そもそも正物質と反物質は物理的にほとんど同じであり, 「電子が存在すれば陽電子も存在しなくてはならず」のはずなんです. ところが, 実際の世界ではなぜか「電子は存在して陽電子は (そこらへんでうろちょろしているという意味で) 存在しない」ということになっています. 当然「なぜそうなのか」というのが疑問として浮かび上がり (実際「電子が存在すれば陽電子も存在しなくてはならず」と書かれているということは疑問に思っているということですよね), それを考えるためにいろんな実験がなされているのです.
で, この辺のことは「人類の持っている『自然に対する理解』を深める」ものであり, (#2 にも書きましたが) 「今日明日役に立つ」ことは全く目的とはしていません. どうも「事業仕訳」って「すぐ役に立つ」という点だけで議論してるように見えてしまう....
そして「0.17秒しか封じ込められず」と書かれていますが, おそらくこっち世界では「0.17秒も封じ込めることができた」ということになるかと. ふつう μs や ns で測るような時間を使うはずなので, 「0.17秒」というのは「非常に長い時間」です.
あと余談ですが「最初は水素だけ~核反応」というのはちと勇み足ではないかと>#6. ビッグバン後の元素合成で水素, ヘリウムとごく微量のリチウム・ベリリウム・ホウ素あたりができたはずです. リチウム以降は無視しても問題ないですが, とりあえずヘリウムは入れておかないと問題になるはずです.
お礼
再び回答ありがとうございます。 私の疑問はまだ実験段階ということで、これから解明できるわけですね。でも時間とは不思議なものですね、見方によっては長くも短くもなり得る。余談の話ですが、実は私も最初は水素だけと思ってました。というのは、だいぶ前にスバル天体観測チームが、出来てから80億年くらいのほぼ銀河系一個分の天体を発見したからです。見た感じからすると核融合する前の状態で、丸い球体であることから水素の集まりのように見えたからです。又ヘリウムは、絶対零度近辺ではどこまでも薄く延びることが既に知られており、超伝導状態になることも知られている。そんな物質が最初から存在したとは、どうも思えないからでした。ま、それが水素だとしたら、これから核融合して原子番号1から234...と出来てくれば、原子の数量もすっきり説明できる。この先を説明すると長くなるので、今日はここ迄。 あしからず。
補足
失礼、80億年ではなく8億年の間違いでした。