- ベストアンサー
エピソード記憶・短期記憶とは?日常の場所を覚える記憶方法はある?
- エピソード記憶とは、物や場所に関する個別の出来事や経験を記憶する能力です。
- 短期記憶は一時的に情報を保持する能力であり、必要でなくなったら忘れてしまいます。
- 日常の場所を長期にわたり覚えておく方法は、メモや地図を活用することが有効です。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ごきげんよう。 えと、質問者さんの記憶分類の定義がちょっと曖昧なのかな? そのせいで、質問文のような混乱が生じているのだと考えられます。 ■回答■ > 何かの場所を探す際に思い出し、見つけた後、すぐに忘れるようなこのような記憶は、 > どちらかというと「短期記憶」の部類に入るのではないかと思ったのですか、 > どうなんでしょうか? 『短期記憶・長期記憶』の定義が曖昧です。 短期記憶は「入力された情報を『その場で』一定時間保持する記憶」というのが定義だったと思います。過去の出来事を思い出すような記憶は長期記憶に分類されます。長期記憶をさらに分類したものがエピソード記憶です(Tulving など)。 (記憶の分類法としては、短期記憶/長期記憶の2分類の他に、短期記憶/中期記憶/長期記憶という分類もありますが、中期記憶の定義や、中期記憶と他の記憶分類との関係というのは、まだまだ未確定でしょう) > 必要でなくなったら忘れてしまうという点で、先の記憶と共通するのではないかと考えました。 短期記憶も必要でないものは忘れてしまいますが、エピソード記憶は長期記憶であるので必要なときにだけ取り出され、あとは必要がないので「忘れたようになっている」のです。本当に忘れたわけではありません。「3日前の国語のテストはミスが多くて…」とかを毎日毎日思い出していたら、うっとおしいでしょ?(笑) > また、このような日常の何かの場所を覚えておくという記憶を > 長期にわたり覚えておく記憶方法というものは、ないのでしょうか? 上の話の流れで答えますと、「あなたはその記憶方法を普通にやっています」。 必要ない情報が常に頭に思い浮かんでいる状態は、人間としてあり得ません。 ただ、「よく物を置いた場所を忘れてしまうんです~(泣)ちゃんと長い間記憶できて、適切に思い出せるような方法は何かありませんか~?」ということであれば話は別。 【原因と考えられること】 ○「その場の保持」である短期記憶から長期記憶への転送が上手くいっていない ○適切に思い出せるための「想起手がかり」を上手く使えていない 【対策】 ・地道な反復学習(←人間は忘れる生物だということを前提に何度も覚える) ・『記憶術』を用いた事物暗記:場所法/ペグワード法 ・一緒に居た人や「急いでいたので」等その時の状況、一連の動作の過程など、 使える「想起手がかり」に関連づけて思い出してみる 以下は、せっかく書いたので少し詳細な説明です。おひまならどうぞ。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ まず「記憶の分類」については、その記憶の特性によって分類モデルがいくつか存在します。そして、心理学(主に認知心理学)においてそれらの特性すべてを包括した統一的な記憶分類モデルというのは、たぶん作られていなかったと思われます。 短期記憶と長期記憶の分類は、「入力された情報の保持時間」という特性についての分類方法です。 ■短期記憶:覚えられる量には限界があり、保持時間も長くて20~30秒程度 ■長期記憶:覚えられる量は無限大で、ほぼ永久に覚えていられるといわれる 「入力された情報のその場での保持」というのが短期記憶の定義なのです(記憶モデルの原著論文を読んでいないので、完全に正確な定義ではないですが)。「荷物をいれたロッカーの場所やパスポートをしまった場所がどこなのか」という情報を、荷物やパスポートをしまったその場で覚えておく場合には、その記憶は「エピソード情報の短期記憶」(仮称)だと考えられるでしょう。 しかし、1日でも数ヵ月でも、短期記憶の保持時間を超えて保持しておく、そして忘れてしまっているように思われる情報でも、「パスポートが必要になっちゃった~」という時に思い出すことが可能な記憶というのは、すべて「長期記憶」に分類されるのです。 (これは古典的な分類の話です。最近の分類によると、数時間~1日ほど保持される記憶を『中期記憶』とすることもあるようですが、詳細は他サイトにゆずろうかと) で、別の記憶の特性によって分類した場合、 長期記憶はエピソード記憶と意味記憶に分類することができる 長期記憶は上記のように、記憶量は無限大で、記憶保持時間もほぼ永久なのではないか、と考えられています(長期記憶を忘れるかどうかは、以下に書きます過去の質問をご覧ください)。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1535968 ですが、長期記憶は「パスポートは机の一番上の引き出しの中」という情報が随時頭の中にあるわけではなく、必要な時に取り出せるようになっていればよいので、必要の無い時には思い出さない「忘れたような」状態で保管されています。ですからエピソード記憶は短期記憶というよりは長期記憶であり、別に短期記憶のように忘れているわけではないのです。 エピソード記憶 ・ある特定の時間や空間において経験した事象のような、時間的に関連した事象についての情報 ・エピソード機構からの記憶の想起は意図的なものであり、しばしば自覚的努力を要する ・エピソード記憶機構は他の記憶機構に比べて、歪みに対して非常に損傷を受けやすくなっている ということで、「自転車に乗る方法」「駅で切符を買う手順」などのような別種の記憶よりも情報が変質しやすい(先月○日昼食に行ったのは蕎麦屋 → 本当はラーメン屋)、また、それを思い出すときに意識的に行なう必要がある(場合がある)。 ということで、その特性からも質問者さんが誤解するのもわからなくもありません。
その他の回答 (2)
- maria1956
- ベストアンサー率36% (109/297)
#2の方が詳しくレスしておりますが、ちょっと捕捉。 短期記憶と長期記憶を別々の記憶回路のように記述しておりますが、短期記憶にて繰り返し記憶されたものが長期記憶にいくのですが、長期記憶から取り出すときは一旦、短期記憶に情報としてとりだされる。 ですから、短期記憶がその場で繰り返され必要ないものは忘れるだけの記憶回路でなく、脳というのはもっとダイナミックに記憶回路を行き交うものです。 私は、まだ勉強中で詳しく記述できないのですが。
お礼
回答ありがとうございます。 記憶は脳全体を行き交うものなんですね。 すごいですね、脳は。
>るのではないかと思ったのですか 含みません。中期記憶に含まれます。ただし.一部長期記憶を使っていますので「忘れる」わけではないです。 >記憶方法というものは、ないのでしょうか? 長期記憶そのものです。強い刺激だから長期記憶に移行しやすいです。
お礼
回答ありがとうございます。 中期記憶という部類を知りませんでした。 これから勉強しようと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 くわしい説明ありがとうございます。 自分の中で、記憶の分類ができていなかったのですが、なんだか、うまく分類できそうです! もう一度勉強しなおそうと思います。