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考える事自体の禁止の歴史
日本では「思想の自由」があると思うのですが、 逆に、特定の何かを考える事自体を禁止した国や地域、歴史ってあるのですか? もしあるとしたら、どのような方法で禁止したのでしょうか。
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漠然とした例――国内で卑近の――あたりまえみたいな―― 法律やルールがそれぞれ何らか行為を制限したり禁じたりしているなら、法によってある行為が禁止されていればその行為を導くような思考も自ずと制限・忌避されることになる。ある本や映画やサイトが発禁処分・公開禁止・閉鎖・削除されることは、そういう本や表現やサイトの内容が人々の目耳や脳に映ることを国などが禁じたということで、それらの表現に近い思考・思想・知識・感受性・興味が禁じられ、またその思考や思想や知識や感性や視点を人々に広めることが禁じられ、そして人々がその思考や思想や知識や感性や視点や言論を吟味する機会を得るということも禁止されることになる。 禁止という強く露骨な操作より、洗脳という隠微な操作の方がありふれている。テレ・ビジョンとか。洗脳のためにテレビっ子な子供や大人にむけて娯楽や雑誌や教育者が使われ、それらへの耽溺は人々がそれぞれ勝手に養うはずの言葉を壊す。情報汚染して人々の健やかな内語発育を障害する。その人らしい思考や思想を形成するはずの道具である言葉が本人により心の中でよく使われるための時間と習慣が大いに奪われる。自業自得でも言葉まずしい人もどきが増える一方では世の中が凶悪化する一方では死ぬし困る。 言語習慣。私は語らいの他者が身近に一人もいないからインターネットに頼る 教育。私的言語を失わせ、公教育的な言葉と知識と思考傾向に浸らせる。そうして思想の自由を標榜しながら、洗脳という形で自由意思の蔓延を禁じてきている。よく知らないけれど、言葉刈りとか、GHQの白痴化戦略(3S)とかによって 3S……スポーツ・映画・セクシーな娯楽などで人々からカネと自由意思と思考時間を奪ってきたらしい。音楽によっても。アメリカに歯向かう骨のある企てをするための時を奪う。ぼんくらにさせ大勢の人々の思考をつまらない対象に向けさせつづける。日本人の感性から自国を好むという働きを抜きとる。殖民、同化政策。洗脳のたぐい。パチンコも。 教育によって教室という教室で教員という教員が生徒たちにたいし、教科書によって指針によって思想を制御しようとする。知識や価値観・善悪判断について、信念や発想の傾向を植えつける。洗脳のたぐい。 テレビによって原子力安全カルトなどが、マネーとマスメディアを使って、テレビコマーシャルやパンフレットや広告などで、自分たちの利益に都合のよい情報を民に与え、実際のリスクを隠して、洗脳した。 宗教団体。これを信じあれを信じるなという。おどしによって。人数によって。言葉によって。洗脳のたぐい。 ヒエラルキーの上層部からの言葉によって。考えるための道具が言葉なのに、マウンティングをして、言葉を使うための時間と余裕と意欲を失わせることによって、個々の思考の量を制限する。個々から言葉使用の時間を奪い、かわりに権力側の言葉を多く注ぐ。 心理的なものによって。自己規制としての思考・思想・選択・行為の制限。民間においても同調圧力によって。空気によって陰口によって態度によって。近隣や親族や世間というものの圧力によって、行為と選択と言語活動と思想における突出を互いに禁じあう。また自らによって、自分も世間がもつ陰気な圧力のかけ手の一人であることによって自己の選択肢を世間の内側に制限しつづける。揃う足並みから外れることを自らに禁じることになる。個人的に、心の中で密かに人に与えている軽蔑や裁きが、あるとき自分にかえり自己を制限する。 親が脅迫によって、子の思考を制限する。家庭内での思考の弾圧。わたしは福島県から西日本に避難したかったのだけれど、そう言うと父から「そんなこと考えもするな」と言われた。大声で言われた。怖かった。 ビジー、ビジネス、忙しさ、によって。忙しいと考える時間が減る。結果様々なことについて思考することが禁じられた状態になる。 いわゆるべき思考によっても、思考や行為の広がりのほとんどを自らに禁じることになる。 寒さによって。寒いと思考が停滞する。 軍隊。戦時下の軍隊。制限される言葉。言論が封じられる、大災害時のあらゆる人々、民間の人々やマスメディア。新聞。言論を封じられることは、言葉狩り、言葉の運用を制限されることで、知ることを阻害され、そうなると思考することが邪魔される。言論統制。秘密主義。 考えるための材料が隠されたら、人は考えることを禁じられた状態にあるのと同じ。 自己イメージの固着による。自己制限による不自由感。 戦争で家族や人々の内語がぶっこわれて、災害によってもそういうものが壊れる。個人内や家庭内で壊れた言語習慣は、その壊れぶりが世代を通じて残っていく。内語が壊れている人間は他者の内語の展開やその口頭表現を受けつけず、怒りをもって禁じる。
