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イギリス人と告げ口

世界的児童書作家、エニド・ブライトンの作品(おちゃめなふたご、はりきりダレル、おてんばエリザベスなど)が小学生の頃大好きだったのですが、当時から疑問だったことがあるので質問します。 作中ではしばしば「告げ口」が最も卑劣で軽蔑されるべき行為として扱われます。告げ口をする子は嫌われて「卑怯者には当然の罰よ」とイジメと変わらない制裁(集団シカトや、持ち物を隠されるなど…)を受けたりするのですが、これほどまでに告げ口が嫌われるのって、何かイギリスならではの背景があるのでしょうか? ブライトン自身、告げ口するような子はイジメられても同情の余地なしだと思っているようでした。たとえば主人公やその友達がイタズラしたり規則を破ったりしたときに嫌われ者による告げ口が行われるわけですが、先生さえ「告げ口なんてあなたらしいわね」「告げ口を聞くぐらいなら知らないままの方がマシだった」みたいな感じで冷たく接します。 もっともブライトンは1897-1968と結構昔の作家なので、現代のイギリスが同じ気風かどうかは分かりませんが…

みんなの回答

noname#144916
noname#144916
回答No.4

イギリスのお国がら、魔女伝説や亡霊の出る古城めぐりなども有名ですよね。 そのあたりに起因しているのではないでしょうか? 不思議な力を持つ人がいて、その超能力的なパワーを人々が研究に利用したり、お金になるような利用を巡り、さまざまなトラブルを引き起こす火種になるのを防ぐため、とか事実そうした超能力を持つ人は国の機密機関で守られていたので、嘘か本当か紛らわそうとするために、対象になる人の住居の屋根裏や近くに潜んで、実は覗き、観察して 行っている行為とした。 けれど、それをするうち、法にふれたり、秘密に触れる行為に犯罪になるような行為も出てくるため、関わる人には口の堅い人が必要で、そこから告げ口する人が出たか、本当に何も告げられておらずとも読み取ってしまう能力が存在したのか??? ということで魔女伝説とともに、語り継がれているのではないでしょうか?

  • bossnass
  • ベストアンサー率44% (176/394)
回答No.3

エニド(イーニッド)・ブライトンの性格から来ているのではないでし ょうか。 告げ口(密告)は、イギリスに限らず、世界共通に「卑しい、裏切り、 さもしい」行為としてとらえられています。 しかし、「悪事を許せないが、非力な自分では是正できないので、社会 や権力者から正してほしい」という目的の告げ口は、「内部告発」とい う形で、「勇気ある行為」とも思われています。 ・・・でも、ブライトンは、その両方とも 「嫌い」だったのでしょうね。 以前、BBCで製作された「Enid」というブライトンの半生を描いたドラ マを見た事があります。 そこで描かれたブライトンは、とても児童書作家とは思えない女性でし た。 幼い頃に自分と家族を捨てた父親を恨んでいるのに、結婚して2人の娘 がいる自分も外科医と不倫し、そのことを世間に知らしめようとした 夫を「子どもに常時会わせる」とだまして離婚を承諾させて、離婚後は 子どもに会わせないばかりか、人気作家の権力を使って元夫が仕事に就 けない様にしました。 その上、二人の娘は「育て方がわからない」と、幼くして寄宿舎に追い 払い、後に成長した娘からは「最悪の母親だった」と言われる始末。 かなり、歪んだ性格の女性だったようです。 ご質問の「執拗に密告者への攻撃を作中に書いている」のは、イギリス 社会の通念というよりも、ブライトン自身の心中が作品に反映され ているのだと思います。 彼女の代表作が、この離婚の時期に多く書かれていますので、もしか したら「元夫が、世間に自分の本当の姿(不倫、育児放棄)を公表 (告げ口)しようとした」行為に対する怒りから書いたのかもしれま せん。推測ですが。 すいません。 せっかくのお気に入りの作品の作者を悪く言うような内容になってしま いました。 でも、心に残る児童文学や絵画や音楽を創りだした作者が 性格が変わった人だったり、歪んだ人だったり、ロリコン系や少女趣味 や男性恐怖症だったという事はめずらしいことではありません。 反対に、そうした自分の性格への「コンプレックス」から、空想の世界 で常人には表現できない作品を創れたのかもしれません。

  • blackhill
  • ベストアンサー率35% (585/1658)
回答No.2

 ウィンブルドンの決勝戦の表彰式では、王室のメンバーが賞品を授与します。  まず、ボールボーイ/ガールに声を掛けます。つぎに決勝の敗者をねぎらい、最後が優勝者です。こうした背景には、ジェントルマンのマナーが働いているのでしょう。  ジェントルマンシップは死んだという意見もありますが、レディ・ファーストといった日常生活でのあちことに生き残っていることを見落とせません。  私の3人の子どもは、ロンドンの小学校に通いました。たしかに、そこでは告げ口やずる(チート)は重大なマナー違反だったようです。  告げ口やずるい行為は、正々堂々と競争する精神を損ないます。公正さ、あるいはフェアプレーの傷つけるから、こうした行為は排斥されるのだろうと思います。結果は必ずしも誰にも平等というわけにはいかない、しかし機会の平等は守られなければならない、これがフェアプレーの精神ですね。  そういえば、イギリスで生まれたスポーツには、ハンデをつける(ゴルフ、競馬、ヨットなど)とか、オフサイドを反則とする(サッカー、ラグビーなど)といった条件を均等化するルールがあります。これも公正を重視する現れではないでしょうか。

  • mekuriya
  • ベストアンサー率27% (1118/4052)
回答No.1

これから述べることは推測であり仮説であることを予めお断りしておきます。 歴史的にいえば、魔女狩りの歴史が関係しているように思えます。魔女狩りといえば中世ドイツというイメージもありますが、中世にもドイツにも限った話ではありません。17世紀前半にイングランド東部で魔女狩り将軍を自称したマシュー・ホプキンスが有名です。マシュー・ホプキンスは魔女を見つける名人だとうそぶいて無実の人物を魔女にしたてあげて、当局に引き渡して賞金を得ていたのです。魔女狩りの時代には小学校低学年の子供の告発でも採用されました。ひとたび魔女として告発されると魔女と自白するまで拷問が続けられます。だから当時の人々はいつ自分が告発されるかとびくびく脅えていたのです。そういう時代が約300年も続いたといわれています。 そういう歴史が、「告げ口」が最も卑劣で軽蔑されるべき行為であるという価値観を生んだと思うのです。

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