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【万葉集】当時の万葉集はエロ本の役割があったって本
【万葉集】当時の万葉集はエロ本の役割があったって本当ですか? 万葉集は今で言う当時の人のエロ本だった。 そのエロの部分を省いたのが現代の万葉集だと言ってる切り抜きの万葉集。 昔の万葉集は今の万葉集より多くの歌が記載されていた。 本当ですか?
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質問者が言う「万葉集はエロ本だった?!」とは、恐らく下記の書籍の中で主張されているものが元ネタだと思うのですが… - 『もう一つの万葉集 (1989/李寧煕)』 上記の書物、学者として持論を様々な観点から言及し主張し発表するのは吝かでは無いですが、何と言うか門外漢の自分の目から見ても少々、強引が過ぎるというか。言葉は悪いですが『日本国記』などと同じく著者の妄想を書き綴っただけの、いわゆる "トンデモ本" の部類では無いかと思います。 著者の李女史は持論の「万葉集は韓国語で記述されている」を証明するとして上書物を執筆した様ですが。書内で実例として提示されている歌は僅かに30首のみ。万葉集には幾つかバージョンがあって収められている歌の総数にも違いがありますが、それでも平均してどれも4500首以上の歌があります。その中からで30首しか該当しないとなると…やはりかなり無理があると言わざるを得ません(0.007%以下)。しかも該当するとされてるその30首でも、かなり強引に音節をバラバラにして語呂合わせにして無理やりに性的意味をこじ付ける手法でようやく、まあ何となくそういう意味にも取れるかなあ?というくらいのレベルですので。 …という訳ですので、回答としては「そんなものはない」が答えですかね。 P.S. そもそも『万葉集』自体が正確な成立年月や編者著者が未だに不明で、様々な国文学者等の研究対象となっている謎多き書物です。ですので市井の好事家や学会などで一旗揚げたい俄研究者らが自説珍説を吹聴するための題材として良く用いられます。
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