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大分方言についての興味深いエピソード
- 大分県南を舞台にした作品で取材を行った際、ある小さな女の子が「あれミッキーさんやねーんかぁ」と言ったことがありました。
- このような名詞は聴取できたものの、方言の言い回しをノーチェックにしてしまったことが悔やまれます。
- 大分方言の「やねーんかぁ」や「やねーかぁ」など、他の方言があれば教えていただきたいです。
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・「~してくる」「~しておく」などの「て」が「ち」。例:書いてくれ→書いちくれ ・助詞「で」が「ぢ」。例:家で→家ぢ/東京で→東京ぢ ・進行と完了の区別。書きよる=I am writing / 書いちょる=I have written (it) and それがここ(そこ)にある、準備しているなど ・~するから→~するきい(やや古) ・~してくれ(依頼・命令)→~しちくりい(やや古) ・やや丁寧な命令が「連用形+よ」。例:書きよ ・一段動詞の五段化。例:「着る」を「切る」のように活用 ・oi型形容詞がii型へ。例:黒い→くりい/青い→あいい(やや古) ・ナ行変格活用の一部残存。例:「死ぬ」の終止・連体が「死ぬる」 整理していませんので思いついた順ですが参考になれば。 「やねえ(ん)か」の「や」は比較的最近ですね。大体若い世代はそう言いますがテレビ(近畿地方)の影響でしょう。私もごく小さい頃は「じゃ」でしたが中学以降は、周りの人も「や」です。お年寄りは「じゃ」です。
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- trgovec
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追記です。何かを書く参考にされているようですが、一つ重要なことがあります。それは敬語法が発達していないあるいは衰退していることで、ビジネスの場面、学校の授業、知らない人に話しかけるときなど改まった場では方言がほとんど出ないことです(語レベルでは思わず出てしまうことはあります)。そう言う場面であまりに方言的言い回しを多用すると、よほどの年寄りとか生まれた土地を出たことがない人という印象になります。 個人差もありますが、どうも近畿地方や福岡の人ほど方言に誇りを持っていないようです。
お礼
モット・アンド・ベイリーの時にアンサーをくれた方でしたね! おかげさまで11世紀ノルマンディーを舞台にした物語はほぼ完成し、今推敲しています。ありがとうございました。文庫本換算1000ページ! アマチュアです…。ほんのお目汚しを下に、少しだけ。 今度は架空の津久見、臼杵を舞台にしたものを書いています。都久見市、臼木市として…。 小半(おながら) 直入(なおいり) 戸次(べっき) 米良(めら) 鶴見(つるみ) 寄木(よりき) 女子畑(おなごばた) という名前の人物が登場します。 設定は昭和50年代前半と今世紀初めごろ。 >ビジネスの場面、学校の授業、知らない人に話しかけるときなど改まった場では方言がほとんど出ないことです ありがとうございます。気を付けます。 「田舎だな。ルーアンからも、カーンからも…いかにも遠い」 シュヴァル(馬)の背に揺られながら、ノルマンディー公子ロベールはつぶやく。いかにもノルマン人らしい金髪を長く伸ばし、その青い瞳に春の青空を映している。美丈夫。そんな言葉が似つかわしい15歳の青年貴族。しかし何となく投げやりだ。やはり金髪で髭面の侍従オズベルンは、そんなロベールがすこし気がかりだ。シュヴァルを主に寄せる。 「良いではないですか。イエモワは広うございます。ロベール様は領内最大の御領主様になられたのですぞ」 「聞き飽きたな。ポム(リンゴ)やカマンベールのフロマージュ(チーズ)なんぞ、コション(ぶた)の餌にでもせよ! ズュトゥ(畜生)!!」 「勘弁してくださいよ。そんなことすりゃ、カルバドス(カルバドス産の強いリンゴ酒)が飲めなくなりますぞ。捨てるくらいなら、拙者の腹に入れた方がどれだけいいことか」 後ろから口を挟んできたのは、黒髪でひげ面の大男、ロベールの剣術師範デュロー。彼を慕い、カーンからついてきた新しい家臣の一人だ。そんな者は少なくない。 コント・ド・イエモワ。イエモワの御領主様。それがロベールの今の称号。この度(たび)領地に初めて赴く。いわゆるコントのお国入りだ。それが千人近い大行列になっている。壮観だ。その行列の先頭での会話。 「カルバドスもカマンベールも僕…余の領地ではない。心配には及ばん」 「御領地になった時には忘れていていただきたいもので。あ?いや、なに…。あー、カルバドスだけじゃなく、この辺はリンゴ酒の名産地にて、フロマージュはつまみにうってつけ―― 「酒呑みには敵わん」 ロベールは失笑し、その笑いは長蛇の列の前から後ろに向けて広がっていく。 イエモワの中心地はファレーズという山あいの小都市。いや、ほかにも都市はあるのだ。ファレーズにほど近くファレーズより大きいアルジャルタンは川沿いの商業都市。しかし、自然の要害の地ファレーズをロベールは選んだ。ダヌマルクから王女を嫁に迎えるのだ。見目のいい平地の都市に居城を築け、と父リシャール二世公に言われたのだが、彼は聞き入れなかった。ならばルーアンをくれればよい。ノルマンディー最大の都市をくれるのなら、それもいいだろう。ル・アーブルでもよい。フェカンやアルクでも。セーヌの右岸なら…パリに近い。