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組換え価について
ある個体の組換え価というのは、変わらないのでしょうか。 一つの個体は配偶子を作る際、必ず決まった割合で組み換えを起こすものなのでしょうか。 それともその種類全体に決まった組換え価というのが存在するのでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
減数分裂時に染色体のつなぎ換えが行われ, 相同染色体の間で部分的に交換が起こることがあります。 これを乗換えと言います。 この乗換えの結果,遺伝子の組み合わせが変わることを組換えと言います。 質問に対する回答ですが, 同じ染色体上に存在する二組の遺伝子座の間で組換えが起こる確率が組換え価です。 簡単に言うと, この二組の遺伝子座が近ければ組換えは起こりにくいし, 遠ければ組換えは起こりやすいと考えることができます。 例えば,1本の染色体(DNA鎖)に,ABCDEの5つの遺伝子が連鎖しているとします。 ------------------------ ←DNA鎖 A B C D E ←遺伝子 この場合,遺伝子AとEは遺伝子間距離が遠いので組換えを起こしやすいです。 逆に,遺伝子CとDは遺伝子間距離が近いので組換えはほとんど起こりません。 ゆえに,AとEにおける組換え価は大きい値となり, CとDにおける組換え価は小さい値となります。 『ある個体の組換え価』という表現自体が不適当です。 組換え価とは,二組の遺伝子座の間での組換え起こりやすさなのですから。 そこに,あなたの誤解があります。
お礼
スミマセン、今考えていたら自己解決しました。 確立の問題ですね。ある個体の染色体地図が変わらない限り組換え価は変わらず、 自家受精するということは同じ染色体地図であるので、それもまた組換え価は変わらないですね。 スミマセン。こんな単純なことでした。
補足
あなたのおっしゃっていることは全て理解しています。 例えば、ABとabが連鎖している(AABB)と(aabb)の両親の交配によって生まれたF1の花P(AaBb)を全て劣性の花Q(aabb)と検定交雑し、 その花の組換え価を求めた後、F1どうし(PとR)で自家受精した場合、配偶子の比は先ほど求めた組換え価にそって考えますよね。 つまり検定交雑によってPの組換え価が10%と分かったならば、自家受精の際、PとRの配偶子はAB:Ab:aB:ab=9:1:1:9で計算しますよね。 これって、検定交雑した際も自家受精した際も、Pの組換え価が10%と等しく、また検定交雑していないRの組み換え価もPと同じ10%だということですよね。 ここで生じた疑問が、 1:Pは今後配偶子を作る際、決まった組換え価、つまり同じ確率で組換えを起こすのか。 2:そもそもF1の花すべては同じ確率で組換えを起こすのか。 の2つなのです。 自分の説明におかしな所ありましたら遠慮なく指摘して下さい。そして回答お願いします。