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TPPで全滅した先を(哲学的に)考えよう
- TPPによる経済戦争で日本が敗けて全滅した後の未来予想図を考える必要がある。
- 日本は実質的にアメリカ化されることでしょう。農業・産業は外資系が支配し、英語教育が盛んになり、法律家もアメリカの法律を熟知する必要がある。
- 日本は「植民地化」され、被グローバル化されてしまう可能性がある。しかし、残りの日本とは何かを考え、それを守るための手段を模索する必要がある。
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二度目の投稿です。 「植民地化でよしとする大勢のご意見」とのまとめがありますが、少なくとも私は植民地化で良いという立場ではございません。 憲法を自ら制定し、自らの防衛力(=先制攻撃力含む)を保持し、文民統制が効く、独立国家であることが理想です。江戸時代のような日本ですかね。江戸時代の幕府重鎮は武人以上に文民であったと理解しておるものですから。 では、なぜ、TPP交渉への参加に際して「植民地化反対!」と叫ばないかというと、既に、現代の日本の文化はアボリジンの文化や、イヌイットの文化と同じ程度に植民地化済みであり、TPP参加ぐらいでは植民地化度合いが大きく進む余地は残っておらないと思っておるからです。 実際、今の政府は、第一言語の言語能力が完成する以前の小学校五年生から英語教育の義務化をしてしまいました。 国語や算数の予算(時間、教員)を削減して、英語に(予算を)振り向けているわけです。 いまや、キリスト教式で祝言式を執り行うのは普通になったし、盆や正月には平気で万屋の店員をして働いたりするくせして、キリスト教の聖夜だけは祝う少年少女も多いと聞きます。 他人様の事を悪く言いましたが、かく言う私自身、小学校の給食では箸を奪われ、先割れスプーンという道具を使い、アメリカの小麦で使ったパンを食わされて育ったのです。死んだ親父にはよく、「お前は日本の味覚を知らんのだなぁ」と言われました。 最近の住宅建築では、畳の部屋が無い家も多くなりました。今はまだ靴を脱いで上がる習慣が残っていますが、もうすぐ靴のまま自宅でくつろぐ世代が現れるでしょう。 また、日本の文化である縦書きを死守していたワープロなる日本発明の機械も絶滅し、横書きの西洋人用のパソコンで日本語を書くことが普通になりました。かく言う私もローマ字入力は盲目入力法で高速処理ができます。 などなど、日本が文化的な意味で植民地化してる現実は枚挙にいとまがありません。 ですから、この現状を全否定して暗くなるよりも、せめてハワイ人なみの自動車利用コストで済み、ニューヨーク人なみの心臓移植手術をうけるなど、利点を直視する方が前向きと思うからです。 ちなみに、賽さんは、なんで日本人の大学を捨てて、西洋人の大学で勉強しているのですか? 賽は投げられちゃったんですか? それとも自分で賽を投げて、丁半博打でもなさったか?
