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「輝くばかりに」「輝かんばかりに」の違い
- 「輝くばかりに」「輝かんばかりに」についての質問です。どちらも「輝き・輝かしい状態を強調する」という意味で使用されますが、表現のニュアンスに違いがあります。
- 「輝くばかりに」は一般的であり、華やかで美しいさまを表現する際に使われます。
- 一方、「輝かんばかりに」は表現がやや強調され、ある状態や行動が極めて輝かしいさまであることを強調する使い方です。
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#1です。 >「輝くばかりに」は正式な言い方じゃなかったりしますか? : 辞書では、 (動詞の連体形または助動詞「ぬ(ん)」を受けて)ある動作が今にも行われようとする状態を表す。 と説明されていますが、次のようにわけてお考えになると良いと思います。 1、助動詞「ぬ(ん)」の場合。 「今にも~しそうだ」「まるで~しそうな様子だ」 という意味。 2.「動詞の連体形」の場合。 「~するための万全の準備が整った」 という意味。 ◇ 「輝くばかりに」は連体形なので、「輝くための万全の準備が整った」という意味になります。 前後の文脈次第でしょうが、「輝かんばかりに」のほうが適切な表現になるシチュエーションのほうが多いように思います。 上にあげた1と2の違いについて、他の例を挙げてみます。 (ex1) ・雛が今にも飛び立たんばかりに羽ばたいている。 ・全ての点検を終えたロケットが飛び立つばかりに人々の注視を浴びている。 これらの「飛び立たんばかりに」と「飛び立つばかりに」を入れ替えると不自然な表現になってしまいます。 (ex2) 〇いつでも出発できるばかりになっている。 ×いつでも出発できんばかりになっている。 ◇ さて、 「華やかで輝くばかりに美しいさま。」は、 「華やかで、輝くための万全の準備がすでに整っていると言えるほど美しいさま。」 のように解釈できます。 特に不自然という印象は受けません。
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>「華やかで輝くばかりに美しいさま。」 個人的には面白くない日本語です。 辞書に載っていないというのは、以前は日本語としてこういった用い方をしなかったということだろうと思います。現状としてWEBなどでそういう用法が当たり前のように見られるというのは、日本語が変わったのだというのが答えではないでしょうか。 私自身の感覚では、せいぜい許されるのは「輝かんばかり:まるで今にも輝き始めそうな」であって、「輝くばかり:今にも輝きそうな」は更に違和感のある解釈です。 「ロケットは発射するばかりになっていた」 これは問題なくよく使われる用法です。上記は誇張法として使われるわけで、それに見合った、気取った言い方「…んばかりに…」でバランスをとっていた(いる)のでしょう。 ご参考になれば。
お礼
貴重なご意見ありがとうございました。
- cxe28284
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「輝くばかりに美しい」は「まるで輝いているかのように美しい」 「ばかり」は状態 程度を表す助詞で活用語の終止形につく 輝くは自動詞で5段活用。終止形は「輝く」+助詞「ばかり」が文法的解説です。 「輝かんばかり」は今にも輝きそうなほどと言う意味で少しニュアンスが違います。 「ロボットは今にも動かんばかりにみえた。」「今にも動き出すかのように見えた」 ばかりは他にもいろいろ用法がありますが、混乱するのでこの場合ではと言う事です。
お礼
参考になりました、重ね重ねありがとうございます。
- hakobulu
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「輝かんばかりに」を品詞分解してみます。 「輝か」⇒輝くの未然形。 「ん」⇒推量・意志を表わす助動詞「む」が音変化したもの。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%93&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=19899200&pagenum=1 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/17838000/ 「ばかり」⇒4 (動詞の連体形または助動詞「ぬ(ん)」を受けて)ある動作が今にも行われようとする状態を表す。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%B0%E3%81%8B%E3%82%8A&stype=1&dtype=0 「に」⇒8 動作・作用の行われ方、その状態のあり方を表す格助詞。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11 全体で、今にも輝きそうに、今にも輝き出しそうな状態に、といった意味になります。 ・床は輝かんばかりに磨きぬかれている。 など。 「輝くばかりに」は推量や意志の要素が含まれていないことになります。 今にも輝きそうに、という意味は同じですが、「輝かんばかりに」よりも、輝きだす印象が強い(確率が高いというイメージの)ニュアンスを持った表現になるように思います。 ・彼女の肌は輝くばかりに滑らかだ。 などの例文が想定されます。 しかし、「輝く」という状態に至っているわけではありませんから、推量や意志の要素を伴なっているほうが自然で、その意味で「輝かんばかりに」のほうが使われる頻度が高いのでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。とても丁寧なお答えで。これで私の疑問は全て吹き飛んで、助かりました。
補足
ではなぜ「輝くばかりに」という用法は辞書に載ってないのでしょう?日本人にはないかもしれませんけど、私みたいな外国人にとって辞書に載っていない文法はとても不審に感じます、俗語とかでしたら、可笑しくないですが、この「輝くばかりに」という文もある単語の解釈にあったんですから、俗語みたいな口語は考えられません。「輝くばかりに」は正式な言い方じゃなかったりしますか?
お礼
そうですか、確かに「~するための万全の準備が整った」という意味に近いですね。これなら、辻褄が合います。ご回答ありがとうございました。