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大学について
こんばんは。 自分は今高校二年生で、進路について悩んでいます。 しかし、最近になって高校の日本史の先生になりたいと思うようになってきました。 そこで自分なりに大学について調べてみたのですが、 自分の希望に合った大学が思うように見つかりませんでした。 高校の日本史の教員免許?が取れる東京の私立大学。 どなたか教えて頂けないでしょうか。
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高校で日本史の教員を志すためには2つの学部選択があります。1つは「文学部」の「歴史学科もしくは史学科」で「日本史学」を専攻する。もう1つは「文学部」以外の「法学部」や「経済学部」「教育学部」に入学すること。なぜ「文学部」以外の学部でも社会科の教員資格を取得することが出来るかといえば、「教職資格」を取得するには学部の単位とは別に「教職課程」を履修する必要があるからです。もちろん「文学部」に入学しても「教職課程」を履修しなければ教職資格を入手することもできません。 そこには「教育原理(教育学概論)」「教育心理学」などの必修単位及び選択必修単位があり4年次の教育実習に際してはこれらの単位が全て取得済か若しくは取得見込みであることが求められます。 日本史の教員になりたい、とはいっても「教職資格」は「高校社会科-地理歴史」(僕の学生時代には「高校-社会科」の形でした)で取得する事になりますので必ずしも日本史の教員になれるとは限りません。世界史や場合によっては他の科目を任される場合もあります。そのため「教職資格」を履修するには「学部学科の単位」とは別に学部外の科目として「憲法論」や「哲学概論」の単位を取得する事も求められます。また逆に「文学部以外の学部」に入学した場合には「日本史概説」「東洋史概説」「西洋史概説」「地理学概論」の単位を取得する必要があります。 高校での日本史の教員を最初から志すのであれば、学部選択の段階で最初から文学部を選択し方が賢明かもしれません。但し「文学部」の日本史学科だからといって必ずしも「日本史のスペシァリスト」であるともいえない面もあります。 僕は実際に学部時代には「文学部の日本史学科」に在籍してましたが、経済学部の「日本経済史」担当の教員のゼミナールや法学部の「近代政治史」のゼミナールにも参加して単位を取得しました。確かに文学部の研究室には院生やら教員もいて「テクニカル的なアドバイス」を受ける機会には恵まれましたが、他の学部には学界で名だたる研究者や他の大学からの非常勤講師として著名な歴史学者が在籍していたためそちらから受ける学問的刺激や魅力が上回っていたこともあります。指導教官も学問的なアドバイスに関してはオープンなスタンスで臨む方だったことも幸いしております。 そして大学を卒業後に何年か経て社会人選抜で母校の大学院の門を敲き、学舎と職場の二足草鞋を履くこととなりましたが、その時も指導教官は「寧ろこれからは対外的に研究成果を積極的に発表するためには広いフィールドに出ることが必要」とより厳しい指導をいただき、今はその時の礼を兼ねて母校で特任教授を務めさせていただいています。 東京都内の私立大学には早慶を筆頭にMARCH、日東駒専など主要な大学に文学部の歴史学専攻の課程はあります。詳細は各大学のサイトや資料を請求してご自身で確かめることが必要です。日本史学と一口に言ってもその間口は広く、前近代史の分野に優れた教員スタッフを揃えている大学もあれば近現代史に優れた教員を揃える学校もあります。 あとはご自身の実力と勘案して大学を選んで下さい。御健闘をお祈りいたします。