フランスを敗戦国扱いしようとした経緯。
第二次世界大戦に於いて、戦後にアメリカがフランスを枢軸国・敗戦国にしようとしていたって話を聞いたのですが、これって何故なのでしょうか?
ドゴールの政治上努力によって自由フランス軍をポーランド、オランダ、ベルギーの亡命政府と同格にしようと必死に頑張り、紆余曲折ありましたが結果的に成功して連合国・戦勝国になったと言われてますが、第二次世界大戦が勃発した時点ではフランスは連合国側で参戦しています。
1939年、ナチスドイツのポーランド侵攻により同盟国であったイギリスとフランスが相互援護条約を元に9月3日にドイツに宣戦布告しています。
1940年5月10日、ナチスドイツがヨーロッパ西部への侵攻を開始し6月14日にはドイツ軍はパリを占領、フランスを降伏させ、その後、講和派のフィリップ・ペタン元帥率いるヴィシー政権が樹立されるのですが、ロンドンに亡命した元国防次官兼陸軍次官のシャルル・ド・ゴールが「自由フランス国民委員会」(後に自由フランス)を組織する傍ら、ロンドンのBBC放送を通じて対独抗戦の継続と親独的中立政権であるヴィシー政権への抵抗を国民に呼びかけ、イギリスやアメリカなどの連合国の協力を取り付けてフランス国内のレジスタンス運動を支援し、フランスは二つに分かれます。
大戦後半になり、連合軍がノルマンディー上陸作戦を開始すると自由フランスのフィリップ・ルクレール将軍指揮下の自由フランス第2機甲師団が連合国側に参加して参戦し、パットン将軍らとパリ入城を果たしフランスを解放します。
ヴィシー政権は解体され、その正当性は認められず、自由フランスが正式なフランス政府として承認されましたので、フランスは連合国であり、開戦直後に降伏した訳でもないし、上記の様に宣戦布告から降伏まで1年弱、実際は兎も角両国は交戦状態でした。
ならば枢軸国・敗戦国する必要等ないですし、ドゴールの政治上努力しなくても、簡単に連合国・戦勝国扱いされる気がするのですが。
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