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ニュースで使われる「~としています」という言葉

NHKなどのニュースを聞いていると、人の言葉を引用するとき、「~としています」という言い方を良く使っています。 「~と言っています」という意味なのでしょうが、なぜ「~と言っています」と言わないで、「~としています」と言うのか、不思議です。 もし理由をご存じの方いらっしゃいましたら、教えて下さい。 この表現は、報道以外では聞いた記憶がありません。 報道特有の言い方なのでしょうか。

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noname#239262
noname#239262
回答No.4

出版従事者です。 ご質問の「~としています」という言い回しは、よく使います。 特にニュース性の強い記事内容の場合には、頻繁に使っています。 どういう場合に使うかと言うと、我が社の場合では... 「~と言っています」「~と述べました」 →記者会見やインタビューなどで、該当者が実際に“口から言葉を発した”時に使うケースが多い 「~としています」「~と発表した」「~明らかにした」 →該当者が“口から言葉を発した”時に使うほか、“文章発表(回答)”や“代理人による発表(回答)”の時に使うケースが多い 【注:実際に誰も口(言葉)にしていない内容のことを「言った」と記載・表現すると嘘になるからです】 なお、厳密には各媒体の記載方針により異なるので、こうした表現を使わない媒体や、違う意味で記載する媒体もあると思います。 >人の言葉を引用するとき 今回は、たまたまNHKの“TVニュース”だったので違和感があったのかもしれませんが、新聞・雑誌などの紙媒体ではたびたび目にしているはずです。 おそらく、活字と言葉では受ける印象がかなり違うので、「~としています」という言い方が耳についたのでしょう。 “TVニュース”では、さも誰かが『口頭で話した(言った)』ようにキャスターが読み上げる時がありますが、実際のニュースソース(情報発信元とその内容)は、紙(リリースやFAX文章)だったり、他人(代理人)からの情報提供だったりすることの方が、現実には多いのです。

naomi2002
質問者

お礼

お礼が大変遅くなってしまいました。ごめんなさい。 出版関係の方からご回答いただけて、嬉しいです。 私は「~としている」という表現は、「言っている」、「書いている」などを区別しない、」ある意味では手抜きの表現だと思っていたのですが、おっしゃるように、むしろ正確な表現なのかもしれない、と思いました。 たしかに本人が自分の口から言葉を発したのでない場合に、「○○氏が言った」とは言えないですね。 なるほど、こういう理由もあったのか、と思いました。 しかし一方、「~としています」という表現を使うことによって、本人が言ったのか、代理人が言ったのか、などの違いが曖昧になるという面もあるように思います。そのような違いを重視するかしないかで、この表現に対する評価が分かれるのかもしれませんね。 媒体の方針にもよるのですか。 私の印象では、「~としています」という表現は、NHKのニュースで特によく聞くような気がします。 とても興味深く、しかもマスコミ関係以外の人には気がつかないような点をコメントしていただき、ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • nabayosh
  • ベストアンサー率23% (256/1092)
回答No.3

報道、特に新聞などの活字媒体では、文字数を削減するという傾向にあります。したがって「~であると宣言して」「~であると発表して」「~であると見なして」などの文字数を多く消費する表現は、効率的ではないものとして、避けようという動きのようです。 情報をいかにコンパクトにまとめるかが報道の役割なので、「言う」「見なす」「発表する」などの、動詞が推測できることよりも、むしろニュースのトピックに目を向けてほしいとして、細かい動詞に気をとられないように配慮したものと思います。 しかし、これに違和感を覚えるとして、引用の時だけに限ろうとする動きが見られるのも事実です。誰が使いはじめたか、ということは具体的には不明ですが、報道で耳につく用語ではあります。

naomi2002
質問者

お礼

「言う」、「見なす」、「発表する」などの動詞の違いよりも、トピックの内容に目を向けさせるための表現、というのは、何となくわかります。 しかし、「言う」、「見なす」、「発表する」などの動詞の違いが重要である場合もあると思います。 「~としています」というのが、「言った」のか、「書いた」のか、気になるときもあります。 「~としている」という表現でひとくくりにしてしまうのは、表現者にとっては便利なのでしょうが、聞く側からみれば、表現を手抜きしている感じがします。 >しかし、これに違和感を覚えるとして、引用の時だけに限ろうとする動きが見られるのも事実です。 そういう動きもあるのですか。それは良いことだと私は思います。 ご回答ありがとうございました。

  • seltzer
  • ベストアンサー率29% (71/238)
回答No.2

おそらく、そのような言い回しは要人、特に総理の言葉などを引用するときに「小泉首相は、この件に関して~としています」などと用いられると思います。 それは、こういった立場の人たちは、その言葉一つが国を動かすほどの重要な意味を持つため、「言った」というほど軽い出来事ではなくて、その言葉一つで自分の立場、考え方を「このように置く」と定義してしまうからです。 だから、たとえば小泉総理が道路公団のごたごたを「石原大臣に任せてあります」と言ったときは、その時点で小泉さんは道その件には口出ししないという「立場」を取ることを明言したため、「この件に関し、小泉首相(の姿勢)は『石原大臣に任せる』(こと)としています」という言い回しになるというわけです。

naomi2002
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまいました。ごめんなさい。 「~としています」という表現を使うことによって、単に「言った」だけでなく、それによって、ある立場を取ることを明らかにする、ということですね。 何となくわかるような気はしますが。。。 でも、「~と言った」という表現では、立場を明らかにしたことにはならないのでしょうか。 どうも政治の世界の言葉は、よくわかりません。 でも、こういう言葉が報道界で広く使われているのは、それなりの理由はあるのでしょうね。 ご回答ありがとうございました。

  • hakkoichiu
  • ベストアンサー率21% (250/1139)
回答No.1

あなたのご指摘のとおり「ーーーと言っています。」と言うべきところを間違って「---としています。」と言っていると思います。 理由は分かりませんが、間違い、誤用としか考えられません。 願わくは、報道関係の方々があなたのこの画面のご指摘に 気付いて是正されることを切望します。 単なる私見ですが御参考になれば幸です。

naomi2002
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまいました。ごめんなさい。 「~としている」という言い方に違和感を感じていたのが、私だけではなかったと知って、安心しました。 「~としている」という言い方は、口頭で言っているのも、文書に書いているのも、全部まとめて表現できてしまうので、使う側にとっては便利な言葉なのでしょう。しかし、それ故に、その考えが表明されたときの状況が曖昧になってしまうような気がします。 ご回答ありがとうございました。