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- cubetaro
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TPPに参加するのではなくて、「交渉」に参加するだけです。 これに参加してないと、アメリカに有利なルールを作られて後から押し付けられるので、今から話し合いに参加して(少しでも)日本に有利なルールを入れておこうという話です。 最終的に小沢さんかなんかが総理になって「TPPに入らない」と言えば大したモノですが、結局はTPPに参加する事になると思います。 ------------ 僕は大した結果にはならないと思っています。 というのも、既に「Made in japan」のモノは周りからほとんどなくなっているので、安い輸入品が入ってくるなら、それはそれで良いかと。 (PCは台湾製、ソフトはアメリカ製、スマホはアメリカや韓国製、洋服は中国製、牛肉はオーストラリア等々) ------------ ただ、日本という国は大丈夫でも、国民が大丈夫とは限りません。 資格や技術(キャリア)等を持たない単純労働者はますます淘汰されていくと思うので、経済が動いても大丈夫なように自分を磨いておく事は大切です。
お礼
ありがとうございます。どういう風に「自分を磨く」のが有利に働くと予想されているのか、教えてください。それを具体的に考えるのが質問の趣旨です。
- hekiyu
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1,農業は全滅しません。 ○米の生産コスト(2010) 日本 1ヘクタール未満 315円 kg 5 未満 188円 15 以上 160円 中国 163円 米国 144円 淘汰されるのは、税金に寄生している零細の 趣味農家だけです。 それに農業のGDP比率は、0,9%です。 例え全滅しても問題は少ないですよ。 日本は、外国のモノを自分に合うように加工して 取り入れて来ました。 今回もそうなるだけだと思います。 2,日本の独自性を残すためには、日本独自のものを 残すことです。 真っ先に挙げることができるのは天皇です。 天皇さえ残しておけば、何とか踏ん張れるのではないですか。 韓国は、中国から種々のモノを取り入れ、そのまま模倣 しました。 纏足、宦官、科挙、韓国は中国のモノなら何でもそのまま 導入してきました。儒学などその典型です。 しかし、日本は違います。 纏足、宦官、科挙などは日本に合わないとして受け入れませんでした。 儒学は導入しましたが、それはあくまでも 教養レベルに止めています。 日本は意外としたたかで、柔軟ですから大丈夫だと 思います。
お礼
ありがとうございました。日本国という枠組みは、何とか残ることでしょうし、私も残ると思って質問しています。問題はその残し方なのです。ところで、天皇は元々、何の祭司なのか御存じなのですか。農業ですよ。今でも、大嘗祭をやるでしょう。農家は消滅しても、その祭司だけ残れば、よろしいとおっしゃる。驚嘆するご意見で、私には思い付きもしませんでした。
- kiflmac
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私が日本にいる勝手に考える事です。 1.TPPまでならまだ立ち直る機会があったと思います。次に続いた消費税10%の日本というのは、海外なら暴動が起きるレベルだけど、それをしない「国民性」を上手く利用した形だと思います。そこから、未来に向かっての日本人は今よりも搾取され続ける「世界のお財布君」に成ると思います。 2.日本については、「お財布君」として、活動した後は発言権の無い戦後以上の大不況と同時に世界の奴隷(国際派遣社員とか、適当な称号で)と成ることは決定的な方向性だと思います。アメリカは簡単に日本を捨てて、中国と手を結ぶでしょう。多分中国の共産主義は、崩壊を撤廃し、部分的民主主義(日本で言う、経済特区の様なもの)と言う形を取ると思います。 3.私が考える上で、日本というモノは、1と2で終わってると思います。
お礼
ありがとうございます。その通りかもしれません。が、質問の趣旨は、その先を考えようということではあるのです。終わった後も、人は残るのですから。
- 雪中庵(@psytex)
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TPPでダメージを受けるのは、農業など国際競争力のない産業だ。 国際競争力のある産業は、関税がなくなれば逆に潤う。 全滅などする訳がない。 全面貿易戦争に備えて、産業構造の改革を急ぐべきなのだ。 その先に、全世界が得意な分野に特化して相互依存し、 一体となって、もはや武力による占領が意味を持たない、 完全な平和が訪れる。 (そうした組織化による階層現象的一体化こそ、素粒子>原子 >分子>細胞>個体とくり返してきた進化の本質なのだ) 環境や文化的に保護すべき伝統があるなら、伝統芸能に散々 助成しているように、助成金で残すべきであり、経済競争の 枠組みに組み込むのが混乱の元。
