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化学(原子量)の有効数字
有効数字について、 原子量を表す時、H=1.0 、He=4、C=12 Cl=35.5 とあるのはなぜですか? Hは有効数字2ケタ、 Heは有効数字1ケタ、 Cは有効数字2ケタ、 Clは有効数字3ケタ で揃っていないと思うのですが・・・。
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- htms42
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1つの問題の中に出てきた数字でしょうか。 その原子量がどういう計算を想定して与えられているのかによって意味が変わると思います。 普通は分子量、式量を求める時の材料になる数字として使われることを想定していることが多いです。 その場合で言えば、まず足し算での精度を保証する必要があります。 小数点下1桁であればそれに揃えておくのが基本でしょう。 普通は小数点下2桁という精度は要求されてはいません。 H=1.0 C=12.0 O=16.0 Cl=35.5 これらを組み合わせて得られた数字の精度は普通、3桁のものになります。 H2O=18.0 CH4=16.0 Mg=24.3と並べて扱うことのできる数字になります。材料の数字に2桁の精度のものがあっても組み合わせた数字は3桁の精度を持っているのです。 水素分子と他の分子との比較が出てくるような場合はH=1.0とするとH2=2.0ですから2桁しかありません。この場合は精度が落ちるということを意識しておればいいのです。H=1.01としても計算が煩雑になる割には精度は向上しません。H=1.00とした時と1%の違いしかありません。H=1.0としても、他の元素と組み合わせて使うときには問題が無いのですから、「まあいいとしよう」ということでしょう。 有効数字の桁数をそろえておかなくてはいけないということはありません。 「掛け算」、「割り算」では計算結果は一番精度の悪い数字の精度になりますから注意して下さいというだけです。だから目的とする結果の精度によって材料となる数字の精度を考える必要があるのです。結果が2桁の精度でよい場合に4桁も5桁もあるような数字を使っても無駄になります。せいぜい3桁あれば十分でしょう(→計算する時に四捨五入で3桁にします)。むしろ組み合わせて使う中に1つでも1桁の精度の数字があれば2桁の精度は期待できなくなるので注意しましょう、ということの方が大事なことなのです。 「掛け算」、「割り算」の前に「足し算」、「引き算」の計算があるとしたらそこでは桁数ではなくて桁の位置を揃えておかなくては全てが無駄になります。 Heの原子量が与えられるのは気体分子の比較の場面以外にはないでしょう。 化合物を作らないのですから反応式を使った計算には必要ないはずです。 He=4とするかHe=4.0とするかは問題によって変わるでしょう。 他の元素と同列には考えることができません。 むしろ問題になるのは、出題者の中に有効数字とはどういうものかが分かっていない人がいるということでしょう。「有効数字3桁で求めよ」という問題で与えられている数字を組み合わせても3桁の精度が出てこないという場合があります。加・減と乗・除では有効数字の桁数の扱いが異なるということが分かっていない出題者もいます。引き算で桁落ちしてしまって精度不足になっている問題もあります。 測定や信頼性とは関係なく、演算にも関係なく、得られた結果の数字を何桁で表すかということだけを有効数字だと思っている人もいます。工学系の人に多いです。この場合の有効数字という言葉はコンピュータの内部処理にからんで使われている言葉です。JISの規格がありますので始末が悪いです。法律で決まっているからこれが正しいと思い込んでいます。物理や化学で使っている「有効数字」は、ガウスに始まる誤差論につながるものです。 応用系の大学を受ける時には要注意ですね。 ※温度測定でも同じようなことが言えます。 比熱の測定のように温度差が問題になる時と、 気体の状態方程式を使うとき とでは測定によって得られた温度が同じでも計算に使う温度の有効数字の桁数は異なります。 気体の状態方程式に用いる時には何時も273を加えた量を使います。3桁になります。 温度差が問題になる時には2桁とか1桁になってしまう場合が多いです。 温度の精度は
He=4.0 の誤りですな。 原子量は普通、有効数字 2 桁で表示しますが、Cl₂=71 なので、Cl のみ例外で 35.5 と表示してあるのです。
お礼
ありがとうございました。 分子量を考えればCl=35とできないことが納得できました。
その問題でたまたまその値を使うように指示されているに過ぎません。 普通、水素は1.008だし、炭素は12.01、…。
お礼
ありがとうございました。
- sorejoka
- ベストアンサー率25% (1/4)
原子量とは、天然に存在する同位体の相対質量に存在比をかけて計算した平均になります。 しかし、高校化学では、原子量は問題文に与えられているので、有効数字はあまり気にしなくていいと思います。 同位体 相対質量、存在比などの用語の意味を把握し、原子量の導出問題がクリアできたならば、OKです。
お礼
優先的に取り組みます。ありがとうございました。
- reportpad7
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不自然ではありますが、別に有効数字が揃っている必要はないのではないでしょうか。 状況が不明なので何とも言えませんが、その有効数字で計算が事足りるのでしょう。
お礼
そういうものなのかと思えるようになりました。 ありがとうございました。
お礼
詳しい解説をありがとうございました。 いろいろ背景があるようなので 有効数字について、きちんと調べてみます。すみませんでした。