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日本特殊理論
日本は特殊な歴史をもち、かつ誇れるものであり、優れている、だから~~だ。という論理展開をよく見聞きします。 日本語などの日本の文化の特殊性をことさら強調するケースもよくあります。 日本人があえて日本は特殊だと吹聴する心理とは、いったい何処から来るのでしょうか?
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ひとつには「身贔屓」があると思います。 夜郎自大というか、自己満足というか。 特殊論で安心しているという面はあるでしょう。 しかし、一面では、やはり特殊であります。 それには「先進国の中では」という但し書きがつきます。 つまり「サミット」なる会議に出る国の中で、 日本だけが非白人国なのです。 サミットでよく、首脳が並んだ写真を撮りますが、 その中の日本の首相は、いつも落ち着きが悪く見えます。 日本に入ってくる外国の情報は、欧米先進国に関するものが圧倒的です。 ついつい、「世界」の基準を、欧米先進国に置いてしまいがちです。 その中で比べると、「やはり日本は特殊だ」となります。 民族的、言語的、分化的に、欧米とは違っています。あたりまえですが。 目を欧米のみに向けず、 いろいろな国の情報が均等に入るようになれば、 「日本の文化は特殊であるが、どこの国の文化も同じくらいに特殊である。」 という理解が広まっていくと思います。
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- lukino
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社会心理学には「社会的アイデンティティ理論」という理論があります。 人は誰でも「自分は価値のある人間だ」と思いたがっており、 そのような自尊感情の”維持と向上”のための一手段として、 自分の所属している集団(内集団といいます)も、 自分が所属するのにふさわしい「価値のある集団である」と思いこむことがあります。 特にこの傾向は、もともと自尊感情の高い人や、 集団に対する愛着が強い人に顕著にあらわれます。 そして、この傾向が顕著になると、 「内集団びいき」や「外集団差別」といった現象が起こります。 「内集団びいき」とは、 自分の属する集団あるいはその集団成員を実際よりも高く評価したり、 その集団が有利となる(集団にとって何らかの利益になる)行動を取るようなことをいいます。 「外集団差別」とは、 自分の所属する集団以外の集団やその集団成員を「価値のないもの」として偏見をもったり、差別したりすることを指します。 (白人による黒人差別がよい例です) 少し説明が長くなりましたが、 質問のように「日本人が日本の特殊性を強調する」というのは、 以上のような「社会的アイデンティティ理論」に基づいた、ごく自然な行動といえるのではないでしょうか。
お礼
ありがとう。 部落差別はやはり必要悪だったと嘯く輩を見かけたことがあります。 特殊性が自尊心につながるものだとしても、そのために犠牲になる人の数が無視できないものになったときに、価値観の逆転を行うことでルサンチマンを昇華することもあるやなしやと。
日本特殊論はそういう意味での「日本」の優位性を誇示したい論客に多いですね。その心理は劣等感から来る不安や不満を解消したくてなのでしょうね。ほかには心を落ち着ける余裕もないようです。 その不満のおおもとはアメリカとのつきあいについてのコンプレックスで、加えてそこから派生するさまざまな内外問題ですね。岸田秀さんの「黒船コンプレックス」もそういうことでしたか? さて、特殊性を認識するとき、誇れない歴史や劣っている事実についても公平に判断に入れて議論していますか、特殊論の人は? そうでないと、世界を知らない辺鄙な島国の人の独善ですよね。
お礼
ありがとうございます。 今の官僚をみていると、戦前の大本営発表と同じく情報の隠蔽と秘匿をもって美徳とする点でなんらかわりのないように感じます。 極端に他国の評価を気にしながらも、日本独自の文化や優位性をことさら強調し満足感をえているエリート意識が根底にあるのでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 筑紫哲也も小林よしのりも、日本を特殊なものとみなして議論を展開する点では差が無い様に思います。 アメリカ以外の国からの情報が極端に偏向していながら、他国に映画のキルビルのような紹介のされ方をされることを嫌がるなど自己矛盾を内包している気がします。