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テレポーテーションは実用化できますか?
少し古いですが、次のような記事をみました。 [テレポーテーションの実用化に向けた実験に成功] http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20011001302.html この記事によると物質をスキャンしてその情報を別の場所へ送り、その物質を再構築するとのことです。 これってテレポーテーションといえるのでしょうか? 人間を再構築した場合、記憶も再現されるのでしょうか? この方法によりテレポーテーションは実用化できるのでしょうか?
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こんにちは。 >この記事によると物質をスキャンしてその情報を別の場所へ送り、その物質を再構築するとのことです。 >これってテレポーテーションといえるのでしょうか? 提示して頂いた記事には、 「元のものは、装置がスキャンする過程で壊してしまう」 と書いてありますよね。 これは、「量子的な絡み合わせ状態」をスキャンした時点で、元の粒子などからその情報が失われてしまうことを言っているのだと思います。つまり、スキャンという行為によって、それは元とは違う状態になってしまうわけです。 転送されるのはその情報だけですから、粒子を再構成させるためには、行った先で材料となる別の電子などが必要です。ですが、そこには「状態」がそっくりそのまま移植されます。結果、元の粒子は情報を失ってしまっているのに対し、遥か転送先にはその状態の粒子が存在するということになりますよね。従って、その粒子はテレポーテーションしたと何ら代わりがないことになります。 >人間を再構築した場合、記憶も再現されるのでしょうか? >この方法によりテレポーテーションは実用化できるのでしょうか? 人間の記憶というものがどのようなものなのかまだ良く分っていませんから何とも言えませんが、全く同じ物体が構成されるわけですから、その全てが脳細胞などを形作る物質の物理状態であるならば、記憶も保持される可能性はあると思います。 例えば、それがニューロンの結合状態であるならば、そのネットワークが復元されれば良いわけですし、記憶の濃い薄いは、脳内伝達物質の多い少ないで再現できるかも知れません。 もちろん、人間の身体というのはそんなに単純なものではありませんが、これまでの実験では、電子や光子など単体の粒子だけではなく、より複雑な分子の量子的な絡み合わせにも成功しているらしいです。人間の身体丸ごとひとつをそのようにする情報量も然ることながら、再構成するためには、一瞬の内に途轍もないい量の材料が必要になります。ですが、そのようなことは量的な問題として保留すれば、原理的にはできるということになります。 ただ、私はつれづれ、ひとつだけ不思議に思うことがあります。 つまり、スキャン装置は物質の量子的状態を取り込むことは出来るんですが、もっとマクロで具体的なな、物質の「その時点での運動量」は情報化していないということなんです。つまり、分子の運動量がゼロであれば運動エネルギーはゼロです。では、テレポーテーションによって再構成された人体は、もしかしたら体温ゼロから動き出さなければならないことになりはしないか。そのように考えると、やはり、記憶の再現も「?」ですね。 あまり上手く説明できませんが……。
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- 38endoh
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yoshinobu_09 さんが見た記事は量子テレポーテーションに関する記事ですね。量子テレポーテーションに関しては私も論文を流し読みした程度で知識はほとんどないのですが,いわゆるSFのテレポーテーションとは全く別物だと思います。例の研究成果は量子コンピュータなどの実用化に近づいたという意味であり,人間の瞬間移動という話とは直接は結びつかないと思います。 量子テレポーテーションとは「空間的に離れた場所に二つの箱があり,それぞれ白か黒かわからない灰色の状態のボール(=量子粒子)が入っていたとき,片方の箱を開けてボールの色を見るとその色が白か黒かに決定され,その色の情報がもう一方のボールにも伝わる」とった現象のことだったと理解しております。そして,この二つのボールに働くつながりをエンタングルメントと呼ぶと理解しております。 >どなたか詳しい方,訂正および補足をお願いいたします。 さて,それはそれとして yoshinobu_09 さんのご質問内容について考えてみたいと思います。まず,転送元の人間を壊さずにスキャンすることは原理的に不可能です(ハイゼンベルグの不確定性原理)。よって,必ず転送元の人間は死ぬでしょう。この死んだ人間の立場を無視すれば,あたかも瞬間移動しているかのように見えると思います。全ての粒子の状態が完全に再現されるなら,当然記憶も再現されるでしょう。 「粒子を再構成すれば」と言いますが,例えばダイヤモンドなどは構成元素も結晶構造も遥か昔から分かっており,その構造はきわめて単純な繰り返し構造です。自由に再構成できるようには,まずは,煤から巨大なダイヤモンドを無尽蔵に作れるような技術ができて,それからですね。
お礼
回答ありがとうございます。 量子コンピュータというのがあるのですか。 分子コンピュータは知っていましたが。 >いわゆるSFのテレポーテーションとは全く別物だと思います。 そうですね。FAX方式はコピーになってしまいますから。 分子の再構成の問題でいうと、例えば水なんかも単純ですが再構成はむずかしそうです。 実験で最初におこなわれるとしたら、何になりますかね。 興味しんしんです。
- mtld
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私も実は今から30年くらい前にその様な方法でテレポーテーション出来るのでは? と思った事があり他人にも話した事があります 先述の方々がおっしゃる様に完璧に再生出来るのか? 再生出来たとしても本人と言えるのか? 等問題があります 物質のみならとも角 人間や動物となりますとはたして? 今の私ですとそれは”ノー ”です 理由は生き物は”物質だけの存在”ではないからです 今詳しい説明は致しませんがヒントだけ申しますと生き物は”物質+α ”でこの”α ”が現在の科学では未知だからです。
お礼
生物の場合は抵抗がありますね。 たとえば「新鮮な肉や魚」をテレポーテーションしてもらったとして、食べる気はしません。 と、考えたのですが、よく考えてみると、一度スキャンしたデータがあれば、いくらでも複製ができるわけです。 ただしコストの問題がありますね。
- KAZUMI2003
- ベストアンサー率37% (77/208)
私はSFなど殆ど読まないし、科学も得意ではないですが、こんな事が言えると思います。 仰ってる状態は傍から見るとテレポートした状態でしょうが、本人から見ると、スキャンした時(元が破壊される時)死んでしまうのでは?再生されたものがどんなに完璧に元を再現していても、それは元を引き継いだ新しいものでしかないのではないですか? 「命」というものが、どのように科学的に定義されるのか知りませんけど・・・
お礼
生命に一度断絶があるという指摘ですね。 たしかに元が破壊されるというのは乱暴な装置です。 また、記憶装置である脳の部分と別の人間の肉体部分を組み合わせれば、不老不死になりそうですね。
- yama_x
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ちょうど映画化されているマイケル・クライトンの「タイムライン」もこの原理を利用した話です。 もっとも「タイムライン」では転送先を現実の世界ではなく別の平行宇宙、ということになっていますが。 ご興味あれば、映画よりは小説を読まれることとをお勧めします。 問題は“記憶”がどのように保持されているのか、だと思います。 コンピュータの情報などであれば、帯電しているかどうか、とか磁気を帯びているかどうか、など物理的に把握できますから、そういう情報までスキャンできるのであればOKでしょう。 人間の記憶がそういった物理的に把握できるものであるかどうかが鍵なのでしょうが・・・ 私にはその知識がありませんので、その辺は識者にお任せします。 中途半端な回答で申し訳ありません。
お礼
ありがとうございます。 「タイムライン」に興味もちました。 平行宇宙に送るということは、この世界にもある日あるとき何者かが送られるくる可能性があるということですね。
お礼
ありがとうございます。 記事のようなFAX方式でオリジナルが残ったらややこしいことになりませんか。 これはコピーになりますね。 またオリジナルが破壊されたとしてもスキャンデータはデジタル化されていると思いますので、どんどん複製できるのではと思います。 >再構成された人体は、もしかしたら体温ゼロから動き出さなければならないことになりはしないか これは示唆に富むご指摘です。