ファレーズはセーヌ左岸とも言えないノルマンディー南部の丘陵地。山の向こうはアランソンやル・マン、山なみのずっと向こうにはクリシーヴィル。やはり田舎だ。ため息が出る。 「やはりアルジャルタンになさった方がよろしかったのではありませんか」 「かの地は守りにくいと言った筈」 「さようでしょうか?」 首をひねるオズベルンにデュローは嫌な笑いを見せる。 「オズベルン殿。貴公も承知ではないのか? 南のアンジュー伯よりも、ロベール様はカーンから攻め込まれたらと申しておられる」 「したが、誰が攻め込んでくると言われるか?」 「川下におわす方々。言うまでもないが、御父上様ではない」 川下には、首都のカーンがある。川をさかのぼれば一直線。オズベルンも反論できない。なぜなら、今回ついて来た新規お抱えの多さ。それは才気煥発にして勇猛な公子ロベールにノルマンディーの未来を託したい。そう思う者が多い、ということだから。それは反面、公太子の兄リシャールの妬心をかうことにもなる。篤い信仰心を持ち、温和にして父公同様内政重視、それはそれでいいのだが、飛躍は望めまい。 そもそもノルマン人はパリを望んでいたはず。それはのちの世の人々がヴァイキングと呼び為すノールマンの海賊が、セーヌの河口を略奪した時からの宿願であるはず。先々代のリシャール一世が正式にフランスの禄を受け入れ、首都をパリに近いルーアンから川向こうのカーンに移したのは、恭順の表れと評判が悪いのだ。ちょうど今のロベールがカーンからファレーズに移ることを不満に思っているように。 ノルマンディー公国ではなくノルマン王国を創りたい。その思いを受け継いでいるのはロベール公子。彼に賭ける人々が、彼を慕いファレーズ行きにつき従っているのだ。穏やかな風の吹く春のノルマンディーに、嵐の季節は迫っている。 「エドワードはどうしておる?」 「バイユーに新しく建てられておるモナステール(修道院)を検分に言っておられるとか」 「シャルマン(すばらしい)! はっ、信心深いことだ。リシャールといいエドワードといい。ノルマンディーはクリスティアニズムの聖地になるのではないか。トレ・ビヤン!」 「お戯れを」 「戯れにきまっている! 祖父はモン・サン=ミシェル、父はバイユーにモナステール、ノルマン人も落ちたものだな。余らは海賊の末裔ではないか。なあデュロー、そうであろう」 「仰せのとおりですな。セーヌをさかのぼるか、ラ・マーンシュを渡らねばなりますまいな」 「ラ・マーンシュ? アングルテールか? 田舎ではないか。田舎に興味はない。かの地はエドワードが取り戻せばよい。その為に亡命しておるのであるから」 「あのお坊っちゃんに適いますかな? 拙者はそうとは思えませんがな。オズベルン殿はいかに?」 「私は意見を持ちません。持ちませんが、独り言を言います。無理でしょう。クヌート王に母君まで奪われて…王妃様を奪われて手をこまねいているのですぞ! アングレーは皆アーヌ(ロバ=まぬけ)なのですか。エドワード様もお祈り三昧。ジュズゥ(イエス)様が現世のアングルテール王家を復活させてくれるとでもいうのですか。クヌート陛下もクレティアンですぞ。ジェズゥ様も大変ですな。どちらの味方をしてよいものやら―― ついにロベールは笑いだす。勇猛だが普段は物静かなオズベルンが熱弁をふるう。それほどアングルテールは絶望的なのだ。北欧帝国を築いたクヌート・ザ・グレートの前に、無策王エゼルレッドは手もなく敗れた。皇太子のエドマンド二世が即位し、クヌートを度々破ったものの暗殺されてしまった。その異母弟エドワードとアルフレッドは母の祖国ノルマンディーに亡命してきた。母をクヌートの蹂躙にまかせて。それはもう二年前のこと。それ以降エドワードは亡き父同様無為に暮らしているように見える。まだしも弟君のアルフレッドの方が勇敢だ。リシャール公に援助を求め、密偵をアングルテールに送り情報を集めている。まだ12歳。二つ年上の兄王子とは全く違う。しかし、アングレーはエドワードに期待しているのだとか。理解に苦しむ。いや、それは今のノルマンディーに当てはまらないか? その危惧がロベールに従う者をこれほど多くしているのだろう。 「オズベルン、それくらいにしておけ」 「しかし、エドワード様の母君は殿下の叔母上ではありませんか」 「言うまでもないが、知っている。エマ叔母を救い出さんとするアルフレッドには支援を惜しまぬ。加えて、余はエドワードを嫌いではないぞ。モナステールに起居しておるは世の目を欺くため、ではなかろうか」 「あのうらなりのペール(ナシ)殿にそのような深慮遠謀がおありでしょうか」 「見てくれは色白でひ弱だが、それに欺かれてはならぬ。白髪で色の白きは生まれついてのものだそうな。血の気の多いアルフレッドを矢面に立て、自らは安全なモナステールに居る。なかなかのルナール(キツネ)だ、とは思わぬか?」 「今日はたくさんベトゥ(アニマル=馬鹿者)が出てきましたな。コション、アーヌ、ルナール、おおっ、われらもシュヴァルにまたがるシュヴァリエなり!」 デュローがまぜかえし、また笑いが広がっていく。ロベールのみは笑わない。 「余もベトゥかもしれぬぞ。父から体(てい)よく追いやられたのだ。ルーアンでもル・アーブルでもない、エヴルーやリジウーでもない、片田舎に。余もベトゥだが、ベトゥの余について来るその方らもベトゥだ。これはベトゥの行列也!」
お礼
trgovecさん。ありがとうございます。 期待以上にたくさん。 そういえば「しちくりい」は国東出身の友達が言っていましたね。 「ちょる」は川筋の人も使ってますね。「きぃ」は「き」として。九州はつながってるんですね。 参考になりました!!