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>特定の何かを考える事自体を禁止した国や地域、歴史→ どんな方法? 一般的によく知られて居る方法として、書籍(思想のかんずめですね)の抹殺があります。 古代中国で行われた蛮行「焚書坑儒」が有名です。ひょっとして世界最古の思想弾圧ではなかったでしょうか。 その他、エジプトのアレキサンドリア図書館の焼き討ちがあります。これはキリスト教徒による異教弾圧の結果だとされています。それに伴うエピソードとして伝えられている美しい女流学者の虐殺(殉教のようなものでしょう)は心の痛むものでした。
お礼
いろいろな方法があったんですね。 ご回答ありがとうございました。
- booter
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アメリカにおける「赤狩り」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E7%8B%A9%E3%82%8A 中国における学生を含んだ「民主化運動」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%8C%96%E9%81%8B%E5%8B%95 戦前・戦中期日本の言論弾圧 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%89%8D%E3%83%BB%E6%88%A6%E4%B8%AD%E6%9C%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%AB%96%E5%BC%BE%E5%9C%A7_%28%E5%B9%B4%E8%A1%A8%29 韓国における「日帝強占下反民族行為真相糾明に関する特別法」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E5%B8%9D%E5%BC%B7%E5%8D%A0%E4%B8%8B%E5%8F%8D%E6%B0%91%E6%97%8F%E8%A1%8C%E7%82%BA%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E7%B3%BE%E6%98%8E%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%B3%95 これらに共通するのは、国体の維持を脅かす思想、国体を転覆せしめる思想に関して行われている事です。国体とは国を構成する枠組みや仕組みとするならば、国家はその実体です。 上記の運動は、国家そのものが国家を維持する為に思想統制を行った結果ではないかと私は考えています。 尚、ソ連で行われた大粛清なる政治弾圧の例もありますが、どちらかというと国家の根幹を為す思想の維持というよりも、スターリンという個人の独裁を維持する為の動きであると私は感じています。思想による国家転覆とは異なりますが、スターリンへの批判が許されないという部分があるので、これも思想に自由が無かった例ではないでしょうか。 問題の本質としては、個人個人が自由に思想する余地はあるべき筈なのだけれども、個人個人が集まって社会を構成した時、その社会の指導者が社会運営を果たしていく中で全て自由にしてしまっていたら、運営が成り立たない、なので禁止するという流れになるのかと考えています。 今の日本でもそうです。どの話題でも忌憚なく話せる特殊な環境でなければ、社会人は滅多な事では日常環境における放射性物質汚染の事について言及しません。 「地震は怖かったね。」と口に出せても「放射性物質による汚染が恐ろしい」とは口に出せないのです。その対象地域の近隣に家を構えている人や、家を購入済みでそこにしか住居せざるを得なかった人、震災前に子供ができた人、何か理由があってその住居から動けない人達の考え方を壊したくないからです。 しかし、運営している何かを壊したくないから、それを壊す思想の禁止をする、という流れにおいて、その運営している何か自体が不正なのであれば、ちゃんと棚卸をすべきです。 労働や所持権利に見合わない不当な既得権益を持っていたり、あるいは組織が個人の人権を侵害していたりするとなれば、それは万機公論に決し、一つ一つを正確に述べてそれはおかしいと声を挙げるべきなのですね。 また、直接の回答ではありませんが話しの小ネタまでに↓。 1.ロシア・ソ連 ソ連の社会においては名目上は宗教を認めていなかったのですが、佐藤優氏の「自壊する帝国」によりますと、次のように描かれています。 共産時代のモスクワ大学で試験シーズンになると学生が教会に火のついたローソクを一本立てて合格を祈願するんだそうですが、哲学部無神論学科の生徒は二本立てるんだそうです。何故一本ではなく二本ローソクを立てるのかと言うと「神が存在しないという事を証明する学問をやっているからには神様が怒っていらっしゃるのではないか」という事で他の学生よりも一本余計にローソクを立てる、との事です。 こうしたある制度や思想、信仰を認めていない社会において、それらの認められていないもの達はどうやって難を逃れてきたのか、あるいは支配者層はどうやっておめこぼしをしてきたのかという観点で伝記や歴史書を追うのも良いでしょうね。 