なぜ、近年高齢馬が活躍するようになったのか?
なぜ、近年高齢馬が活躍するようになったのか?
高齢馬がよく活躍する時代となったと巷で言われますが、
その理由について、まとめてみました。
他にも理由が無いかについてご意見のほど、よろしくお願いいたします。
・医療技術の向上により、脚部不安による引退が少なくなった。
・長い不景気のため、馬主の経済事情により、名馬の名誉のための
引退が少なくなった。
・ダートで突き抜けた実力を発揮する馬は、種牡馬価値が低いが
高齢になってもレースには勝てるという事情があるため引退できない
(障害戦では昔から同じことが言えるが、近年ダート戦線が
確立されたため、新たに生まれた事情でもある)。
・以下のような勘違いにより、実際以上に高齢馬が引退しない
ように考える人が多い。
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勘違い例(1)
今の若い人は、インターネットにより昔の競走成績データに簡単にアクセス
できるものの、その競走馬について成績以外の情報を得にくいため、
以下のように勘違いする。
・トウカイテイオーは5歳で有馬記念を勝った後すぐに引退した。
・ミホノブルボンは3歳で菊花賞を勝った後すぐに引退した。
・サニーブライアンは3歳でダービーを勝った後すぐに引退した。
実際には、現役を続行するために数ヶ月間も治療&調整を続けたが、
当時の技術では何とも出来ず、やむを得ず引退したということである。
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勘違い例(2)
昔は現役で賞金を稼ぐより、種牡馬にした方が儲かったのでは
ないかと勘違いする。
実際には、SS、BT、TBの仔たちが種牡馬入りする前は、内国産種牡馬として
活躍したのは、トウショウボーイ、マルゼンスキーなどごく一部であった。
そのため、内国産種牡馬の需要は現在よりも低かった。
社台がノーザンテースト最高傑作のアンバーシャダイを日高に売り払った
ことがそれを象徴。
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勘違い例(3)
昨年の天皇賞・有馬記念ではカンパニー、エアシェイディといった高齢馬が
活躍したため、実際以上に現役続行の高齢馬が多いかのように勘違いする。
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お礼
くわしいご回答ありがとうございます。