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感覚野と連合野の役目について
大脳の感覚野と連合野の役目についてそれぞれ教えてください。 ある問題で、手である物体に触ったとき神経の連絡経路は、 「皮膚→感覚神経→脊髄→感覚野→連合野→運動神経→筋肉」 と書いてあったのですが、この経路で感覚野と連合野で、伝わった興奮に対して、どのような情報処理が行われているのですか?
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こんにちは。 この入力経路では「感覚神経―脊髄―感覚野―連合野」となっていいますので、この流れてゆきますと出力側は、厳密には「連合野―運動野―脊髄―運動神経」でなければなりません。 まずここで、連合野の機能といいますのは「感覚連合野(入力処理)」と「運動前野(出力処理)」に分けられます。そして、この二つの間には「前頭連合野」の機能が働かなければなりません。この前頭連合野は感覚入力の終着点であると同時に運動出力の出発点でありますから、果たして脳内ではここが最高次の連合野ということになります。 感覚連合野といいますのは各々の感覚野のほぼ近隣にあり、感覚野で知覚処理された情報を脳内の感覚記憶などと照合することによって「感覚認知」を行います。この場合でしたら手からの感覚入力に基づく「体性感覚認知」ですね。 ここでは神経回路を形成する細胞群の「多次元並列バターンによる選択的情報処理」が行われていると考えられています。つまり、記憶されている並列バターンと一致する情報に反応した神経回路だけが次の細胞群に情報を受け渡すということですね。 この認知結果は頭頂葉連合野から前頭連合野に至るまでの間に視覚や聴覚などといった他の感覚入力と統合され、更に前頭連合野では脳内に記憶されている体験学習などと照合されます。これにより、「状況の把握」「行動の目的」「結果の予測」といった、前頭連合野での極めて秩序立った情報の統合が行われます。そして、この結果は「運動計画」として運動前野に引き継がれ、一次運動野から各運動神経系に対して具体的な運動命令が出力されます。 近年では、我々の感覚入力がどのような経路を辿ってどの連合野に達しているかといったことは解剖学的に活発に調べられています。これを「皮質内接続」と言いますが、果たして、接続経路が分かったというだけであり、そこで具体的にどのような情報処理が成されているかといったことはまだほとんど解明されていません。ただ、我々の脳内で感覚入力が運動命令に変換されるためには、最低でも上記で述べましたような手続きが必要であることはほぼ間違いのないことです。
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- tac351115
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感覚野では身体の特定の部位を刺激したときに興奮するニューロンが身体の部位に対応して配置されています。したがって、各受容器を刺激すると、大脳皮質第一次感覚野の特定のニューロンが興奮し、それぞれの部位の知覚が生じます。 連合野では、感覚情報が統合され、高次の情報に変換されていきます。 次の資料の図2-1の辺りをご参考に。 http://oo7.syogyoumujou.com/143.html