上記他、ロシア正教分離派においては知識が悪をもたらすという考えに基づいて、積極的な知識の摂取をしていないとの描写もあります。どこか、信者の大学進学を認めないエホバの証人に似ていますが・・・。 参考図書) 自壊する帝国 http://www.amazon.co.jp/dp/4104752029 2.ヨーロッパ・エジプト・ギリシャ 6世紀のコスマス・インディコプレウステースが、ギリシア文明などの古くからあった地球球体説を著書「キリスト教地誌学」によって宗教の面から否定しています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B9 参考図書) 世論〈上〉-岩波文庫-W-リップマン http://www.amazon.co.jp/dp/400342221X より引用。 --引用開始 科学的学識にかけて著名であったコスマスという僧が、キリスト教地誌学、すなわち『世界に関するキリスト教者の見解』を書くように委任された。(中略)彼が出した結論は、すべて自分の読んでいた聖書に拠っていた。 それによれば、世界は平坦な平行四辺形で、東西は南北の二倍ある。中央には陸地があって大洋に囲まれている。その大洋はさらにもう一つの陸地に囲まれているが、そこは大洪水以前に人間が住んでいた。この、網一つの陸地はノアが方舟で脱出したところであった。北には高い円錐状の山があり、その周囲を太陽と月がめぐっている。太陽が山に隠れたときが夜である。空は外側の陸地の端にはりついている。空は四つの高い壁からなり、その四つの壁はドーム状の屋根につながる。 --引用終了 逆に自由に言論が述べられる社会を例として引き合いに出して、これと言論禁止社会との比較をした方が言論の自由に関する本質が見えてきそうな気がします。
- hekiyu
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旧ソ連の話ですが、良心を押しつけられるのが 一番我慢できない、ということを言っていました。 なにしろ、社会主義思想が正しく、それ以外の思想は 悪い思想、てことになっていましたから。 日本では、裁判所が判決で謝罪広告を強制する ことが、思想の自由を侵害するのではないか、 ということが争われたことがあります。 最高裁は、侵害せず、憲法に違反しないと しました。
お礼
歴史や倫理を学ぶときに、国民の思想のことも重要だと思いました。 ご回答ありがとうございました。
- 雪中庵(@psytex)
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宗教は、全知全能の神に全ての原因を押し付ける 事で、存在の本質や生きる意味について、論理的 に考える自由を奪っています。 貨幣は、自己の生きる目的を、お金という“馬車馬の 目の前のニンジン”によって他律的に操り、真の自己 の生存を可能にしている社会全体を自覚して生きる (自律的社会行動=け合いとしての労働=愛による生) 自由を奪っています。 (逆に、自己チューな人間ばかりの中では他人に 尽くす人は損をする=淘汰される) 人は、自分が何が見えていないか(認識する自由を 奪われているか)を自覚する事は難しい。
お礼
知らないことを認識できないことは、ほんとうに怖いと思います。 ご回答ありがとうございました。
- Mokuzo100nenn
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お隣の韓国では日本の植民地時代の良かった事を考えるのを禁止しています。 日本時代の良いことを考えたり、発言したり、あるいは質問するだけでも、「親日派」という烙印を押されます。この親日派という言葉は、韓国では「国賊」と同じ意味で使われまず。いったん親日派と烙印を押されると韓国社会では生きてゆけなくなるので、日本時代の良かった点を考えない様になります。法律というより社会的圧力による禁止形態です。 日本時代を知っている人が日本時代の良かった点を次世代に伝えぬまま死に絶えますので、あとは日本時代を知らない世代に義務教育でねつ造した歴史を教育すれば、全国民が反日になり、「現在の不幸は全て日本人の仕業である」というトンデモ理論で思考が支配され、韓国国内の支配階層に対する反権力の思考や活動が無くなります。
お礼
インターネットが普及した現代では、社会的圧力をかけやすいか、しにくいかということも重要だと思いました。 ご回答ありがとうございました。
- ulti-star
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宗教が決まっている(国教がある)国は、その他の宗教を考えることは禁止です。
お礼
隣り合わせに存在する宗教も実際は人間の思想にかなり影響を与えているような気がしました。 ご回答ありがとうございました。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 歴史をどう学んでいくか、参考になりました。