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なぜ日本では目下の者から紹介されるのか?
- 日本では、目下の者から紹介する文化があります。これは歴史的な由来があるとされています。
- 具体的な例を挙げると、ビジネスの場では上司が部下を紹介することが一般的です。
- また、社会全体でも目上の立場の人間から目下の人間への紹介が行われます。
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歴史的由来ではありませんが、人間の素性を紹介する上での最も基本の部分・・「名前」についてお話しします。 日本では昔から「名を知られる」ということには、その人の「ある部分が支配される」くらいの大きな意味があります。 名を知った者は、知られた者の今後の一生やその人を取り巻く人間関係や状況・・・全てに影響を与え得る権利を得られるからだと思います。狭い日本ですから、名前さえ知ればその人を一生追っかけていくことすら出来る・・・そんな重みのあるものです。あと日本は西洋ほど「偽名」という習慣が浸透していないこともありますね。 ただこれは日本や昔に限ったことではなく、今の時代や西洋でもプライバシー保護といったことが重要視されますよね。例えばネット等の公の場で個人名などの個人情報が知られると、「身の危険」を含めた様々な「利や害」を受けることになり一生そこから逃げられなくなる・・・それと同じだと思います。 芸能人なんかは、そういったリスクと引き換えに「仕事」を得ている最たる例ですね。 世界の多くの国でもそうだと思いますが、目上の人を名で呼ぶのは失礼という考え方がありますよね。「社長(boss)」「陛下(majesty)」「ご主人様(master)」と呼んだり・・・日本だと兄や姉や1つ年上ですら「先輩」等と呼んだりします。そこにも「名を扱われる」=「支配」という認識が表れているかもしれません。 そもそも「名」というのは、陰陽道においても大変重要な意味があります。「名を与える」ということは、最も基本的な「呪(じゅ)」(「呪い」とは違い、陰陽道においての魔術のようなもの)なのだそうです。人や物は名前を与えられた時点から、その名に相当した様々な使命や制約に一生縛られるのだそうです。これはオカルティックな意味ではなく、最初に話した現実的な観点から考えてもよくわかりますね。 日本でも社会が陰陽道に大きく左右された時代が長くありましたから、その影響ももしかしたらあるかもしれませんね。 以上からも「目下の者から先に紹介する」理由は少なからず伺えるのではないでしょうか。それくらい「素性(名)」というのは大事なものなのですね。 ちょっと難しい表現があったかもしれませんが、わからない点があればまたご質問ください。
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- ken1hisa
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私はまったく歴史的な由来などはわかりませんが、単なるマナーだと理解してました。 ご質問の主旨としては、「目下の者から紹介する」ということは「目下の者が優先される」ということになり、質問者さまが考えている本来あるべき状態とは逆になっているのではないかということかと思います。 しかしこれは、優先すべきはなにかという視点が違うのです。 初対面のときは、お互いに相手が誰なのかを「早く知りたい」と思うものでしょう。 その「知りたい」という欲求に対して、目上の人を優先にするというマナーです。 目下の人を先に紹介することで、目上の人は、相手が誰なのかを先に知ることができます。
- toshipee
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正解ではないでしょうが、一つの見解として。 目下が先にする習慣があれば、目上と回数的に平等に近くなります。目上はしなくていい状況が増え、生まれ来る目下がかわりばんこにしてくれます。ある程度の回数がいけぱ、目上は死していなくなり、目下は生まれ来ます。
お礼
ご説明どうもありがとうございました。
勉強熱心ですねえ。 歴史的由来といいますか 「目上(立場が上)の人に対する礼儀」の一つです。 その場にいるのが誰で何者なのかを「目上の人に先に」紹介します。 目下の人は、後回しです。 目上の人を後回しにしては、失礼でしょう? そのため、必然的に目下の人から紹介することになります。
お礼
いつも詳しいご説明をいただいて、お邪魔いたしました。「目下の人は後回しです」とは、つまり目上を目下に紹介することを指しますね。私は日本語が下手なので、すみませんでした。
お礼
大変説得力あるご説明をいただきまして、感謝いたします。ここにいる日本人の優しさは忘れられません。皆さん、お元気で