大学を卒業するためには最低124単位以上(大学、学部によってそれ以上に定めている場合もあります)の単位の取得が必要です。そして「教育原理」「教育心理」・・・・・・等の多くの教員免許取得に必要な履修科目は、残念ながら今の制度では理学部の卒業必要単位に含まないので、124単位とは別に履修する必要があり、とても忙しい学生生活になります。
教育学部の教員養成課程に於いては、(教職科目が卒業に必要な単位として認定されますから)教員免許を取得するときには、時間数としては負担が軽減されます。
ですから、「教員になる」気持ちがとても強く、「教員に向いている」場合には、理学部ではなく「教育学部」を目指すのが良いでしょう。
ところが教育学部では、教員免許の取得が卒業の要件とされている過程も多いため、入学後に自分に教員としての適性が無いことに気がついた時には、大学を卒業できず、中退に追い込まれてしまう方も無いわけではありません。(ゼロ免過程と呼ばれ、この制約が無い過程もおかれていることもあります。)
また、実際に大学に入学後「~について研究したい」という気持ちが強くなったとしても、その研究をしているスタッフが教育学部に所属している可能性は低くなってしまいます。
ですから、「物理の勉強をしたい」という気持ちが強く、勉強をした後の職業を考えたときに教員も良いなあ、という程度の強さの「教員志望」であるのなら、教育学部は薦められません。是非とも「理学部」に進んで下さい。
なお、高校の物理と大学の物理とは格段の違いがあり、数学の力がとても必要になります。(高校数学の範囲では勿論足りません。 なんというか、2段階ぐらい雲の上の抽象的な論議となります)
この点も含めて、高校の理科の先生によくよく話を聞いて下さい。 適性がなければ、やはり耐えられなくなってしまう世界なので・・・・・・(好きで適性があれば桃源郷です。)
理学部と教育学部では、思ったより方向性が異なりますから、高校の先生(あるいは塾のチューターの方)など、実際に対面で相談できる方に、納得が行くまで説明を受けた方が良いと思います。
お礼
とても詳しく、ありがとうございます!! 参考にさせていただきます。 少し専門的なことも学びたいので、理学部のほうを主に考えていきたいと思います^^