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和訳 descriptive clinical

When Lacan’s category is taken descriptively (rather than clinically), it is useful for understanding the postmodern moment. ラカン〔フランスの心理学者〕の範疇を(臨床よりむしろ)記述的にとらえる時、それはポストモダンの契機を理解するのに役立つ。 descriptivelyとclinicallyの比較がよくわかりません。

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noname#145074
noname#145074
回答No.1

形容詞形"descriptive""clinical"に変えて述べさせていただきたいと思います。 "clinical"ということは、一般的にな意味で「積極的」に「臨床的な、治療に関わる」ということで、患者を治療できる「主体として確立している存在」として見ていることで、この筆者はそれをモダニズム的態度であると考えています。近代というものの基盤は「主体」ひいては「客体」を前提に成り立っているとする思考の産物であるということです。 "descriptive"とは、患者を治療できる「主体として確立している存在」とは見ずに、背景の構造がその「存在」を作り上げているとポストモダニズム的態度のことです。 つまり"clinical"的な態度は、患者を「主体」「客体」どちらとみなそうと、ある意味で、背景の構造とは独立した「存在」とみなす態度であり、"descriptive"は背景の構造の変化によって、患者という「存在」ができあがる、とみなし、「治療する」というよりは、背景の構造も、患者も同じく「構造」と捉える態度です。 そうすると"descriptive"「記述的態度」にならざるをえないわけで、kaheさんが「それはポストモダンの契機」と訳された部分の理解につながるものです。 言語学にも"prescriptive grammar"「規範文法」と"descriptive grammar"「記述文法」があり、まさにアナロジーとして"clinical"と"descriptive"に敷衍できる考え方です。「規範文法」とは正しい文法が「主体」として存在しており、それにしたがって英文は作られるべきだとする態度です。「記述文法」とはもはや規範とすべき「主体」は存在せず、延々と変化し続ける文法断面を記述していく態度です。 西洋中心に述べますが、「近代以前」「近代」「近代以後」という哲学的な流れをしっかりと把握すべきだと思います。ラカンの精神分析つまり心理学の分野のみと考えると理解ができなくなってしまいます。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/ポストモダン
kahe
質問者

お礼

丁寧な説明をありがとうございました。

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