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“日”という字の読み方
二日、三日、五日、七日、八日、九日、十日、二十日 これらの読みの最後は“か”となります。 1.それでは“日”という字は“か”とも読むのでしょうか? 2.これらの字を仮に“か”と読んでいるとしたら、“か”と読む場合の通則のようなものはあるのでしょうか?
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#3/4/5です。補足です。 「カ」を助動詞と見る立場は、下記にもあります。 http://hiramatu-hifuka.com/onyak/onyak2/josuindx.html ま、ややこしいことは分かりませんが、僕はあの『古事記』のやり取りが好きなのです。やまとたけるが、 「新治、筑波を過ぎて、幾夜か寝つる」と聞く。そうすると御火焼きの老人が、 「かがなべて、夜には九夜、日には十日を」と答える。 この翁の言葉で二つのことが分かります。 1。一本あると「き」たくさんあると「きぎ」、港が一つだと「つ」たくさんあると「つづ」(例えば津々浦々)、1人だと「ひと」たくさんいると「ひとびと」。だから「か」は単数ではないか。 2。普通助数詞は、その前に数字が要る(例えば、5冊、6枚、7軒)しかしこの翁の言葉はいきなり数字無しに使われている。ではこの時は、まだ今より普通名詞に近かったのではないか。 僕は今在米で、太平洋を東から見る海岸に子供たちとキャンプに行きます。野には州花のカリフォルニア・ポピー(和名「花菱草」僕の名前の上にあります)が咲いています。ところが誰も焚き付けると火がすぐ消えてしまいます。で僕が「火焚きの翁」をやっています。 で思い出したのですが人を数える時の「り」が似ているのでは、ということです。これもヒトリ、フタリ、と訓のあとはミタリですが、サンと音で始めると、サンリでは落ち着きません。「サンニン」ですよね。次は音で統一するとシニンですが、これは「四人」というよりも「死人」に響くので、例外的に「ヨニン」なのでしょう。 くだらないことを認めました。お許しください。
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- SPS700
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#3/4です。補足です。 >> 1. では訓読みであれば、《複数を意味表示する数詞のあと》でなくても可能でしょうか? つまり訓読み同士であれば、《複数を意味表示する数詞のあと》でなくても可能でしょうか? 僕は現代日本語では「か」は助数詞だと思っています。前に来る數が訓読みなら使えると思います。 >> 白川さん(字統の場合ですが)はどうも他の漢字、例えば《美》という字も“み”という読みをあげておりません。 2. これは《美》の“み”という読みを“び”という音読みの一種としておられるのでしょうか?それともこの“み”いう読みを、読みとすることを認めておられないのでしょうか? これは僕には分かりません。手元の三省堂の漢和辞典には、両方出ています。 >> 3. 従ってたとえば、この“み”と先の“か”を使うことを、あまり快くおもっておられないのでしょうか? これも、僕には分かりません。 しかし m と b の交替は「美」だけでなく、ゲンマイになったりベイコクになったりする「米」、ミケンだったりビモクだったりする「眉」にもありますから、そんなに「み」を毛嫌いなさることは無いと思いますが、、、ま、字引屋さんも好きずきですから。 「日」は、用途の広い「ひ」がありますから、訓はそれに限定、と言うことかもしれません。しかし実際に「三日」と書けば、ミッカと読む訳で、新規の造語は無いが、既に出来た言葉には「か」が生きている、と思います。百日咳を「モモカゼキ」と読む人にはまだ会っておりませんが、、、万葉は遠くなりにけり。
お礼
SPS700さん、補足での質問にまで答えてくださり、再々度のお教えをありがとう御座います。 “か”という訓読みの語はやはり、助数詞と考えるべきでしょうか。 しかし他の助数詞と違うのは、和語として“か”が、ここまでご説明を伺ってもそれほど一般には正体をあからさまにしてこないのですね。 ともかく“日”は和語の“か”という訓読みがあり、言語としては他の言語同様に、よしあしは別として更に展開していく可能性はありそうですね。 ともかく、訓読みとしてはある。助数詞の一種である“か”として。 生物たる言語としての生態変化は、今後の展開を予測できませんね。 有り難う御座いました。 もう少し閉じないで、おきます。SPS700さんのご所感やご随想などをよろしければ伺えるととてもありがたいです。
- SPS700
