- ベストアンサー
ファンコニ貧血の原因とは?
- ファンコニ貧血に関連した内在性DNA損傷因子の手掛かりは、ホルムアルデヒド架橋剤の高い反応性がFA関連性変異を持った細胞で感受性を示すことから得られました。
- 研究では、エタノールの直接の前駆体であるアセトアルデヒドを使用しました。
- 研究者はエタノールの影響を調査するために、エタノールに露出していない母親から生まれた二重変異を持つマウスに水を飲ませました。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
どうやらネットでは、無料では原文が読めないようです。お示しの文章からだけで試みてみます。FAはファンコニ貧血以外にも遺伝性疾患がありますが、ファンコニ貧血だとして訳しています。 >(1)A clue about potential endogenous DNA-damaging agents associated with FA came from work showing that cells carrying FA-associated mutations are exceptionally sensitive to the crosslinking agent formaldehyde, which ― like most other aldehydes ― is highly reactive. > 「ファンコニ貧血に内因性原因として可能性があるDNA損傷物質の手掛かりは、次のような研究により発見された。ファンコニ貧血随伴性の突然変異を媒介する細胞が、その橋かけ剤となるホルムアルデヒドに特異的に反応性があり、他のアルデヒド同様、そのホルムアルデヒドは高い活性があることである。」 >(2)Langevin et al. used ethanol, the immediate precurosr of acetaldehyde. のimmediate precurosr とは直接の前駆体という訳からどういう風に訳すのが的確なのでしょうか。 「ランジュバンらは、アセトアルデヒドの直接前駆体であるエタノールを用いた。」 まあ、エタノール飲みはアセトアルデヒドで何度も懲りています(=酒飲みは二日酔いで懲りています)。エタノールを酸化するとアセトアルデヒドになるんですね。 >(3)the researchers then investigated the effect of ethanol exposure through drinking water on double-mutant mice born to mothers that had not been exposed to ethanol, and before they developed leukaemia. 「彼ら研究者らは、エタノール曝露の影響について、エタノール曝露されたことがない母マウスから生まれた二重変異体(=二つの遺伝子が異常の)マウスが白血病を発症する直前までを、その飲料水を使って調べた。」 born to ~で、~から生まれた、ですね。飲料水にエタノールを混ぜたのかもしれませんね。 >(4)metabolically produced acetaldehyde is a potential driver of endogenous DNA damage, which is normally counteracted by acetaldehyde detoxification,in conjunction with DNA repair through the FA pathway. 「代謝により(エタノールから)産生されたアセトアルデヒドは、内因性のDNA損傷の原因物質の可能性があるが、通常はファンコニ貧血経路を通じたDNA修復機構と共に働く、アセトアルデヒド解毒作用により分解される。」 ちなみにアセトアルデヒドを分解(酸化)すると、酢酸になります。 余談ですが、エタノールの分解には、二つの酵素が関わっていて、一つがエタノールをアセトアルデヒドに分解、もう一つがアセトアルデヒドを酢酸に分解します。 アセトアルデヒドはエタノールより有害なくらいです。アセトアルデヒド分解酵素を持たない人は、あまり酒に強くなく、エタノール分解酵素も持たない人は、酒を一口飲んだだけで気分が悪くなります。これは遺伝性です。
その他の回答 (1)
- snorioo
- ベストアンサー率54% (103/188)
(1)A clue about potential endogenous DNA-damaging agents associated with FA came from work showing that cells carrying FA-associated mutations are exceptionally sensitive to the crosslinking agent formaldehyde, which ― like most other aldehydes ― is highly reactive. ファンコニ貧血に関連した内因性DNA損傷因子であろうと予想される物質の手掛かりは、FA関連性変異を持った細胞が、他のほとんどすべてのアルデヒド基と同様に非常に高い反応性を持つホルムアルデヒド架橋剤に対して例外的な感受性を持つ、と言うことを示した研究からもたらされた。 (3)the researchers then investigated the effect of ethanol exposure through drinking water on double-mutant mice born to mothers that had not been exposed to ethanol, and before they developed leukaemia. 研究者らはその後、エタノールにさらされておらず、また白血病を発症する以前の母体から生まれた二重変異を持つマウスを使って、水を飲むことによるエタノール暴露の効果を調査した。 (4)metabolically produced acetaldehyde is a potential driver of endogenous DNA damage, which is normally counteracted by acetaldehyde detoxification,in conjunction with DNA repair through the FA pathway. 代謝的に産生されたアセトアルデヒドは内因性DNA損傷の潜在的駆動体である。内因性DNA損傷は通常アセトアルデヒド解毒と通常FA経路を介したDNA修復との共同作用で中和される。 専門知識は持ち合わせていませんので、あくまで英文の解釈だけしました。
お礼
早速のお返事誠にありがとうございます。ダッシュの部分はカンマ分のように先に約したりするのではなく強調的なものだとか詳細について説明をするときに用いられるというのがおかげさまでよくわかりました。 英文の解釈だけでここまで丁寧にかつ長期にわたりご教授下さり誠にありがとうございます。
お礼
今回もご指導誠にありがとうございます。 この文章からエタノールは分解酵素により何になるかということを聞く問題が問われていました。 文章中のimmedeate precurosrなど代謝経路の正確な説明は補足で示してくださったようにエタノール→アセトアルデヒド→酢酸ということが重要なことを文で主張しており、最終的にはアルコール摂取は考え直すべきじゃないかなという作者の意図がおかげさまで明確に伝わりました。 母体がアルコールを摂取すると子供が水頭症など頭部に疾患を持った子供が生まれるケースが多い(水頭症だったかは忘れてしまいましたが)という記事を見たことがあります。 代謝経路がこのように体の影響に大きくかかわっているのですね。 いつも日本語訳のおかげですっきりできます。 ありがとうございました。