お礼
ありがとうございますPsytexさんだから、敢えて、尊重すると言っておきながら、異論を書きますが、農業を見切るとは驚愕することお考えのように思います。自給自足を放棄するということが、どういう結果になるか、突き詰めて考えておっしゃってるのですか。また伝統芸能の類を助成金で守ればよいといいますが、助成金を与えるに値すると認められるものはごくわずかです。たとえば食文化など、助成金が出ないが、日本らしいもののひとつではないですか。能や狂言など、メジャーなものが残れば、後はどうでもよいとはいかないのです。ブータンをはじめ各地を回ったという経歴からすると、およそ信じ難い意見ですが、どうかなさったんですか。日本が産業だけを引き受けるなど、私は御免蒙りたいというのが本音です。土に根を張って生きたいですから。
お礼
親方、どうもありがとうございます。植民地化に賛成というわけではないが、反対しても無意味な地点に達している、というご意見と受け取りました。日本がすでに純粋ではないとは、おっしゃる通りです。が、私の知る範囲では、それでもまだ、日本的なのです。大体、外国人が少なすぎるでしょう。街を歩いていて、英語で話すということがほとんどありません。 親方と私では、「植民地化」といったにせよ、その内実について想像するものが、かなり違ったのかもしれません。私が想像していたのは、都市を歩けば、外国人が3割以上の割合を締めるという状態です。今は1割もいないでしょう。このまま、恩恵だけ受けて、推移するとは思えず、私はさらに日本が西欧化するだろうと考えていたのです。 最後の質問ですが、まず、人文学というものは、国内に留まっていても、結局、何もならないのです。たとえば日本文学を日本語で論じたら、日本人のアマチュアが読んで喜ぶかもしれません。が、それは趣味のレヴェルです。学問には、社会貢献という見地が必要なのです。貢献の仕方はいろいろあるでしょうが、その一つは、文化交流の最前線に出ていき、発信するということです。 私は、文化の本質は競争では捉えられないと、このスレッドの中で書きました。しかし、文化にも「戦争」と呼んでよい争いがあるのです。敗けると、極端な話、ナバホ族の文化ように、消滅の危機にひんすることになるでしょう。いや、ここまで極端なことにはならないが、齟齬が生じることにもなるのです。 もしご関心があったら、エドワード・サイードの『オリエンタリズム』など読んでみてください。文化が強い側である西欧が、正確でない理解の下に中近東の文化を受容した結果、何が起きたかが論じられています。またそうでなくても、文化にはヒエラルキーがつけられることがしばしばです。ヘーゲルの『美学講義』では、千手観音像は、象徴段階というもっとも下位に分類されます。これでよいのでしょうか。日本の文化の再評価は、まだまだ始まったばかりです。
補足
【締めるにあたって】 たくさんの回答、どうもありがとうございました。短期間ですが、あまりに盛況で、驚きつつも、楽しく読ませていただきました。 TPP不安説について、少し距離を置いた方がよいのではないか?というご指摘もあり、それもなるほどと思ったものです。アメリカ在住というCiapololoさん、何度も、どうもありがとうございました。私の知識不足で、応答が十分でなかったかもしれませんが、お許しください。 まとめると、全体としては、植民地化でも仕方ないのではないか、という見方が多かったように思います。これへの向き合い方はデリケートです。植民地化になってほしいという見方もあれば、望まないけれど、仕方ないという見方もあります。木造親方の回答は、それでもなお、よいところを見ていこうという提案であり、また非常に具体的に想像することができました。 ここには、敗けるが勝ち、という発想があると私は受け取っています。これも日本的ですし、玉砕を狙うという考えよりは、非常に現実的ではあると私は考えます。公的な場で議論すると、「植民地化の他に選択肢もない」と唱えることは難しいかもしれません。売国奴と怒鳴られてしまう恐れもある世の中になってしまいました(念のために言うと、国を売る気は無くて、現実問題、どうやって生き残れるかという話をしたつもりですので)。しかし匿名のウェブ上の議論であるからこそ、本音で話すことができた、と言えるでしょう。 また最後に仁科さんから、こうした社会問題を若い世代が考えるにあたって、なぜリアリティがないのかを説明していると受け取れる投稿があり、私としては、非常に勉強になりました。多くのマッチポンプ(自作自演劇)を目にした結果、善悪の判断ができなくなったというより、リアリティを持って受け止めることができなくなった、ということであると解釈しています。農業を見切るべきという意見をPsytexさんらが提案する一方で、社会が変革しようと無関係に成立する農耕のキブツに引き籠ることがリアリティを取り戻す解決策になるという仁科さんの提案は、魅力的だと私個人には感じられました。結局、日本をあとあと継いでいくものは若い世代であって、損得勘定だけでは動けないのです。 ご参加くださった皆様に、お礼申し上げます。