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万葉集について
万葉集の「みそぎ」を見るとすべて川で禊をしているのですが、何故海ではないのでしょうか。
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- Ishiwara
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化学が発達していなくても、川の水は純粋で、海の水はそれに何かが混ざっているくらいは分かったでしょう。真水とか、fresh water という概念は、当然古くからあったと思います。清めるには混じりけのないほうが適しています。
- kine-ore
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大き海の 波は恐し 然れども 神を斎ひて 船出せばいかに (7-1232) この「斎(イハフ)神を斎(いつ)き祭り、身を清めることをいう。神は海神をさす」(小学館「日本古典文学全集」版) このような斎(イハヒ)であれば、7-1319、8-1453、9-1790、13-3333などにも。 ところで、「…石に生ふる菅の根取りて しのふ草 祓いてましを 行く水に みそぎてましを…」(6-948)のように、禊(みそぎ)は「水で身を清め、罪・けがれを除く」、「祓フは払フと同源だが、下二段活用。罪・けがれを除き去る」(小学館「同上」)このように、祭りの前に水で清める禊の信仰は南方からの渡海民が、植物を呪具とし祭りの一環としての浄めは北方からの漢人種がもたらしたとの推論もされています。 その意味ではもともと海水での禊が、陸地だけの地域では山水を使っての禊にと転じてい行った可能性も考えられます。
万葉集の舞台となるのが海のない奈良明日香あたりが 中心だからではないでしょうか。 穢れを流れさせるところに意味があるのかもしれませんが。 海は寄せては返しますから。
学生の時に民俗学だか何かの講義で聞いたののですが、古代、日本に来た人って、当然船で来ますよね? 回り全部海ですから、 そうすると、まず陸地沿いに船を進めて、河があるととりあえず遡るんですって。真水があるから。そして、「住めそうだな」と思うと、船から降りて少し高台に住居を構えるんですって。洪水とかに備えて。 結論。とりあえず住居のすぐそばにある水は川の水で、海は少し遠かったんじゃないでしょうか。 追記。川でみそぎをすると川の神様が河口まで運んでくれて、河口の神様が沖まで運んでくれて、沖の神様が海の底へ沈めてくれるんだそうです。だから海まで行かなくても大丈夫。