と「死にやすき生きのを」の関係が同一であることを際立たせているし、感情の高まりと余韻を持たせる効果になっていると思います。
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- kine-ore
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「脆くも儚(はか)ない命という息の緒」を指しているでしょう。 第2句の後におかれた段落(一区切り)の挿入は、まさに万感の意が籠もった絶句でもあるのでしょうね。 「いきのお(…を)【息の緒】(1)(息が長く続くのを緒に例えた語)命。たまのお。」(「国語大辞典」小学館)
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
ご丁寧なご回答ありがとうございました。 私は短歌は全くの素人・無知なのて゜すか゜、釋超空のうたに ますます惹かれていきます。