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#3です。補足です。 大和言葉と中国音の混用は「重箱読み」とか「湯桶読み」などと呼ばれて存在はする訳ですが、今数詞の読みがヒフミヨイツムナナヤココノト式の場合「やまと言葉」、イチニサンシ式を中国音、としておきます。
お礼
再度のお教えに感謝申し上げます。
補足
SPS700さん、度々有り難う御座います。 「重箱読み」や「湯桶読み」は確かに、おさまりが悪いですね。 つまり当該の字列を「訓読み」或いは、「音読み」で一貫することが私たちとしてはおさまりますね。 「日」という字を“か”と読よませようとするのは、これは一定の条件の中での「訓読み」だということですね。つまり、訓読みにおける複数を意味表示する数詞のあとには可能だということですね。 1. では訓読みであれば、《複数を意味表示する数詞のあと》でなくても可能でしょうか? つまり訓読み同士であれば、《複数を意味表示する数詞のあと》でなくても可能でしょうか? 白川さん(字統の場合ですが)はどうも他の漢字、例えば《美》という字も“み”という読みをあげておりません。 2. これは《美》の“み”という読みを“び”という音読みの一種としておられるのでしょうか? それともこの“み”いう読みを、読みとすることを認めておられないのでしょうか? 3. 従ってたとえば、この“み”と先の“か”を使うことを、あまり快くおもっておられないのでしょうか? どうかご見解をご披瀝下さい
- SPS700
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1。昔の話 上代には『古事記』のみ火焚きの翁の歌 「かがなべて夜には九夜、日には十日を」で「迦賀」並べて、、、日には「十加」を、と書いてあるので、「か」が日本語の名詞であったことが分かります。 『万葉集』にも「百加しも」(ももかしも)870、「幾日」(いくか)1555の例があります。 2。今の話 か【日】 [接尾]助数詞。数を表す和語に付いて、日数を数えるのに用いる。 http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%E3%81%8B/m0p3u/ 上代では、普通名詞だったのが、現在では接尾語になっています。 でご質問ですが >> 1.それでは“日”という字は“か”とも読むのでしょうか? だと思います。 >> 2.これらの字を仮に“か”と読んでいるとしたら、“か”と読む場合の通則のようなものはあるのでしょうか? 限られた数詞(ご質問にある場合など)のあと使われると思います。通則は前の数字が「大和言葉の場合」だと思います。三を「ミツ」と読めば「カ」「サン」と音で読めばもう「カ」ではなくなる、という規則ではないでしょうか。 従ってニカ、サンカ、ゴカ、シチカ、ハチカ、クカ、ジュウカ、ニジュウカ、というのは中国音と大和言葉の混用になりますので、避けるのだと思います。 日の訓として「カ」が無いのは、白川先生が現在新しく生成されない読みだから、とご判断になったものと思います。上記の辞書は「カ」に「日」を当てています。
お礼
有り難うとうございました。
- sanori
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こんにちは。 「け」という読みもあり、それとの関連だと思います。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E6%97%A5&dtype=0&dname=0ss&stype=1&index=105767600000&pagenum=1
お礼
有り難う御座いました
「か」は、「ひ」の複数形で、和語の数詞の後に付く時に使います。 複数形なので1にはつきません。
お礼
ありがとうございました。
補足
早速に有り難う御座います。 和語の複数形たる数詞の後に使われると“か”と読むことが出来るのですね。 “か”と入力して、漢字変換をすると、選択肢のなかには“日”もでてはくるのはそのためですね。 (白川静さんの字統では“か”はないんですね。訓読みでも) 1. 数詞以外の後では“か”と読む事は認められないのでしょうか? 2. 白川静さんの字統では“か”はないんですね。訓読みでも。 字統の編集方針としては入れないのでしょうか?(できればご見識をうかがわせてください。)
お礼
有り難うございました。 何度ものご回答にこの上なく感謝申し上げます。 ともかく、“日”を“か”という言葉にあてるにあたっては、和語としては“か”ということばがあってのことであったということのようですね。 また数の表現や、助数詞についてのお教えに感謝申し上げます。 “か”という訓読みで、“日”をあてると、所謂る“数”の意味とない、普通の、“ある日”とか“その日”という意味とは異なることもありうる、というのが現在の和語の現状でしょうね。 有り難う御座いました。