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廃タイヤはなぜ自然発火するのですか?
山林などに不法投棄された廃タイヤが自然発火して火事になったという記事を目にしました。 なぜ発火するのか、そのしくみをどなたかわかり易く教えていただけないでしょうか?
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廃タイヤが自然発火する蓄熱発火の原因は、 タイヤを補強するためのスチールワイヤー(スチールラジアルタイヤ等)の 酸化による発熱です。 古いヒビの入ったタイヤを野ざらしにすると、雨水がヒビから入り込み スチールと酸化反応をします。酸化反応は発熱反応でゆっくりと進行します (ホッカイロは鉄粉と酸素の反応による制御された発熱を利用)。 タイヤのスチールワイヤは周囲がゴム(断熱材)で囲まれているため熱が籠もります。 熱により温度が上昇すると、酸化反応はより早く進みどんどん加速し、最後には 発火するようになります。 ゴムや樹脂の劣化で熱が出るわけではありません。 車のシュレッダーダストが発火するのも同じです。ダスト中には微細な金属片が 無数に混入しています。この中には吸湿して濡れると酸化して熱を発生するものが 有ります。ダスト中には着火し易いオイル分も混入しています。
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- ORUKA1951
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あなたは、「使い捨てカイロ」を見たことありますか? 中身は、鉄粉と食塩と断熱性のある発砲素材です。 ゴムタイヤの自然発火は、鉄の酸化による発熱がゴムの断熱性によって、「熱がこもる」と言う状態になって発火する現象で、鉄工所などで、油にまみれた鉄の削り屑が発火するのと同じ現象です。 なお、食用油の自然発火とは異なる現象で、植物性油脂の場合は不飽和脂肪酸の酸化によるものでゴムにはそのような性質はありません。もしゴムが自然発火するなら怖くて車に乗れませんね。
火災の原因の一つには、タイヤが酸化されやすということもあるのではと思います、タイヤはゴムで出来ていますが、ゴムの分子構造には酸素と反応しやすい炭素の二重結合がたくさんあります、ゴムがほかのプラスチックと異なり弾力性を持つのもそれが原因です。 例えば、ゴミとして捨てた天かすが自然発火するというのも、天かすの油の分子構造に酸化されやすい炭素の二重結合が存在し、また蓄熱しやすい条件で捨てられれば火災がおきます。 酸化されやすいゴム(タイヤ)の分子構造と、野ざらしの炎天下(光)により熱を蓄積しやすいタイヤの色(黒)などや、山積みなどの条件などが、重なって蓄熱、酸化により火災が起きるのではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございました。参考になりました!
- Fredrick Craig Coots(@PVTCOOTS)
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『蓄熱火災』ってヤツです。 劣化した廃タイヤはひび割れや分子構造の変化などによって酸化されやすくなる。 さらに、黒色のタイヤは太陽熱を吸収しやすく、廃タイヤ置き場での火災は少なくない。 廃タイヤは燃焼熱が大きいため、多量堆積された廃タイヤの火災は消火が容易ではなく、 長時間燃え続けるるため類焼の危険も大きい。 また、タイヤに含まれる硫黄や炭素粒子は黒煙や悪臭の原因となる。 参考資料 http://staff.aist.go.jp/tohru-kamo/FSRJ/output/4-kankobutu/12/12-2.pdf#search='廃タイヤ 発火'
補足
早速の回答ありがとうございます。 分子構造の変化などによって酸化されやすくなる。とはどうゆうことなのでしょうか?その点をもう少しわかり易く説明していただけないでしょうか?よろしくお願いします。
お礼
回答ありがとうございました!参考にさせていただきます。